ネット環境が急速に発達した現代では、世界中で様々な通販事業が展開されています。
もちろん日本でも、通販を利用したことが無い人の方が少ないくらい、私たちの身近になっています。
そんな通販業界ですが、近年は新たな通販事業戦略として「DtoC」が注目されています。
そこで今回は、今後日本でも拡大し続けるであろうDtoC通販事業についてご紹介していきたいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
「BtoC」や「BtoB」など、ネットで通販を扱っていると似たような単語をよく耳にしますが、近年は更に「DtoC」と呼ばれるネット通販戦略が注目されています。
「DtoC」とは、「Direct to Consumer」の略称になります。
主な戦略としては、メーカーが自社の商品をECサイトなどで直接販売するケースが多いです。
つまり、人気のアパレルメーカーがAmazonや楽天市場などを利用せず、自社で通販サイトを運営するという、ネット上の直営店をイメージすると分かりやすいと思います。
というのも、アパレル商品などは従来だと百貨店や大型ショッピングモールなどで購入することが多かったのですが、近年はネット環境の急速な発展によって、わざわざ店舗に行かずにネットで済ませてしまう人が増えてしまい、百貨店や量販店のアパレル店舗は衰退傾向にあるからです。
実店舗での売上が悪くなってしまったから、自社の製品をネット上でも購入してもらえるように、ECサイトで販売するという戦略を取る企業は日本でも年々増加傾向にあります。
このような背景により、「DtoC」のビジネスモデルは年々拡大していっているのだと思います。
そして、「DtoC」ビジネスモデルが通販業界で拡大していっている背景にはもう一つ理由があります。
それが、SNSの急速な発展です。
なぜなら、「DtoC」戦略を行っている企業の多くは、自社の直営店をネット上に所有しているため、利用客や潜在的ユーザーのデータを、マーケティングやCRM(顧客管理)に活用することが出来るからです。
利用客や潜在的ユーザーのデータがあれば、ユーザー一人ひとりに対して商品販売への最適なアプローチを行うことも可能になります。
またAI機能を導入すれば、そのアプローチさえ機械が行ってくれるため必要経費の削減にも繋がりコスパはかなり良いと思います。
その他にも、「DtoC」戦略の主なユーザーとなるターゲット層は、人口ボリュームが他の世代よりも多く、経済的にも比較的に余裕のある「ミレニアム世代(団塊世代)」と言われています。
しかも、ミレニアム世代(団塊世代)は高度経済成長もバブル経済も経験して、日本の成長に一役買っているため、当時の最新機械などを扱っていたデジタルネイティブと言われています。
ですので、スマホやSNSも日常的に使用している方も多く、様々なネットサービスが展開されている現代でも抵抗なく利用されています。
そんなミレニアム世代(団塊世代)だからこそ、SNSを活用したプロモーションは非常に有効で、低コストで商品宣伝を行うことが出来るため、今後も「DtoC」ビジネスモデルは、ますます日本国内でも拡大していくと思います。
今回は、日本でも拡大し続けているDtoCのビジネスモデルについてご紹介してきました。
元々、DtoCモデルはアメリカが発祥と言われていますが、世界中でネット環境が急速に成長している現代では、日本でも導入している企業や事業主はたくさんあります。
そんな「DtoC」の特徴や背景をまとめると次のようになります。
「DtoC」は、自社で製造から販売まで行うネット上の直営店のこと
「DtoC」が拡大し続けている背景には、実店舗の衰退とSNSの普及が関係している
ターゲット層は、いわゆる団塊世代なので経済的にも余裕のある人が多く収益を見込みやすい
自社独自の顧客データを所有しているため、それぞれのユーザーに合わせたアプローチやプロモーションを行いやすい
と言った特徴や背景があります。
もちろん、通販は実店舗のように実際に商品が手元に届くまで実物を見ることは出来ません。
しかし、企業や事業主によっては一度商品を購入してイメージと異なれば、返品なども気軽に請け負ってくれるサービスもあるので、ネット通販はますます敷居が低く様々な世代の方が利用しやすくなってきています。
ネットが存在し続ける限り、通販が無くなることはないと思いますし、通販業界は今後ますます拡大していくのは確実だと思ます。
ですので、今後通販事業に参入予定の企業や事業主の方は、「DtoC」ビジネスモデルを取り入れて事業を展開していくと、マーケティング戦略やコスパなどの費用面でも負担を減らすことが出来ると思います。
まだまだ、通販事業は成長・拡大し続けている分野ではあるので、参入してみるのも良いと思います。