単品リピート通販事業を現在資本のある企業、なかでも異業種から参入するケースがここ数年ものすごく増えています、富士フィルムが化粧品や健康食品をやっているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
日本では毎シーズン、化粧品メーカーから新商品が発表され、次から次へと新しい新ブランドが誕生して、百貨店からドラッグストア、コンビニやスーパーにいたるまで、そして最近ではネットにて化粧品を購入できるという状況になっております。
ではなぜ今、化粧品業界に異業種からの参入が増えたり、これから新規でOEM化粧品の業界で起業する方が増えているのでしょうか?
冒頭にあげたように、化粧品メーカーは多く存在している日本では、もう飽和なのではないかということが聞こえてきそうですね、あえてなぜ異業種である大手企業が化粧品ビジネスに参入をするのでしょうか?
大手企業が参入をするというので、しっかりとした利益になるビジネスでないとスタートをするわけがないのですよね、これには大きな理由があるのです。
まず背景としてあるのが日本という国は美容大国であるということ、化粧品ビジネスは単価が高い、そしてこれから高年齢社会に突入することで、客単価は上がるといわれており、化粧品購入額というのは、まだまだ成長市場であるということです。
わかりやすくいうとどういうことかというと年齢を重ねるごとに経済力が増して、単価の高いものが売れやすくなるということです、若者向け化粧品よりも40代や50代向けの化粧品の消費量が多いのです。
女性の美への追求は、年齢が高くなっても変わりません、そして単品リピート通販というモデルであれば、商品を気に入ってくれたなら、年齢が高い人の方が商品を乗り換えずにずっと使ってくれます。
また時代背景が大きく変化したというのがあります、以前は販売チャネルとして百貨店など大きなデパートに出店しなければ化粧品ビジネスをスタートさせられないという時期がありました、ですが今では百貨店の売上よりもネット通販の方が売上規模が大きいのです。
つまり百貨店に実店舗を構えなければできなかったビジネスが、今ではインターネットのホームページ1つでスタートすることが可能になったのです。
化粧品の市場規模自体は人口減少の影響があり下がってはいるのですが、ネット通販化粧品の市場は年々増加傾向にあり、これからも成長が見込まれる市場なのです。
若い層をターゲットにした化粧品では流行りに敏感であったりするので、たとえ商品を気に入っていたとしても、乗り換えてしまうのです。
若者はすぐ乗り換えてしまう例として携帯電話のキャリアの例がわかりやすいので、説明させて下さい、現在日本の携帯通信会社はdocomo、Au、SoftBankの3社となっており、AuとSoftBankはCM内容をみれば、若者向けをメインターゲットにしています。
ただ携帯キャリアのシェア率をみてみるとdocomoが圧倒的な1位を占めていますよね、これは利用者の年代がdocomoが高めであり、乗り換えなどをせずに年々も利用してくれている層が圧倒的に多いというのがデータとして出ています。
AuとSoftBankは乗り換え需要の開拓をメイン戦略、docomoは長期ユーザーを優遇する長期割引などで安定した収益をあげているのです。
携帯キャリアと単品リピート通販はビジネスモデルとしては似ており、どれだけLTVをひきあげることができるのかがビジネスの肝となっております。
高年齢の方が気に入ったら乗り換えしずらいというのは、携帯電話でも化粧品でも同じことがいえるので、これから高齢化社会へすすんでいく日本にとって大きなビジネスチャンスなのです。
現在日本の平均年齢は40代後半となっており、これから先平均年齢が50を超える時代に突入します、単品リピート通販というモデルがまさに時代にマッチしているといえますね。
大企業は異業種であっても、企業としての信頼度が非常に高いので、消費者が気に入って使ってくれるくれさえすれば、安定して収益をあげることができるビジネスモデルなのです。
そして大企業にとってのメリットはなんといっても企業を安定的に成長させていく必要があるのです、女性の美への追求というテーマはこれから先も需要が減ることはないのです。
実は化粧品会社ってとても息の長いビジネスで、企業の生存率が高いのです、化粧品の利益率が高いというのもあがられますが、使ったら使い続ける性質の商品だからです。
化粧品はプロダクトライフサイクルが非常に長いのです、化粧品の歴史が非常に長いから、すぐに衰退するようなものではないのです。
プロダクトライフサイクルというのは商品の寿命のようなものです、化粧品ってものすごくロングセラーで売れ続けている商品とかも多いのは感覚的にわかってもらえると思います、たとえばニベアのクリームとかは超ロングセラーですよね。
ゲームのソフトは今では発売されれば3ヶ月とか半年するともう誰もやっていないなんてことがあったりしますが、化粧品ではそんなことはないのです。
化粧品を市場へリリースをして、お客様の声を拾って、それをブラッシュアップを繰り返していくというのをしていけば、安定した事業となり得るのです。
大手化粧品会社でも創業が明治だったり大正だったりとかなり昔から続いている会社も本当に多いのです、一方デジタル社会に登場したサービスなどはプロダクトライフサイクルが非常に短く、一気に流行って一気に消えてしまうなんてことはないのです。
また日本は美容大国で化粧品ビジネスの市場全体の売上は減ってきてはいますが、実はグローバルではまだまだ成長市場なのです、これが大手が化粧品ビジネスに参入する理由だったりします。
日本の化粧品は世界中で人気があります、とくにアジアを中心として日本の化粧品は憧れのマトだったりするのです、日本はアジアでは特に美容化粧品に関しては時代の先端をいっている企業だということで人気が非常に高いのです。
東京や大阪や名古屋などの大都市だけでなく、今や日本全国でドラックストアなどに外国人がこぞって化粧品や日本の日用品を買いあさっているのを見る光景があると思います。
今では全国のどこのドラッグストアでも外国人観光客に向けて免税のキャンペーンをやっていたりします、それだけ日本の化粧品は世界で人気なのです。
日本の化粧品は世界的にものすごい高い評価を受けているのです、特にアジアのマーケットでは肌質などが似ていることから、さらに人気が高いのです。
日本の国内市場がたとえ人口で縮小したとしてもアジアのマーケットや世界へ向けてのマーケットの広がりはまだまだ伸びている市場なのです。
通販に詳しい人であれば越境ECという言葉をきいたことがあるかもしれません、日本の商品が世界で売れているのです。
日本製の化粧品というだけでアジアではとても人気があるのです、そして企業のブランド力があるとなれば世界展開も夢物語ではなく現実的に可能なのです。
化粧品は単品リピート通販と相性のいいのです、だって使い続けますから、現在海外をはじめマーケットはまだまだ国内でも伸びていくと予想がされている。
今回は、化粧品ビジネスになぜ大手企業まで続々進出をしているのかということについて書かせていただきました。
ここまで列挙した理由をみていただくとまだまだ化粧品ビジネスは衰退市場ではなく、これから可能性を秘めている面白いビジネスであるのがわかってもらえたと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。