単品リピート通販ビジネスと広告費について

単品リピート通販ビジネスをやる上で一番ネックとなるのが広告費だと思います、いったいどれくらいの広告費を投下をしているのでしょうか?

もちろん単品リピート通販での売上規模によって広告費の金額は変わってくると思うので、今回は売上に対するパーセンテージで記事を書いていきたいと思います。

単品リピート通販はなんといっても原価率や販管費をコントロールできるのが特徴のビジネスといえるます、リピートからくる売上にかかる販管費は30%ほどいわれています。

販管費以外に売上に対して5%の雑費もかかりますので、それも数字として計上します。

つまりどのようなことがいえるかというと販管費と雑費以外でどれだけ広告費をかけられるかというのがポイントになります、これは例を使った方がわかりやすいのでそちらを使って説明していきたいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

仮に月の売上が1000万だったとすると、広告費は650万円までは使うことができるということです、月に650万円を使ってもトントンというイメージですね。

単品リピート通販では広告費をいくらかけられるかで、売上規模が全く変わってくるということがわかってもらえると思います。

仮に月の売上が1億円だった場合には、広告費は6500万円をつかってトントンレベルになってくるのです、広告費を5000万使ったとしても1500万円ほどが利益として残ります。

逆に単品リピート通販で月の売上が100万円だったとすると、広告費として使えるのはたった65万円以下という金額になります、経営者の給与を計算に入れるとマイナス収支になるというケースが多いでしょうね。

単品リピート通販で広告費をいくら使えるか、これは売上をいかにして大きくするかに関わってくるのです、単品リピート通販は最初の1年は利益が出ないといわれているのは、まさにこういった理由からなのです。

単品リピート通販で初回のみで2回目以降のお受け取りを約束しない形で販売をスタートさせ、そして1件の新規の獲得コストが1万円と仮定すると、初回の1万円の広告費を回収するのに約6ヶ月かかるといわれています。

つまり、広告費を回収するまでには6ヶ月かかり、利益がしっかり出てくるのは7ヶ月目以降に残ったお客様からということになるのです。

もし仮に1万円の獲得コストで、単品リピート通販モデルで毎月1000人顧客を獲得していった場合には、半年間で単純に6000万円の広告費を投下することになります。

もちろん単品リピート通販で商品は売れてある程度のお金は売上として、初回から受け取ることができますが、損益分岐点(トントン)になるのは、支払いが発生してから6ヶ月後になるのです、いかにキャッシュフローを考えてお金を回したとしても、3000万は資金が足りないということになります。

銀行からの融資など、そこをしっかり計算して行わなければならないのです、ここでキャッシュアウトしてしまったら終わりなのです。

単品リピート通販はお金がかからないと考えているのであればそれは幻想です、単品リピート通販は資本力があり、広告費にお金を湯水のように使える企業であれば、売上規模がどんどん大きくなります。

一方資金力のない企業は、なかなか売上規模が伸ばせずに、いつまでたっても利益体質にならないというジレンマに陥ってしまうのです。

一昔前までは1件の獲得単価が2500〜3500円という時代があったのですが、現在では広告費の高騰により1件あたりの獲得単価は平均して3倍程度になっているといわれています、つまり7500円〜1万円程度まで高騰しているのです。

実際に単品リピート通販のビジネスモデルがスタートした時期には、小資本でも成功できるビジネスモデルでしたが、今は最低でも3000万円程度の資本力がなければ、なかなか成功できるレベルにならないといわれるほどになっています。

単品リピート通販で資本力が1000万円未満であれば、初回の商品の仕入れなどを考えると広告費にかけられる金額に限りがあるので、獲得できる件数に限りが出てしまいます、こうなると軌道に乗るまでの速度が遅くなり、利益がでるようになるまで3−4年かかるといったイメージになります。

単品リピート通販では、資金力がある企業が圧倒的に有利だというのは、この記事を読んでもらってわかったと思います、売上が億を超える企業では単月の広告費で6000万円を投下しても利益がでるわけですし、翌月の売上はさらに膨らむので雪だるま式に売上が伸びていきますし、それに伴って利益がでます。

単品リピート通販では広告費は当月の売上の60%程度使っても黒字になるというルールだけわかっていれば、まさに勝ちパターンで売上規模はいくらでも大きくすることができる。

広告の種類というのは媒体によっても千差万別ですが、大きく分けて自社で広告を回すいわゆる自社広告とASPやアフィリエイターにお願いして販売をしてもらう他社広告の2種類にわけることができます。

単品リピート通販で自社広告で新規獲得ができる企業であれば、新規獲得数も広告費も調整することが可能なので大きな心配はいりませんが、自社広告の運用ができない企業は基本的には販売を他社に依頼しなければ商品は売れないわけです。

今の時代は売れる商品も2極化しており、売れるものはこれでもかというレベルで売れて、売れないものはまったく売れないという状況に陥ります。