単品リピート通販の経営戦略としてランチェスター戦略を紹介します

単品リピート通販という市場は大変競合などが多い市場になりますが、まずは勝ち残らなければビジネスを続けていくことができないのはいうまでもありません。

ただやみくもに経営をしていくのではなく、しっかりとした経営戦略をもってリピートビジネス市場に乗り込んで行った方が勝つ確率があります、今回はその中でランチェスター戦略について簡単に紹介いたします。

有名店も成功している「ランチェスター戦略」とは

ネット広告に限らず、自分で利益や収益を上げるためには様々なマーケティング戦略を行うことが必要になります。

現在、マーケティング戦略方法はたくさんありますが、その中でも有名なマーケティング戦略の一つが「ランチェスター戦略」です。

「ランチェスター戦略」で成功している企業の有名どころでは、セブンアンドアイグループが挙げられます。

ソフトバンクやHISなどもランチェスター戦略を上手に利用して市場を勝ち抜いたといわれているので一度は聞いたことはあるのではないでしょうか?

つまり、しっかり「ランチェスター戦略」をしてマーケティングをすれば必ず結果が出るというマーケティング方法になります。

この記事では、そんなランチェスター戦略についてご紹介していきたいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

 

そもそもランチェスター戦略とは?

ランチェスター戦略の「ランチェスター」とは、元々日本で生まれた競争戦略が原点となっています。

ランチェスター戦略というワードを一度でも聞いたことある方がイメージするのが、「弱者が強者に勝つための戦略」と言ったイメージがあると思います。

これから通販に参入を考えている人であれば、最初は何ももっていない弱者であるのはいうまでもありません、どうやって強者に勝つかという戦略がないとなかなか勝つのが難しいのがビジネスの世界なのです。

そして、ランチェスター戦略とは二つの法則を元に戦略を立てることが多いです。

第一の法則:弱者の戦略

ランチェスター戦略をマーケティングに応用する場合、まず必要なのが第一の法則と呼ばれる「弱者の戦略」のいわゆる一度に1人の相手と戦う一騎打ちです。

この第一の法則で必要になる計算式が「商品力(戦闘力)=質(武器効率)×量(兵力数)」という計算式です。

例えば、槍を持った近距離戦を行ったとして次の戦いを行ったとします。

 

  • 10人(槍) V.S 20人(槍)→敵の数の方が多いため負ける

 

  • 10人(槍) V.S 10人(鉄砲)→戦う人数は同じだが武器能力の高い鉄砲の方が有利

上の例をマーケティングに応用すると、中小企業は兵力で大企業に勝つことはかなり厳しいです。

しかし、質を高めることにより大企業に勝つことが可能であるという理論になります。

ですので、数で負けてしまうのであれば商品の質を高めたり、地の利を活かしたり個々の戦闘力を上げることによって、大企業にも負けない経営を行うことで利益を出すことが出来るという戦略方法になります。

第二の法則:集中効果の法則(強者の戦略)

2つ目の法則が「集中効果の法則」を利用したマーケティング戦略方法になります。

この「集中効果の法則」でも必要になる計算式があり、「商品力(戦闘力)=質(武器効率)×量の2乗(兵力数の2乗)」と言う計算式です。

例えば、銃を持った5人の兵と銃を持った10人の兵が対決した場合、普通なら同じ戦闘能力のある銃を使用している以上、10人の兵の方が勝つものだとイメージすると思います。

しかし、兵の数ではなく戦闘力に視点を置くと戦いを行う場合、

  • 10人の兵力の2乗-5人の兵力の2乗=√75(8.66…)

(小数第三位以下切り捨て)

という計算をすることが出来るため、合計15人いる敵と味方の兵士の中で生き残るのは約8人という結果になります。

つまり、1対大勢の戦闘においては大勢に対して破壊力を持つので、わずかの差が非常に大きな戦果の差になるということを証明した理論になります。

ですので、強者の戦略としては第一の法則で行っていた「弱者の戦略」を真似て数で圧倒し、膨大な資金によってヘッドハンティングを行ったり企業買収などを行い戦闘能力の底上げをして利益を出すことが大企業が行うべきマーケティング戦略ということになります。

中小企業や個人の弱者が取るべき戦略

ランチェスター戦略には弱者が取るべき戦略と、強者が取るべき戦略の2種類があることが上記の説明で分かると思います。

その上で中小企業や個人と言った弱者が取るべき戦略は、1つ目の法則である「弱者の法則」になります。

しかし、2つ目で紹介した「強者の戦略」も元は弱者の戦略を強化した応用版でもあるため、本当の弱者がランチェスター戦略で成功するのは決して簡単なことではありません。

ですが、現に日本には数多くの中小企業があり個人で経営をしている会社も少なくありません。

つまり、やり方次第ではまだまだいくらでも大企業のような強者に勝つ方法はあるということです。

そこで重要になってくるのが、市場調査やユーザーの生の声を聞いたりと言った地道な作業になります。

地道な作業をコツコツすることで、大企業にも負けない戦略を打ち出すことに繋がるということです。

まとめ

今回は、マーケティング戦略の中でも特に有名な「ランチェスター戦略」についてご紹介してきました。

ここで紹介した例などは一例に過ぎず、実際は取り組む分野や競合などによってやり方は大きく異なります。

また市場というのも日々変化しているため、その都度場面にあった戦略をしなければ無駄打ちにもなり兼ねません。

ですので、決して簡単な戦略ではありませんが成功すれば一気に利益を出すことも出来ますし、次の対策も打ちやすくなるはずです。

利益を出すために非人道的なやり方をしては結局遠回りになってしまうので、成功を納めたいなら地道な努力をコツコツとすることが最も成功への近道だと思います。