近年では、スマートフォンやSNSが幅広く普及し、WEBマーケティングの在り方にも変化が表れています。
そのような状況の中で、注目されているのがコンテンツを活用したマーケティングです。
この手法は、ユーザにとって有益な情報を提供することにより、集客を図っていくという手法であり、この役割を担うのがオウンドメディアです。
そのため、このオウンドメディアにおいてもSEO対策が必要となるのです。
そこで今回の記事では、オウンドメディアのSEO対策について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
オウンドメディアとは、直訳すると所有する媒体を意味し、その意味の通り企業や個人が自身で所有するメディアのことを指します。
メディアと言っても特別なものではなく、WEBサイト、ECサイト、ブログなどから、カタログや冊子などの紙媒体まで、すべての媒体ががこれに含まれます。
ただし、マーケティングにおいて使用される場合には、少し意味合いが異なります。
マーケティングにおけるオウンドメディアとは、自社の商品やサービスを直接宣伝するのではなく、商品やサービスに関する有益なコンテンツを、ユーザーに向けて発信しながら顧客の獲得を狙うというマーケティング施策になります。
オウンドメディアは、自社媒体を使用し、集客を行うマーケティング施策ではありますが、広告のようにすぐに効果が得られるものではありません。
まず、質の高いコンテンツを作成する必要があり、さらに運用していくためには、それを常に改善していくことも必要です。
従って、成果を得られるまでには時間がかかるものと留意し、長期的な計画を立てて運用していくことが重要となります。
また、自社媒体を使用するというと、自社の商品やサービスを宣伝するものととらえがちですが、それでは、従来の広告運用などと変わりがないですし、結局は、自社の商品やサービスに関心のあるユーザーしか集めることができなくなってしまいます。
オウンドメディアで重要視すべきは、あくまで多くのユーザにとって有益となる情報を提供することですので、自社の商品やサービスのアピールをするのではなく、ユーザーの視点に立って運用していくことが大切です。
さらに、オウンドメディアでは、ユーザーにたくさんのコンテンツを提供していくことが必要です。
しかし、コンテンツの量に気を取られすぎて、内容がおろそかになってしまうと、ユーザーから信頼を得ることができず、さらに、検索エンジンからの評価を得ることもできません。
数多くの情報を提供することも大切なことですが、まず重要となるのは、信頼できる情報を提供することなのです。
従って、コンテンツに掲載する情報は、必ず正確なものでなくてはならないのです。
上記のように、オウンドメディアでは自社の商品やサービスよりも、コンテンツの質が重要視されます。
しかし、いくら質の高いコンテンツを作成しても、ただコンテンツを公開しているだけでは、多くのユーザーに読んでもらうことはできません。
ユーザーにしっかりとコンテンツを届けるためにはSEO対策が必要なのです。
オウンドメディアのSEO対策として、まず重要となるのが的確なターゲティングを行うということです。
ターゲットを設定せずにコンテンツを作成した場合、実際のターゲットが求めている内容とはずれが生じますので、誰に対してコンテンツを提供しているのか目的が分からなくなってしまいます。
これでは、成果を得られることなど考えられないですし、また、SEOのキーワード選定にも悪影響があります。
そのため、オウンドメディアにおいてコンテンツを作成する場合、まず、ターゲットを詳細に設定することが重要となります。
この時、年齢、性別、居住地、職種、収入、家族構成、生活環境、趣味嗜好、悩みなど、できる限り詳細な情報を設定することが大切であり、そのために既存顧客のデータを活用していきます。
このターゲット設定は、コンテンツの内容にも大きく関わりますので、あらゆる方向からデータを入手し、活用することが重要です。
次に重要となるのが、サイト全体の構造です。
オウンドメディアでは、コンテンツを次々と発信し続ける必要がありますので、コンテンツが増えても、ユーザーが分かりやすいようにサイトの構造を考えることが重要なのです。
サイトが複雑になると、せっかくユーザーが訪れたとしても、分かりにくい、使いにくいと言った理由で離脱してしまうこともありますし、ユーザビリティの低下は検索エンジンの評価も下げてしまいます。
そのため、実際にコンテンツを作成する前に、サイト全体を構造化していく必要があります。
具体的には、オウンドメディアで掲げるテーマに沿って、必要となるカテゴリを設定し、そのカテゴリごとにコンテンツを作成していきます。
このカテゴリごとの図などを用意し、共有すると、効率的にコンテンツの作成を進めることができます。
そして、この時に重要となるのが、キーワードです。
キーワードは1ページに1~3つを基準として、盛り込んでいきますが、多すぎると問題がありますので、できるだけそれぞれのコンテンツに分散させることが大切です。
また、カテゴリごとにターゲットキーワードを分けることも有効です。
また選定方法として重要なのは、検索ニーズがあるキーワードを選定するということです。
検索トレンド、ニーズなどを分析し、それに沿って選定を行うことが大切なのです。
上記のように、オウンドメディアにおいても、ユーザーを集めるためにSEO対策は必要不可欠です。
しかし、これらの対策よりも最も重要となるのは、ユーザーの視点に立ち、ユーザーが求める情報を提供していくということです。
SEO対策で多くの流入があったとしても、ユーザーの求める有益な情報がそこになければ、ユーザーは離脱してしまうのです。
ユーザーから支持されるためには、ユーザーが本当に必要としている情報を提供することが大切なのです。