単品リピート通販事業立ち上げに失敗!成功する人との違いは?

近年では、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどの端末が広く普及し、インターネット通販の利用者も年々増加しています。

それに伴いネット通販を開業する方も増えていますが、全てのネットショップが成功するわけではありません。

初心者でも、開業しやすいのがネットショップの利点でもありますが、安易に開業したことにより失敗する方も多くいるのです。そこで今回の記事では、ネット通販開業に失敗する人と成功する人の違いについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ネット通販の現状

近年、ネット通販を利用する人は増加しており、その主な理由としては、家に居ながら買い物ができると言う点が挙げられます。

わざわざ実店舗まで足を運ばなくても良いわけですから、24時間好きな時間に買い物ができますし、買いたいものをすぐに検索することができますので、時間の節約にもなります。

また、お米や飲み物などの重たいものも手軽に購入することができますので、荷物の持ち運びが負担となる高齢世代にも利用者が増えてきています。

この高齢世代は、少子高齢化が進むにつれ今後も増加していく言うことから考えると、今後さらにネット通販の需要も増えていくとが予想されます。

こういった現状から、ネット通販市場に参入しようと考える方が多くなっていますが、それに伴い安易に開業し失敗する方も増えています。

ネット通販開業に失敗する考え方

ネット通販事業に失敗する原因となる考え方として、一般的に言われているのが、大手通販会社の運営を真似る、集客が成功すると売り上げも上がる、商品が良ければ売り上げも上がると言う、いわゆるビジネスにおける成功の法則と呼ばれる考え方です。

この成功の法則の考え方が、なぜ失敗の原因になってしまうのでしょうか?
まず、大手の通販会社を真似ると言うことですが、一般的なビジネスではその業界で一番の企業を真似るのが成功の近道だとされていますが、ネット通販においてはこの法則は通用しません。

それは、大手には長年培ってきたブランド力があり、ネット通販においてそのブランド力だけで売り上げを上げることができるからです。

一般の消費者に名が通った大手の通販会社が新商品を出せば、消費者はその大手企業の名前だけで安心感を持ち、商品を購入します。

しかし、始めたばかりの名も知れない通販会社が新商品を出したとしても、社会的な信用が全くないわけですから、消費者は興味を持つこともありませんし、ましては購入することなどないわけです。

このように、始めたばかりの小さな通販会社が大手通販会社の真似をしても売れるわけがないのですから、大手通販会社とは違う、独自の戦略で戦う必要があると言うことになります。

次に、集客が成功すると売り上げが上がると言うのは、当たり前のようにも聞こえますし、実際に、集客に成功すれば売り上げは上がります。

しかし、ネット通販においては集客ばかりに気をとられ多額の費用をかけていると、いつかは限界が訪れることになります。

確かに、SEOやリスティング広告、SNSの運用などを行うことにより集客をすることができ売り上げも上がってきます。

しかし、広告からの集客は時期によって上手くいったりいかなかったりと不安定であり、またそういった集客方法にも流行り廃りがあります。

ですから、集客が悪くなったとしても安定して売り上げを上げることを考えなくてならないのです。

最後に、商品が良ければ売り上げも上げると言う点ですが、これも当たり前のように聞こえますが、実際に商品を手に取ることができないネット通販においては、いくら商品の性能が良くても売れるとは限らないのです。

先ほども言ったように、性能が劣る商品であってもブランド力のある大手通販会社の商品であれば、消費者は安心して購入しますが、圧倒的に性能が良くても名前の知らない通販会社の商品を購入することはないと言うことです。

このように商品の良さが必ずしも売り上げにつながるとは限らないのがネット通販と一般的なビジネスの大きな違いであり、これを理解しないことにはネット通販を成功させることはできないのです。

ネット通販で成功するには?

ネット通販事業を成功させるには、上記の失敗に繋がる考え方を変換していく必要があります。

大手通販会社を真似ると言う点では、先ほども述べたようにブランド力のない通販会社は、大手通販会社とは異なる独自の戦略を行うことが重要となります。

大手通販会社とは違う切り口で、また競合他社とも商品を差別化して、商品の価値を消費者に伝えていくことが小さな通販会社にとって成功への近道となります。

次に、集客が成功すると売り上げが上がると言う点ですが、集客ばかりに力を入れず、顧客の維持、リピート購入と言ったことにも注力することが必要となります。

ネット通販市場では、競合の増加から広告などの集客施策による新規の顧客獲得が困難になっていると言うのが現状です。

そのため、一度購入してくれた顧客に対し、あらゆる施策を用いてリピート購入を促すと言うことが重要となっています。

最後に、商品が良ければ売り上げも上がると言う点ですが、これは先ほども述べたようにネット通販では通用しません。

ただやみくもに、商品の機能や性能の良さを伝えてもブランド力のない会社の商品では、消費者の関心を得ることはできません。

そのため、小さな通販会社では商品の性能ではなく、その商品を使用するとどうなるかと言う、将来的な価値を消費者に伝えていく必要があるのです。

あくまでも、消費者の目線に立って、商品の価値を分かりやすく伝えていくことが重要となります。

まとめ

ネット通販は、簡単に立ち上げることができるため、初心者でも参入しやすい市場です。

しかし、一般的なビジネスと同じような考えで始めると、手痛い失敗をしてしまいます。

まず、ネット通販と一般的なビジネスの違いやネット通販の仕組みを正しく理解することが、ネット通販成功への近道と言えるでしょう。