単品リピート通販における越境ECの今後の動向と課題とは

2020年の今年は、東京オリンピックが開催されるため例年より多くの外国人が日本に注目しています。

つまり、それだけ世界中の人々が日本のことを知ろうとネットで検索をしているということになります。

そこを利用した通販が、越境ECと呼ばれるビジネスモデルになります。

越境ECは、主に海外のユーザーを相手にしているため、専門知識が無ければ難しかったり英語力が必要になるのではないかなどの不安材料があるため、初心者の方はなかなか躊躇してしまうジャンルの一つではあると思います。

しかし、インバウンド需要が高まっている2020年は越境ECビジネスの最大のチャンスと言っても過言ではないくらい様々な企業や事業主が越境ECに注目していると思います。

そこで今回は、越境ECの今後の動向と課題についてご紹介していきたいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

越境ECの今後の動向

越境ECの今後の動向として、よく言われているのが中国市場への地盤強化と拡大です。

現在の越境ECは、主にアメリカや欧米が主要の販売相手国になっています。

というのも、いわゆるメイドインジャパン商品は、中古品でも質が高いのは世界中で周知の事実であり、特に時計やカメラのような精密機械は欧米で非常に人気です。

例えば、イギリスにおける日本製の人気商品は、

腕時計

日本のアニメ関連グッズ

CDなどの音楽分野

カメラやカー用品などの精密機械

日本製のアパレル商品

などになります。

またフランスなどでは、

日本製のテレビゲーム

日本のアニメや漫画

テレビゲームのカセット

カメラや腕時計などの精密機械

日本の文房具や事務用品

が売れ筋商品になります。

しかし、日本では近年中国からの観光客が増加し、「爆買い」などの言葉が誕生するくらい中国人の日本での消費は非常に大きな経済効果があります。

最近はようやく落ち着いてきた印象もありますが、ネット市場で見れば今後は中国に居ながら日本の身近な生活用品などを購入するような需要は非常に高くなると思いますし、既に参入をしている事業主もたくさんいると思います。

もちろん、アメリカや欧米などへの越境ECも安定した利益を上げやすいかとは思いますが、より挑戦をするなら中国市場への進出は非常におすすめだと思います。

越境ECの今後の課題とは

オリンピックイヤーの影響で日本が世界中から注目されており、越境ECも今年は非常に活発になると言われていますが、やはりどうしても課題は出てきてしまうものだと思います。

越境EC業界の今後の課題としてよく言われているのが、

配送に関わるリスク

顧客対応

国ごとに異なる制度や規制

は今までも、よく挙げられていますが今後は、上記の3つの課題に「プロモーション力」と「専門知識を持った人材の確保」が挙げられると思います。

まず「プロモーション」に関しては、海外などではより広告費用をかけた方が利益を上げやすいという日本とは異なる傾向があります。

ですので、販売促進のための「Google」・「Amazon」・「Facebook」を活用したプロモーションや、ブランドPRのためのSNSの積極的な活用などが必要不可欠になってくると思います。

そのためには、上記の海外へのプロモーションが上手い、海外マーケットに広告を最適化して出稿できる人材がどうしても必要になってきます。

これらが、今後の越境EC業界における最大の課題の一つだと思います。

まとめ

今回は、越境ECの今後の動向と課題についてご紹介してきました。

まず、越境ECの今後の動向としては、

アメリカや欧米への安定した市場の継続

中国への進出

などが挙げられると思います。

上記では、日本の精密機械やアニメや漫画・ゲームなどが主要となっていますが、今後は日本の食なども徐々に拡大していくジャンルではあると思います。

もちろん国によって規制や法律などがあるので決して簡単ではないですが、海外の需要がある以上取り組む事業主や企業などは増えていくと思います。

次に、越境ECにおける今後の課題は、

海外に向けたプロモーション活動

プロモーション活動を円滑に行うための人材の確保

になってくると思います。

もちろん、従来から言われている、

配送に関わるリスク

顧客対応

国ごとに異なる制度や規制

も販売するジャンルによっては、その国ごとに対応しなければならないため課題ではあります。

このように、越境ECは2020年はますます拡大の一途を辿ると言われていますが、同時にまだまだ課題が山積みのジャンルでもあります。

しかし、2020年は東京オリンピックが開催されるため、課題は残るもののインバウンド需要が非常に高まるため、この機会に越境ECへの参入に挑戦してみるのはおすすめだと思います。

また、例え海外販売において利益を上げることが出来なかったとしても、海外ではどのような商品が売れてどのような商品が売れないかなどのデータを収集することが出来ます。

そのデータを元に、実際の海外への出展計画を立てやすくなるメリットもあるので、今年は越境ECに参入してみてはいかがでしょうか。