ECサイト運営の基本!単品リピート通販の在庫管理を徹底する!

ECサイトを運営していく上で、重要視されるのが広告や販促と言ったマーケティング施策です。

しかし、その施策によっていくらお客様を集めることができても商品が売り切れでは、売り上げを上げることはできません。

この売り切れと言う状況は、ECサイトにおいて異常な事態であり、これには在庫管理が関わってきます。

そこで今回の記事では、ECサイトにおける在庫管理について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ECサイトで売り切れは異常事態!

ECサイトで買い物をしようと思ったら、欲しい商品が売り切れだったと言う経験のある方も多いと思います。

その場合、ユーザーはどうするかと言うと、同じ商品を取り扱っているほかのECサイトを探すことが多いのです。

どうしてもそこのECサイトでなければ手に入らない商品でなければ、いつ入荷するのか分からない商品を待ち続けるユーザーはなかなかいません。

そして、この商品が売り切れていると言う状態がよく見られるECサイトは実際に多く存在しています。

売り切れているのには理由があるのかもしれませんが、、売り切れていなかったとしたらユーザーが購入してくれた可能性もあるのですから、この売り切れと言うのは販売の機会を損失している異常な状態なのです。

ECサイトにおいて、売り上げを上げるためには、広告を出すなどの集客施策を行ったり、ECサイトをリニューアルしたりと言う対策を行います。

しかし、それによってユーザーを集めることができたとしても、商品が売り切れていれば販売することはできませんし、初めて訪れたユーザーが売り切れの多い状態見て、そのサイトを敬遠する可能性も高くなるのです。

商品が売れる可能性があるときに、売り切れが発生すると言うのはあってはならないことであり、在庫管理に問題がある場合が多いのです。

在庫管理は、実店舗でも行われていることであり、スーパーやコンビニなどでも日常的に行われています。

お客様が商品を購入したら、陳列棚から商品が無くならないように商品を補充するのです。

これはどのような商品であっても同様で、在庫管理の要素をしっかりと管理することができていれば、在庫が切れると言う状態は起こらないのです。

在庫切れの原因とは?

商品が売り切れる場合には、いくつかの原因があります。

まず、挙げられるのは、商品が予想していたよりも売れてしまった場合です。

発注してから納品されるまでの間に商品が売り切れてしまった場合には、販売予測が適切でなかった、もしくは販売予測を立てていなかったのが原因と考えられます。

販売予測は基本的に売り切れ期間がない状態で考えますので、売り切れ期間がある場合は、その期間を除いて予測する必要があります。

この売り切れ期間を含んだまま予測をたてた場合、販売予測が売上実績と合わず、売り切れと言う事態が発生してしまうと言うわけです。

また、セールやキャンペーンなどを販売予測に含まなかった場合や、新作商品のため予測が立てられなかったと言う場合にも売り切れが発生することがあります。

さらに、一番問題があるのが、そもそも販売予測を立てていない場合です。

思い付きでイベントやセールを実施、それに伴い大量に商品を仕入れる、自分の勘で商品を仕入れると言った運営者も実際に存在します。

これは非常に問題があり、ECサイトで売り切れと言う事態を起こさないためには、販売予測が必要不可欠なのです。

また、商品の到着が予想していたよりも遅れた場合にも、売り切れが発生する事があります。

こういった場合は、発注から納品(リードタイム)までの仕組みを見直すことが必要です。

発注から納品までの流れを洗い出し、全ての工程とそれにかかる時間を明確にし、改善点を見つけていくのです。

そして、そこで発注から納品までの時間を削減することができれば、売り切れが発生する可能性が減るだけでなく、在庫を減らすことも可能となります。

安全在庫を確保する!

以上のように、販売予測を立てることは非常に重要なことですが、販売予測を立てたにもかかわらず、状況が大きく変わり商品が売り切れてしまうこともあります。

これに対応するためには、安全在庫を確保しておくことが必要となります。

安全在庫とは、売り切れを防ぐために確保しておく必要のある最低限の在庫数です。

この安全在庫は、安全在庫=安全係数×使用数量の標準偏差×ルート(リードタイム+発注間隔)によって求めることができます。

この公式に使用される安全係数とは、欠品をどの程度認めるかと言う割合で、欠品許容率とも呼ばれます。

・1 % =2.33・5 % =1.65・10 % =1.29となり、よく使用される値は5%です。

使用数量の標準偏差は1日の出庫数を記録することで求めることができます。

これを求める際はエクセル(関数名STDEV)を使用すると手間を省くことが可能です。

最後の、ルート(リードタイム+発注間隔)のリードタイムとは、商品を発注してから納品されるまでにかかる日数で、発注間隔は定期発注の際の日数間隔です。

このように安全在庫を求めるには、使用数量とリードタイムが必要であり、日々のデータを記録すると言うことが大切になってきます。

つまり安全在庫を確保するには、徹底した在庫管理によるデータが重要となり、そのデータを元に必要な安全在庫数が分かるのです。

また、こういった日々のデータ管理の手間を省きたい場合には在庫管理システムの導入が有効になります。

まとめ

ECサイトの中には仕入れ数を勘で決定したり、店舗の数やロット数から制約されていると言うところも多くあります。

しかし、商品の仕入れ数は、過去の販売実績から販売予測を立て、それによってその精度を高めて求めることができるものなのです。

また、販売予測を立てたとしても、需要が変動することがあり、そういった場合に困らないようにするために、先ほど説明した安全在庫の確保が必須となるのです。