単品リピート通販では物流運送会社は外注すべき

単品リピート通販のビジネスをする上でお客様のもとへ商品を届けてくれる物流会社の選び方について少し解説をしていこうと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

単品リピート通販で商品の受注をうけたとしても、お客様の元へ無事にお届けをして初めて売上が計上されるので、ここをどのように工夫するかは経営者の腕の見せ所になります。

繰り返しになりますが単品リピート通販で物流をどのようにするのかは大きなポイントになりますので、ここをおさえておくことが収益にも大きな影響を与えるのです。

まず単品リピート通販を事業として捉えてビジネスをスタートするのであれば、単品リピート通販に特化している倉庫会社と契約することをおススメいたします。

実績がある倉庫会社を知らないということであれば、ご連絡をいただければすぐに何社かを紹介することが可能です、物流会社を使わずに自分で梱包や発送業務を行うのだけは絶対にやめた方がいい選択肢です。

単品リピート通販のカートシスムテムを利用しているのであれば、絶対的に物流は外注化するべきで、経営者は集客とLTVを引き上げることに全力を注ぐことができます。

単品リピート通販のカートを利用する場合には、基本的に物流会社が出荷のお客様データや出荷後の番号の登録、それだけでなく出荷後のデータの取り込みまで、ほぼ全てを倉庫会社に委託することができるのです。

単品リピート通販のカートを使用しているのであれば、倉庫物流会社へ外注するのが一番であり、ほぼ自動化できるので時間を作ることができる。

単品リピート通販で自社で梱包をすると経費削減になると思っている方も中にはいるのではないでしょうか?

実はその逆で自分で配送作業を行えば行うだけ配送料金が高くなっているのが現実で、個人でいくら配送数を増やしたとしても、1個あたりの出荷コストは業者の価格を下回ることはできないのです。

単品リピート通販は売上に対して物流コストは10%未満(できれば8%程度)、このくらいに抑えるのが理想だという目標値を持っておきましょう。

冒頭に書きましたが単品リピート通販のカートを利用する際には、出荷データを出力し、さらには出荷データと出荷番号をカート上に取り込むという作業が必要になります。

たとえ出荷してたとしても出荷番号が上手に取り込みができなければ、売上に対して入金がされてくることはありません、こういったミスのできない作業を自社でやるのは不可能。

単品リピート通販のビジネスモデルのメリットはなんといっても自動化ができるといったところで少人数で売上をあげられるという点であり、物流はとくにそのウェイトが非常に高いといってもいいと思います。

自社で物流を全てやろうとすると時間がかかるだけでなく、ミスが続出して売上がしっかり入金されないという状況になる。

単品リピート通販では届ける商品が何回目かによって同梱する書類などや割引率などが変わったり、商品がセット商品だったりと訓練されていないスタッフでは間違えてしまうほど複雑なのです、初期だから節約しようということでやると絶対にミスが発生します。

単品リピート通販という名の通り一度使って気に入った商品があると同じ商品を買い続けてくれるモデルなので、配送ミスや入っているべきものが入っていなかったというミスでお客様の信頼を損ねてしまうのは非常にもったいないことです。

定期購入の場合支払い方法も様々です、後払いの支払いを選択される方もいれば、クレジットカードの支払い方法を選択する人もいますし、それごとに明細書も変更して印刷をしなければいけないのです。

単品リピート通販では継続定期の顧客の人数が増えれば増えるほど、商品の配送方法も周期などについても複雑化していきます、配送を自社で行うとなった場合に、これを経験のないスタッフができるとは決して思えません。

単品リピート通販では自社で配送管理ができないだろうとカートシステムは考えてくれているのです、ですから簡単に倉庫と情報共有ができるようにそういった機能があるのです。

リビート通販のビジネスモデルは物流が簡単に外注できるようと最初から設計されているのです、あえてやる意味はないのです。

物流だけでなく、コールセンターも含めて、まさに単品リピート通販のビジネスモデルが注目を集めることで、そのサービスを提供するインフラが整ってきています。

通販というと梱包や配送などの物流が非常にスムーズな販売までのフローがしかれています、そして商品代金に関しても各種後払いサービスを提供する会社とシステム連携がされているので、わざわざ1件1件債権回収を行う必要もないのです。

単品リピート通販に特化したサブスクストアに関しては株式会社テモナが提供しているシステムで安定感があります。

サブスクストアを提供する株式会社テモナは東証一部に上場している企業であり、それだけ社会的に単品リピート通販の認知度は高いといえます。

サブスクストアの単品リピート通販システムを経由して年間1200億以上の商品が流通しており、単品リピート通販であってもサブスクストアのようなシステムを利用することでスムーズに運営が行えます。

新規獲得でお客様が購入された場合、自動で30日後に注文を作ってくます、そして物流会社もそのデータをダウンロードすることで出荷が行えます。

リピートシステムのカートが自動でやってくれるので少人数で運営可能、そして同梱物などのストーリー性を与えることもできる

物流を自社でやらなくていいうの単品リピート通販は少人数で運営することが可能であり、これから通販を始めようとする人に人気があるのです。

単品リピート通販は商品の数が少なくても売上があげることができるのが、なんといっても強みだと言えると思います、単品リピート通販でなく楽天やヤフーショッピングの場合には、商品数が何万というラインナップをしなければ売上が億を超えるのは難しいですよね。

楽天やヤフーショッピングで売上が高い企業が商品の品揃えが2とか3とかありえますか?ありえないですよね、商品の管理が簡単であり売上は安定している、これが単品リピート通販の強みなのです。

リピートビジネス通販は積み上げ型のストックビジネスであり、毎月新規顧客が増えていけば売上は右肩上がりで増えていくのです。

楽天・ヤフーショッピング・Amazonではたとえ月の売上数千万円あったとしても、翌月は0からスタートしなければならないので、これが精神的な不安になりますね。

経営者としては来月は確実に売れるか、3ヶ月後・半年後は今と同じように売れているだろうか、ライバルが出てくるのではないか、価格競争がおこらないか、など悩みは尽きないのですが、単品リピート通販であれば、一度勝ちパターンまでいってしまえば経営は安定します。

楽天やAmazonは価格競争あり

プラットフォームを使って通販をする場合には、他社と価格を比べられることで価格競争になります、これを避けることはできないですし、常に価格を意識しないといけない。

一方、単品リピート通販は自社のオリジナル商品なので、高単価のものも売れるのです。

ただ単品リピート通販のビジネスモデルも万能ではありません、デメリットもいくつかあります。

まず自社製品であるために、商品LPページや商品コンセプト、そして配送箱や容器の決定や中身の決定など、全て自社で行う必要があります。

そしていくら単品リピート商品だとしても作る商品には最低ロッドというものが存在します。

デザイン入りの商品を作る際の最低ロッドが3000だとすればそれをつくためにお金が必要です。

単品リピート通販モデルで売れなければ大量の在庫を処分することになってしまいます。

単品リピート通販は小資本は厳しい

年々単品リピート通販への参入障壁は上がってきています、それは小資本では成功は難しいということです。

単品リピート通販ときくと商品が数個しかないため小資本で始められそうなイメージをもちがちです。

実際に商品仕入れのためのコストはあまりかからないかもしれませんが、新規を1件獲得するために必要な費用が増加しています。

数年前は1件を獲得するために必要なコストに関して3000円というのが普通でしたが、今は広告費が高騰をして1万を超える水準になっています。
(単品リピート通販業界では1件あたりの獲得単価のことをCPAと呼びます)

単品リピート通販では現在CPAの高騰によって販売会社の利益を圧迫しているのです。

実際に単品リピート通販のビジネスモデルで1番頭を悩ませているのが広告費の高騰であり、小資本では勝てなくなってきているのです。

数年前まで小資本で開始できた単品リピート通販事業も今や大手の参入もあり資本力がない会社が成功できる可能性は減ってきています。

この流れはまさに顕著で資本力のない企業の単品リピート通販事業への新規参入は減るだろうと予想されております。

広告費の高騰が大きな問題

一件の新規獲得コストが1万円を超えるケースが続出しており資本力が求められるケースが増えてきている。

先ほどCPAが1万円を超えてきているといいましたが、たとえば月間に1000人獲得するとすると、初回の商品販売ではCPA(獲得単価)を回収はできません。

1万円のCPAの場合には回収するまでには4−6ヶ月間の期間がかかりますので、それまではマイナスといういう状況なのです。

毎月1000人の顧客を獲得するのに1000万円の費用がかかります。

それを回収するまでに6ヶ月かかるという計算だと少なくとも3000万円ほど費用は資金余裕がないとキャッシュが足りなくなってしまいます。

そんなにかかるなんて考えずにスタートする人が非常に多いのでそこに関しては注意が必要です。

上記の例では1000件で広告費が1000万円でしたが、これは自社で広告運用を行わない場合には、ASPやアフィリエイターにお願いする形になります。

先ほどの規模の10分の1で毎月100件を獲得して100万円ということであれば500万−1000万の費用で足りると思います。

月間上限100という少数の場合にはアフィリエイターに実際に選んでもらえるか、販売自体をしてもらえるのかという問題が残ります。

 

たくさん売ってもらおうというのであれば広告を回してくれるアフィリエイター様向けに広告素材などを用意する必要もありますし、実際に売れているメーカーはこういったところがしっかり準備がされているのです。

よく冷静に考えて欲しいのです。

認知度のない通販会社の商品を売るのがどれだけ難しいか?

アフィリエイター視点で売れない商品を作っても不良在庫が残ってしまうだけなのです。

単品リピート通販は通販の基本が全てが詰まっているといっても過言ではありません。

単品リピート通販でまず考えなければいけないのは、LTV(どれだけ1名のお客様に買ってもらったか)です。

LTVはLife Time Valueの略で「顧客生涯価値」と言われたりしますが、わかりやすく1名のお客様に買ってもらった金額だとイメージしてください。

当たり前ですが単品リピート通販ではLTVが高くなければ利益が出ますし、逆にLTVが数字が低ければ利益が出ずに、新規顧客が獲得できたとしても、売上は上がるが利益が出ないといった状態になってしまうということです。

単品リピート通販のLTV

単品リピート通販で一番意識しなければいけない数字がLTV(トータルでお客様が総額いくら買ってくれるのか)になるのです、この数字がわかっていれば逆算できるのでいくらまで広告費を使えるのかなどが分かるのです。

つまりLTV(1人のお客様が総額いくら買ってくれるか)がわかれば、あとはCPA(1人の新規顧客の獲得コスト)で引き算をすれば利益が出るのかどうかがわかりますね。

この業界が大変利益が高いモデルであるというのは、お伝えした通りで業界の平均の販管費は30%前後であるといわれていますので、これをLTVにかけ算をすることにします。

単品リピート通販の利益が出るかどうかを数学的な簡単な公式にすると以下のようになります。

単品リピート通販の公式

(LTV✖︎0.7)-CPA✖︎獲得顧客数
※販管費を30%として計算

まとめになりますが、物流が安定していないと売上を回収することはできないので、しっかりと単品リピート通販のカートと契約をして専門の物流会社に業務をおまかせするのが一番だということです。

今回は単品リピート通販の根本となる物流について記載をしました、まとめると単品リピート通販は物流会社は外注して友好な関係を築いていくことが大事かわかったと思います。