ネットショップは自社の集客施策を見極めよう

インターネット上で商品の販売を行うネットショップは、スマホやタブレットなどの普及に伴いさらに増加しています。

そうした店舗を持たないネットショップは、ネット広告などあらゆる方法で集客を行うことが必要となります。

そこで重要となるのが、どういった集客方法を選択するかと言うことです。

しかし、どういった集客方法が効果があるのかわからないと言う方も多いと思います。

そこで今回の記事では、自店に合う集客施策の見極め方について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

多数の商品を取り扱う場合、検索に対する施策が最適!

集客に多額の予算を用意できるのであれば、大掛かりな広告を出して集客を行うということもできますが、費用を抑えたい場合は、他の集客方法を選択する必要があります。

ネットショップの集客施策は、その特性から大きく4種類に分類することができます。それが、ネット検索に対する施策、バナー広告などの純広告、懸賞を活用した施策、SNSなどを活用した紹介施策です。

その中で、まずどのようなネットショップでも基本となるのが、インターネット検索に対応した集客施策です。

ユーザーは自身の欲しい商品やその商品に関連するキーワードを、GoogleやYahooと言った検索エンジンで検索して商品を探しますので、ネットショップの多くのお客様はこの検索経由でサイトを訪れています。

こういった検索経由の集客施策には、自然検索(オーガニック検索)での表示順位を調整するSEO(検索エンジン最適化)、検索キーワードに応じて検索結果画面上に広告を表示するリスティング広告(検索連動型広告)があります。

この施策は、ユーザーが関心の高い状態で効果的に行うことができるため、購入に繋がりやすいのが特徴です。

また、リスティング広告は比較的少額の費用で始めることができ、さらに短期間で効果が出やすいと言われていますので、新しくサイトを立ち上げる際の集客施策に最適です。

ただし、多種多様な商品を取り扱っているショップであれば、検索の際に色々なキーワードにかかるため検索される確率が高くなりますが、商品の種類が少ない場合は検索される確率が低くなりますので、効果があまり見られないこともあります。

また、リスティング広告は競合の多いキーワードの場合クリック単価が高くなり、予算が少ないと広告の表示順位が下がりますので、広告が掲載されないということも良く起こります。

商品の種類が少ない場合、他の施策も合わせて行う!

上記のように商品の種類が多い場合には検索に関する施策が効果的ですが、商品が少ない場合、他の集客施策を合わせて行う必要があります。

まず1つ目の施策として、純広告が挙げられます。

純広告とは、広告枠を購入して広告を掲載する手法で、代表的なものとしてバナー広告、サムネイル広告、メルマガ広告などがあります。

この広告は数多くのユーザーが利用するネットショッピングモールや情報ポータルサイトなどに掲載することができます。

特に商品に対し強い関心を持っていないユーザーは検索を経由して訪れることは期待できませんので、その検索を経由しないユーザーにアプローチするために行うのがこの純広告です。

関心の薄いユーザーを取り込む効果が期待できますが、広告費用が掛かり、費用対効果もリスティング広告よりも劣る点がデメリットです。 

2つ目の施策は、懸賞広告です。これは、景品を用意して応募を募り、関心の高いユーザーを集めるという手法で、大手ショッピングモール楽天市場などで良く行われています。

当選、非当選にかかわらず、応募の際にメルマガ配信が条件となりますので、定期的にメルマガを利用して商品を宣伝することが可能となります。

ただし、すぐに効果が出る施策ではないので時間がかかることが多く、さらにメルマガを何度も送信する手間もかかるというデメリットがあります。

また、懸賞だけが目当てで興味のないユーザーは、すぐにメルマガ登録を解除してしまうことが多いですので、そういったユーザーの興味を引きつける魅力的なメルマガを配信することが必要になります。

3つ目の施策は、Twitter、InstagramなどのSNSや個人ブログなどで商品を紹介してもらう紹介施策です。

報酬制のアフィリエイト広告もこれに含まれます。近年インフルエンサーなどが話題になっているため、重要視され始めている施策でもあります。

通信販売は商品を手に取ることができないため、ユーザーは購入者の商品レビューを参考に商品を購入することが多いですので、実際購入した個人のクチコミは高い効果が期待できます。

また、SNSに直接商品やサイトの情報を投稿し、いいね!やフォローを獲得することで、多くのフォロワーに情報を拡散することも可能です。

ただし、この施策は費用対効果が分かりにくく、悪意のあるクチコミやレビューが拡散された場合に、ダメージが大きいですので注意が必要です。

まとめ

以上のように、ネットショップの集客施策には色々なものがありますが、1つを選ぶのではなく、その都度使い分けていくことが重要です。

それぞれの施策にはメリット、デメリットがありますので、その特性を正しく理解し、費用対効果を測りながら活用していきましょう。