単品リピート通販には売れる商品ではなく、売れ続ける商品が必要!

通信販売では、商品が売れなければ売り上げを上げることができませんので、売れる商品が必要です。

しかし、単品通販においては売れるだけでは意味がありません。

単品通販は、一般的な通販とは異なり、リピート購入がメインとなっているため、売れ続けなければ売り上げを上げることができないのです。

そのため、売れる商品ではなく、売れ続ける商品が必要なのです。そこで今回の記事では、通販において売れ続ける商品について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

売れ続ける商品とは?

どのような業界の商品であっても流行というものがあり、その時々で売れている商品は入れ替わります。

しかし、中には爆発的な売り上げはなくても、長期的に売れ続けている商品があり、それらはロングセラー商品と呼ばれています。

このロングセラー商品も、過去には流行に乗って売り上げが増加したり、反動で売り上げが落ちたりと売り上げには波がありますが、それでも一定の需要はあり、そのために長く売れ続けているのです。

通販では、売り上げを上げるために商品をたくさん売ることに注力しますが、一時的に大量に売れたとしても売れ続けることは少なく、継続して売り上げを上げ続けるということは困難です。

また、一時的に爆発的な売り上げを上げるということは、良いことのように思われがちですが、将来的に事業全体に悪影響を及ぼす可能性もあります。

そのため、通販において必要となるのは、一時的にたくさん売れる商品、いわゆるベストセラーではなく、長期的に売れ続けるロングセラー商品なのです。

商品の売り上げには波があり、その年の流行やブームによって突然爆発的に売れる商品もあります。

しかし、これはほんの一時的なもので、流行が終わってしまえば売れ行きは落ちていき、ひどい場合には商品そのものが姿を消すということもよくあることです。

これは、どのような商品にも起こることであり、例として本であれば、100万部以上売れた小説であっても、半年もたてば多くは古本屋に流れてしまうということが良くあります。

これは、ただ流行に乗って購入した消費者が、一度読んだだけで充分だと、奇麗なうちに中古本として売却してしまうからです。

その消費者にとって、このベストセラー本はそれだけの価値しかないということになります。

また、出版社が流行に乗って大量に増刷することも原因の一つであり、数字の上では大量に売れてはいますが、実際には在庫も大量に残されているというのもよくあることです。

こういったことから、爆発的に売れることは悪いことではありませんが、本来は、定期的に長期的に売れる本のほうが、売り上げ予測も立てやすく、在庫を抱えるリスクも無いため望ましいと言えるのです。

これは食品であっても同様であり、例えば、タピオカは社会現象を引き起こすほど人気となった商品であり、次々と新しいお店が誕生しています。

しかし、一時的に大量に売れたからと言って長続きすることはなく、近い将来ほとんどのお店が撤退することになるのです。

また、そもそも一定の需要があった商品が、マスコミに取り上げられたことから急激に売り上げを伸ばすケースもあります。

これも一時的な人気であり、すぐに売り上げは落ちてしまいます。この時問題となるのは、もともとの顧客が、売り上げが伸びている間に離れてしまうことです。

この既存の顧客は、長期的に購入をしてくれている優良なリピート顧客であることが多く、この顧客の売り上げがなくなってしまうわけですから、将来的に利益は減少してしまうのです。

マスコミの取材を断る店舗やサイトは、このことを理解し、一時的な利益よりも、既存の顧客からの利益を優先していると考えられます。

このようなことから、通信販売においては流行に乗った売れる商品よりも、長く支持されるロングセラー商品が重要と言えるのです。

ロングセラー商品を構築するには?

実際に、通信販売事業において、ロングセラー商品を構築するには、身近にあるロングセラー商品をよく知ることが大切です。

特に、そのロングセラー商品が、どういったターゲット層から支持されているのかを知ることは非常に重要です。

と言うのも、ロングセラー商品の多くは、思ったほど大衆に広く知られているわけではないからです。

大衆に広く知られた商品とは、多くの人が手に取るベストセラー商品であり、前述のように社会現象になるほど爆発的に売れることもある商品のことを指します。

一方でロングセラー商品とは、特定のターゲット層から強く支持されている商品が多いのです。

ただし、ベストセラー商品の中にも大衆向けの商品は存在します。

しかし、それらの商品は大企業が開発した商品でありマーケティングにおいても小さな企業が真似できるものではありません。

小さな企業がロングセラー商品を構築するには、多くの人に手に取ってもらえるような商品を目指すのではなく、一定の需要が見込める特定のターゲット層から高い支持を得ることができる商品を開発する必要があるのです。

ターゲット層を絞り込むことは、マーケティングにおいても非常に有効ですので、特定の人だけに好かれる商品を、その特定の人だけに購入してもらえれば良いのです。

また、ロングセラー商品と言うのは、長く愛される商品であるわけですから、流行やブームなどに左右されない商品であることが重要です。

多くのロングセラー商品は、いつの時代であっても日常の生活において必要となるもの、日常の悩みを解決するものであり、特別に際立った特徴があるわけでもなく、いたって普通のものであることがほとんどです。

ロングセラー商品ほど、最新のデザインや技術などを必要としない商品なのです。この点を理解せずにロングセラー商品を開発しても、実際に長く売れ続けることはできません。

ロングセラー商品を構築するのならば、多くのロングセラー商品に共通するこの特徴を正しく理解することが重要となるのです。

まとめ

通信販売だけでなく、商品を販売するならば、売れることは最重要事項です。

しかし、流行に乗って一時的に売れたとしても、そのブームは長続きすることはありません。

それどころか、以前からの顧客をみすみす逃がしてしまうこともあるのです。

こういったことから、商品を販売するならば、一時的に売れる商品ではなく、長く売れ続ける商品が必要となるのです。

この長く売れ続けるロングセラー商品には、今回説明したような共通点があります。

この共通点を正しく理解し、ロングセラーとなる商品を構築していくことが事業の安定にもつながっていくのです。