スマートフォンの普及により、SNSは今では消費者の日常に欠かせないものとなっています。
マーケティングにおいても利用する企業が増えていますが、うまく活用できているケースはあまり多くありません。
しかし中には、SNSの運用で成果を上げている企業もあるのです。
そこで今回の記事では、SNSで効果を上げるポイントについて説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
SNSとは、WEB上で、人とコミュニケーションををとることができる会員制のサービスであり、Facebook、Twitter、Instaglem、LINEなどがこれに含まれます。
これらのSNSはそれぞれ特徴が異なり、利用するユーザーにも違いがみられます。
Facebookは、ユーザーがプロフィールや日記を公開し、他のユーザーからそれに対するコメントをもらうという形でコミュニケーションををとることができるSNSです。
比較的高い年齢層のユーザーから支持されており、30代~50代の利用率が高く、10代~20代の若年層ユーザーが少ないのが特徴です。
これは、Facebookが実名登録を義務付けているためと考えられ、その分信頼性が高いため、ビジネスに利用しているケースも多く見受けられます。
Instaglemは、画像や動画を共有するビジュアルに特化したSNSであり、その特徴から女性ユーザーの利用が多くなっています。
20代から40代のユーザーの利用率が高く、特に流行に敏感な20代の利用が顕著です。
Twitterは、ツイートと呼ばれる140文字の投稿をすることで、コミュニケーションを図ることができるSNSであり、特に10代のユーザーの利用率が高くなっています。
他のユーザーのツイートを転載できるリツイートと言う機能があり、情報を素早く幅広く拡散することが可能ですが、この高い拡散性が時に思わぬ反応を引き起こし、大きな問題となるケースがあります。
LINEは、あらゆる年代で利用されているスマートフォンアプリで、家族や友人間でのコミュニケーションに多く利用されています。
複数人での利用も可能な機能もあり、従来のキャリアメールやSMSの代わりに利用するユーザーが増えています。
SNSには、上記のような種類があり、それぞれ特徴が異なっています。
そのため、マーケティングにおいて利用する際には、まず、自社の商品やサービスに即したSNSを選択することが重要です。
ただし、どのSNSを利用する場合であっても、共通して注意しなければならないポイントがあります。
そのポイントとは、まず、ユーザーの感情に訴えかけるような様な投稿が効果的であるということです。
ただ、情報を伝えるだけではなく、ユーザーに強く訴求する必要があるのです。
また、SNSはあくまでも個人間でコミュニケーションをとるためのツールであり、企業の宣伝の場では無いことを留意することもポイントの一つです。
あまりに過剰に商品やサービスをアピールしたりすることは、多くのユーザーから反感を持たれる恐れがあります。
SNSをうまく活用するには、そのSNSの雰囲気を乱すようなことは避け、個人のコミュニケーションの妨げにならないよう活動することが大切です。
ただし、企業と言う立場をわきまえ、一般のユーザーとは一線を画すことも必要となります。
さらに、SNSを利用する目的を明確にすることも重要なポイントです。
SNSの利用者が増えているからと言いて、安易にマーケティングに活用しても、それほど簡単に効果を得ることはできません。
マーケティングと一口に言っても、商品の認知、集客、ブランディングなど最終的な目的は様々あります。
まず、初めにSNSをどういった目的で利用するのかをはっきりとさせなければ、うまく活用していくことはできないのです。
最後に挙げられるポイントは、SNSで広く拡散させたい場合には、広告を使うということです。
SNSにおいて、企業が発信した情報が拡散されている場合、そのほとんどは広告を使って発信されたものです。
広告を使い多くのユーザーにアピールすることで、それを見たユーザーが情報を広く拡散してくれるのです。
SNSをマーケティングに利用している企業は数多くありますが、そのほとんどは上記のポイントを押さえておらず、うまく活用しきれていません。
しかし、中には、実際に成功しているケースも存在します。
例としては、フランスに本社を置く化粧品のメーカー「ロクシタン」が挙げられます。
ロクシタンはInstaglemにおいて、ユーザーの目を強く引き付ける美しい画像を発信し続けています。
その画像は、商品そのものだけではなく、商品やブランドのイメージに即した、美しい風景や町並みなど多く使用しているのです。
これは、Instaglemの特性を最大限に活かした活用方法であり、商品の宣伝と言ったことを全く感じさせずに、ブランドの魅力をユーザーに存分に伝えることができているというお手本のような事例です。
また、日本最大の航空会社である「ANA」も成功例として挙げることができます。
ANAは、Twitterにおいて、ツアーやキャンペーンの情報、飛行機の写真、スポンサーとなっているスポーツに関する話題など、多岐にとんだ話題を投稿しています。
必要な情報とその時話題となっている情報などをバランスよくユーモアを交えて発信しているため、幅広いユーザーから支持されています。
SNSをうまく活用するには、まず、今回説明したポイントを押さえ、そのうえで、上記の事例のようにSNSの特性を最大限に活かし運用していくことが大切です。
SNSは、今やユーザーにとって生活に欠かせない重要なツールとなっています。
しかし、あくまでも、SNSは一般のユーザー同志がコミュニケーションをとるためのものであることを忘れてはいけません。
企業がSNSを利用することは問題ないですが、過剰な宣伝活動は一般ユーザーに不快感を与えるだけでなく、企業全体のイメージダウンにもつながりますので注意が必要です。