ECサイトの情報漏洩を防ぐには?セキュリティ対策の注意点!

近年ではスマートフォンやタブレットの普及により、ECサイトの利用率も高くなっています。

その分セキュリティ被害も増加しており、特に多いのが個人情報の流出です。大手企業が運営する大規模なECサイトでも被害にあうことがあり、社会的な信用がかかわる重大な問題となっています。

このような被害を防ぐためには、万全のセキュリティ対策を行うことが重要ですが、どのような点に注意してセキュリティ対策を行っていけばよいのでしょうか?

そこで今回の記事では、ECサイトのセキュリティ対策について説明したいと思います。 

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ECサイト運営では、情報の漏洩に注意することが大切!

ECサイトを運営していく上で、最も気を付けなくてはならないのが情報の漏洩です。

ECサイトでは、顧客の個人情報やクレジットカードの情報など重要なデータを取り扱っているため、サイバー攻撃の被害にあいやすい傾向があり、もし被害にあった場合には、何百、何千と言う個人の情報が漏れてしまいます。

そして、その情報の漏洩においては一人当たり数千から数万円の賠償額を支払わなくてはなりません。顧客の数が多いほど、賠償額も莫大なものとなりますし、さらには社会的な信用の問題にも発展するため、事業へのダメージも計り知れないものとなります。 

情報漏洩が起こる原因は?

このような被害にあう原因は、クレジットカード情報など犯罪者にとって価値の高い情報が取り扱われているためですが、もうひとつ被害にあう原因としてECサイトの構築にオープンソースのソフトウェアを使用しているという点が挙げられます。

オープンソースは無料でソースコードが公開されているため、誰でも利用できるという点がメリットですが、ソースコードが公開されているということは、セキュリティホールも公開されているということですから、サイバー攻撃のターゲットになりやすい構築方法だと言えます。また、こういった外的要因だけでなく、管理ミスなどによって情報漏洩が起こる可能性もあります。 

ECサイトでの情報の漏洩を防ぐには?

ECサイトで情報の漏洩を防ぐには、常にセキュリティ対策を万全にしておく必要があります。重要なセキュリティ対策としてまず挙げられるのは、システムを構成するOSなどを常に最新の状態にしておくということです。

これらをアップデートをせずに古いバージョンを使い続けていると、脆弱性もそのままになってしまい狙われる確率が高くなります。

これらは常にアップデートを行っていますので、最新のバージョンを使用することが重要です。これはサーバについても同様で、最新のバージョンを保つことでリスクを最小限に抑えることができるのです。 

また、顧客情報などを管理する管理画面は、サイトの中でも最も重要な部分ですので厳重にセキュリティ対策をとることが大切です。

IDやパスワードなどは厳重に管理し、設定する際には、英文字だけでなく英数字や記号を組み合わせ、覚えにくい複雑な組み合わせにする必要があります。

またそのIDやパスワードは、定期的に変更することも必要です。

さらに、IPアドレス認証などと組み合わせることも効果的です。 

IPアドレス認証とは、サーバーやパソコンに割り振られるネットワーク上のアドレスであるIPアドレスを用いて、利用可能なネットワーク上のアドレスを認証するものです。

このIPアドレス認証は、ID、パスワードによる利用者の認証と組み合わせることによりアクセス制限を強化することができます。

IPアドレス認証によって登録した機器からしかアクセスができなくなるため、セキュリティ対策を強化することが可能となるのです。 

このような対策をとっていてもサイバー攻撃を受けることは考えられますので、不正と思われるアクセスや攻撃があった場合に、サイトを守るシステムの導入も考える必要があります。

このシステムの代表的なものとして、IPS、IDS、WAFがあり、状況に応じて導入することがセキュリティ対策に効果的であると考えられます。 

サイトを守るシステムを導入する!

IPSとは、IntrusionPreventionSystemの略称で、侵入防止システムと言う意味です。不正なアクセスを検出して通知し、通信を遮断することができます。

IDSとは、IntrusionDetectionSystemの略称で、侵入検知システムと言う意味です。

不正なアクセスを検出し、通知してくれます。

WAFとは、WebApplicationFirewallの略称で、Webアプリケーションの脆弱性をついた攻撃からサイトを保護、不正ログインを防いでくれます。

IDSとIPSは、ネットワークやシステムのセキュリティ対策として有効ですが、Webアプリケーションの脆弱性をついた攻撃を防ぐことはできないため、IDS、IPSを導入する場合にはWAFの導入も必要となります。

まとめ

近年、巧妙なサイバー攻撃が増えていることから、ECサイトの運営においてのセキュリティ対策の重要性が高まってきています。

攻撃は日々進化していきますので、常に警戒を怠らず、システムのアップデートやバージョンアップ、新しいセキュリティシステムの導入など、セキュリティ対策を万全にしておくことが重要です。また、セキュリティ対策も進化していくものですので、新しい情報を収集し活用していくことも必要となります。