単品リピート通販における大手企業もやりがちな通販事業の失敗例2つとは?

大手企業もやりがちな通販事業の失敗例と成功例

この記事では、大手企業が実際に失敗した通販事業の失敗例と成功例をご紹介したいと思います。

その大手企業は、有名衣料品メーカーの「ユニクロ」です。

実は、ユニクロは過去に野菜の通販に着手して失敗している過去があります。

そして、その野菜通販の失敗を得て成功したのが「GU」です。

今回は、大手有名衣料品メーカーのユニクロが失敗した「野菜の通販」から、売上高1,000億円の大成功を収めた「GU」の実際の事例を元に、通販事業において失敗しないためのポイントをご紹介したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ユニクロはなぜ「野菜の通販」を失敗したのか

まず、ユニクロが「野菜の通販」に着手したのには、ユニクロを運営している大元の会社である「ファーストリテイリング」の社長の言葉から始まっています。

その社長が仰ったのが「食品においては価格よりも、美味しい・新鮮・安全・の3つが揃っているかどうかが大事。しっかりとした生産管理をしていて、この価格で売っている所は他にはない。」という言葉でした。

しかし、いざ着手して野菜の通販事業を取り組んだユニクロでしたが、結果は予想していた売上の半分以下という結果になり、売上も低迷してしまいました。

その原因が、

野菜の安定供給が出来なかった点
在庫管理が予想以上に難しかった点

だとユニクロの社長は言及しており、わずか2年で「野菜の通販事業から撤退」を余儀なくされてしまいました。

また当時、社長は「野菜は衣料品と異なり計画生産が出来なかった」という反省点もコメントしています。

確かに、農業は天候や気候によって大きく作用される産業でもあるため、計画通りにはいかないことも多いと思います。

ユニクロが「野菜の通販」を失敗してしまった原因とは

ユニクロほどの大企業ともなれば、野菜の通販の方で使える資金がなかったわけでもないと思いませんか?

しかし、現実では「野菜の通販」に失敗しています。

では、なぜその失敗をしてしまったのかというと、ユニクロの強みである理念を無視してしまった点にあります。

そもそも、ユニクロは「企画➡生産➡販売」までを一貫して行うアパレル製造小売業という手法を取っており、そのおかげで高品質でありながら低価格の商品を販売することが出来、他の競合との差別化をしています。

しかし、「野菜の通販」においてはユニクロの強みである「企画~販売」までを一貫して行う製造小売業が農業では通用しなかったのです。

つまり、ユニクロの強みが逆に「野菜の通販」を失敗してしまった原因だったということです。

「野菜の通販」の失敗を得て成功した「GU」

そもそも食べ物と衣料品とでは、土俵自体が全然異なるためアパレル製造小売りに特化していたユニクロだからこそ、「野菜の通販」は失敗したとも言えます。

しかし、失敗したからそこで終わりではなく、野菜の通販の失敗を活かし、ユニクロと同じ「企画~販売まで一貫して行うアパレル製造小売業」で、他社に真似出来ない独自商品として成功を納めたのが「GU」になります。

つまり、自分の持っている強みから逸脱してしまえば、どんな大企業であっても事業に失敗してしまうということです。

ですから、このユニクロの事例を個人の通販事業主に置き換えると、「自分という個性を強みにして差別化を図り、自分の強みを活かした事業を取り組むことが成功への秘訣」ということになります。

通販事業をいざ取り組もうと思って、同じ分野の競合と比較ばかりしていては価格競争に巻き込まれて疲弊していってしまいます。

もちろん、通販事業もビジネスである以上価格競争も必要ではありますが、価格競争以上に上でも書いている通り、自分という個性を活かした事業を取り組んだ方がオリジナル性もありますし、厳しい価格競争から避けることも出来ます。

ですから、通販事業においても「自分の個性や強みをいかに活かせるかどうかで利益は大きく変わる」ということを覚えておいてほしいです。

まとめ

今回は、ユニクロの「野菜通販事業」の失敗を元に、通販事業が成功するコツをご紹介してきました。

現在ネットには、似たような商品がたくさん出回っており、価格競争もますます激しくなっています。

そんなレッドオーシャンと言われるところに参入しても、失敗するのは目に見えていると思います。

そこで、他との差別化をするために自分自身の強みを活かすことが大切になってきます。

強みといっても「ピン!」と思い浮かばないかもしれませんが、自分の生きてきた今までの人生で経験したことや学んだことなども、自分自身の強みであり唯一のものです。

自分の生きて来た中で得られたことは、自分自身の唯一のものでもあるので、他人が真似しようとしても出来ない部分でもあります。

そこから差別化をして、通販事業に応用していくと自然と「自分の強みを活かした事業」を確立していくことが出来ると思います。

そして、結果として自分のオリジナル性が高まり通販事業としても成功することが出来るのではないかと思います。