ネットショップへの広告予算の設定方法
ネットショップなどの通販事業モデルを行う上で、きちんと正確に測らなければならないものといえば、広告予算についてですよね。
リスティング広告を行う上で、そのほかのもその他広告やGoogleショッピング等、集客や広告運用をするにあたってどのくらいの予算を設定すれば良いのでしょうか。
ついつい多額になってしまいがちな広告の予算ではありますが、どの程度が適正で管理し続けるべきものなのでしょうか。
そこで今回は、ネットショップへの広告予算の設定方法についてお話したいと思います。
これからネットショップを開設して、広告を作成し集客を図ろうと考えられている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、参考にしてみてくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
まずは現時点でのデータ数値を把握しておきましょう。
必要となるデータ数値は、自社サイトにアクセスしている「アクセス人数」、アクセス後に購買に繋がっている「購買率」、そしてそのすべてを平均としてあらわした「平均購入単価」を数値化してみましょう。
現状の把握をしておくことで、無駄な広告費用を削減することができるのです。
そもそも、広告を設定する目的は、主に新規顧客を増やすこと、商品知名度を上げること、商品購入を経て売り上げを伸ばすことにあるでしょう。
まずはサイトにアクセスされる訪問顧客数を伸ばす場合の広告予算を設定しましょう。
目標とする訪問顧客数を定め、それにクリック単価を計算します。
『目標訪問顧客数×クリック単価=広告予算金額』となるので、これで目標とする訪問顧客数に対しての予算を決めてみましょう。
たとえばクリック単価が100円の場合、訪問顧客を1か月あたり300人増やそうと思うと、『300人×100円=30,000円』ということになるので、この場合であれば予算金額は30,000円となります。
手数料などが含まれる場合もありますが、この計算方法を用いてください。
アクセス数がしっかりと伸びていて、ある程度整ったアクセスデータと購入データを持っている場合には、売上を目標数値に設定することもできます。
その場合であれば、平均購入単価を出し、目標売上に対しどれだけの顧客に購入してもらわなければならないのか、ということを確認しましょう。
たとえば、平均購入単価を4,000円とし、1ヶ月の広告軽油の売上を100,000円としましょう。
その場合であれば『目標金額÷平均購入単価=必要な購入顧客数』となりますので、『100,000円÷4,000円=25人』ということになります。
目標売上を達成するためには、平均購入単価に対し1ヶ月25人の購入者が必要になるということなのです。
さまざまな予算設定方法がありますが、今現状で予算設定の方法が分からない、という方はまずはこの2つから予算設定を定めてみましょう。
今既に広告を掲載されている、という場合であればLTV(顧客生涯価値)を考えましょう。
LTVとは、”Lifetime Value”の略で、日本語では「顧客生涯価値」といわれています。
顧客一人一人が生涯にわたって、どれだけ自社の商品やサービスを購入しているのか、という売上を合計した金額のことを言います。
この方法は、顧客リピート売上を見ながら広告投資をすることができます。
LTVを測定する場合、本来であれば数年単位で見ることが良いと言われていますが、それであれば定まったデータを把握することが難しいので、年単位で測定することをおすすめします。
顧客の1年あたりの平均購入回数を定め、平均単価とあわせて計算しましょう。
『平均購入単価×平均購入回数×1ヵ月間の広告軽油購入者数=広告軽油の売上』となります。
たとえば、平均単価4,000円で年間平均購入回数を3回とし、広告軽油の購入者を25人としてみましょう。
『4,000円×3回×25人=300,000円』となります。
この数値を元に、クリック単価を30円として考えてみると、1ヶ月分の投資が37,500円となり、売上は300,000円となります。
こういった計算方法を用いて広告費用を設定することもできるのです。
以上、ネットショップ広告予算の設定方法についてお話させていただきました。
もちろん、ビジネスモデルによって、広告予算は変わってくるのですが、まずは基本的な予算の設定方法を覚えておきましょう。
そして、基本を理解した上で、自社広告の予算を設定することで、無駄な広告費用を出費することがなくなるのです。
まずは自社の今の現状数値を確定し、目標数値と目標売上を定めていきましょう。
ネットショップを行うとなると、広告作成時にもさまざまな工夫が必要となりますが、広告予算の知識をしっかりと見に付け、黒字で効率良く獲得していくようにできれば良いですね。