色彩心理を活用して単品リピート通販の集客効果を上げよう!

マーケティングは、ユーザーを商品の購入や問い合わせと言った何らかの行動に誘導することを目的としています。

そのためには、心理学を活用することも効果的であり、さまざまな心理学が実際に利用されています。

その心理学の中で、現在注目されているのが、色を利用しユーザを誘導する色彩心理と言う心理学です。

そこで今回の記事では、マーケティングにおける色彩心理について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

色彩心理とは?

色彩心理とは、色が人間の心理に与える様々な影響を、色彩学、心理学の両面から考えたものです。

色には好みがあり、色の感じ方は個々に差がありますが、大多数が同じ色を見て同じように感じると言うのも事実なのです。

実際に色は、人が思っている以上に人の心に影響を与えています。

この影響と言うのは、無意識に行われていることですから、反対から言えば、色を活用して人を誘導することもできるということになります。

また、色にはそれぞれ異なる影響を与える働きがありますので、適切な場所に適切な色を配置することで、目的の場所に誘導するということも可能となるのです。

赤色 

赤は神経を興奮させる働きがあり、活動的になる、闘争心を掻き立てると言った効果があります。
また、赤信号の例のように、警戒心や注意力を喚起します。
実際にこの色は、数ある色の中で最も波長が長く、交感神経に刺激を与えるため、体温、血圧、脈拍を上昇させます。

オレンジ色

オレンジ色は、太陽を感じさせる色合いであり、楽天的、陽気と言ったイメージを持ち、解放感を与え、感情を高揚させます。
実際に、消化促進、新陳代謝をよくするという作用があるため、食欲の増進に効果あり、飲食店で多く活用されています。
また、血管や自律神経を刺激し、身体を活動的にする効果もあります。

黄色

黄色は、明るいイメージのある色ですが、一方で、黄信号の例のように、危険、注意を促すという効果もあります。
実際に、運動神経、脳神経を活性化する作用があるため、頭の回転を早め、集中力を高めます。

青色

青色は、爽やかなイメージを持ち、爽快感、清涼感を与えます。
実際に、神経の鎮静作用があるため、精神的に落ち着かせる、冷静にさせる効果があり、事故防止に用いられることが多い色でもあります。
また、体温を下げる、痛みを緩和する効果もあります。

緑色

緑色は、自然を思わせる色であり、神経を落ち着かせる、興奮を抑える、集中力を高める効果があります。
実際に、筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせる作用もあります。
また、筋肉や骨などの組織の細胞を作る力を促進させる効果があり、暖和効果があるため血圧を上げる作用もあります。

紫色

紫色は、神秘的な色で、優雅さや高貴なイメージがあり、感受性を豊かにし、創造性を高めるという効果があります。
実際に、鎮静作用があるため、リンパ管や心筋、運動神経の働きを抑制する効果もあります。

黒色

黒色は、暗闇を思わせるため、恐怖を感じさせる色ではありますが、一方で、落ち着きや高級感を感じさせる色でもあります。
力強い色でもあり、相手を威圧する効果もあります。

白色

白色は、純真、純潔、無垢な印象を与え、清潔感のある明るいイメージの色ですが、一方で、全く色がないため、無機質な印象も与えます。

上記のように、色にはそれぞれ異なる作用があり、人は日常的に色から影響を受けて生活しています。

例えば、これらの色は暖色、寒色に分けられ、同じ気温であっても青や紫などの寒色よりも赤やオレンジなどの暖色を見たときのほうが、人は暖かく感じます。

色とは、その特性によって人が感じる温度にまで影響を与えることができるのです。

このように色は、さまざまな影響を人に与え、この作用はインテリアやファッションなどいろいろなところで活用されています。

色彩心理を活用するには?

マーケティングにおいても、この作用は有効であり、WEBサイトやECサイト、広告などに活用することで、集客につなげていくことができます。

特に、サイトの入り口とも言えるランディングページ(LP)は、ユーザーがサイトを訪れた際に最初に閲覧するページです。

このLPの第一印象がユーザーに与える影響は非常に大きいため、色彩心理を応用することで成果に繋げていくことが可能となります。

実際に、LPに色彩心理を取り入れる場合、まず、情報の配置を決め、そのうえで配色を決めていきます。

ただし、あまり多くの色を使用すると逆効果になることがありますので、ベースとなる色を決定し、それを引き立てる色、そしてポイントとなる色の3色程度でまとめるのが効果的です。

ベースとなる色は、そのサイトやブランドを表現しなくてはならない色ですので、イメージに合わせた色を選択します。

同じ色合いで濃淡を付けたりすると読みにくくなることがありますので、色合いは同一にそろえることが大切です。

このベースとなる色でページの7割程度の部分を占めるように配色することで、ページに統一感を出すことができます。

ベースの色が決定したら、次にそれを引き立てる色を決めていきます。

この色は、全体のアクセントとなる色ですから、ページの統一感を損ねないように、ベースの色が引き立つ色を選択します。

サイトのターゲット層に合わせ、高年齢層や男性をターゲットとしている場合には、落ち着いたダークな色を、若年層や女性をターゲットとしている場合は、明るいポップな色と言うように選択していきます。

ベースとサブの色が決まったら、購入ボタンや問い合わせボタンなど、コンバージョンに繋がる重要なポイントとなる色を決定します。

この時に重要なのは、補色を選択することです。

補色とは、色と色の関係において正反対の位置にある色のことを指し、この色を選択することで、このポイントをページの中で最も目立たたせることができます。

具体的には、ベースの色が緑色であれば補色は赤色となり、青色であればオレンジ色となります。

この補色は、色相関の図で確認することができますので、分からない場合は必ず確認してください。

この補色をポイントとすることにより、コンバージョンに繋がるボタンの視認性を高め、ユーザーが行動しやすいように誘導することが可能となります。

このポイントの色をベースの色と同系色の色など他の色にした場合、ボタンの位置が分かりずらくなってしまいます。

ユーザーはボタンの位置が分かりにくいと言っただけで、簡単に購入をあきらめてしまったり、サイトを離脱してしまうことが多々あります。

ボタンの色一つで、機会損失する可能性もありますので、そのようなことにならないように注意が必要となります。

まとめ

色にはそれぞれ特性があり、人は日常的に色から大きな影響を受けて生活しています。

その特性を活かし活用するには、それぞれの色の特性を理解し、適切な方法で利用することが大切です。

マーケティングで活用していく場合には、ランディングページや広告などで適切に使用し、コンバージョンに繋がるようにユーザーに行動を促していくことが重要となります。

今回説明したポイントに注意し、ユーザーが無意識に行動してしまうような配色を行うことが大切なのです。