この記事では、ネット通販事業を始める際に必要となる予算を具体的にご紹介しています。
リアル店舗を出店するよりも遥かに低コストで抑えることが出来るネット通販は、今や主流とも言えるビジネスになっています。
しかし、事業を始める上でいくらリアル店舗よりは低コストで抑えることが出来ても、どうしても初期費用として最低限の費用は必要になってきます。
そこで今回は、ネット通販事業において必要な予算をご紹介していきたいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
冒頭でもご紹介している通り、ネット通販を始める際はリアル店舗で開業するよりも、かなりの低コストで開業することが出来ます。
ネット通販事業において必要となってくる費用は、主に「固定費」と「変動費」の2つになります。
固定費は、主にネット上で運営するために必要な絶対に外すことが出来ない費用になります。
具体的に言うと、
などになります。
まず、「ドメイン代」ですが簡単に言うとネット上の自分の住所です。
次の「サーバー代」はネット上の土地になります。
リアル店舗でも同じですが、事業を展開する際には土地と住所は必ず必要になります。
ネット上でも「ドメイン」と「サーバー」が住所と土地の役割になるので、必ず必要になると覚えておいた方が良いです。
そして、3つ目が通信費になります。
ネット上に接続できる環境が無ければ、ネット通販を始めることは出来ません。
ですので、通信費も必ず必要になってきます。
金額としては、
くらいが目安だと思います。
もちろん、もっと安く済ませることも出来ると思いますし、高性能なサーバーなどを契約すれば固定費は更に嵩むと思います。
固定費の他に必要になってくるのが「変動費」です。
固定費は文字通り、固定の費用しか掛かりませんが変動費は、その名の通りいくら使用するかによって費用が変わってきます。
具体的には、
などが変動費になると思います。
しかし、自分のサイトを宣伝せず広告も出稿しないのなら「広告宣伝費」は無料になりますし、在庫を管理せずに消化仕入れ制を取るなら、管理費用なども抑えることは可能です。
ですが、ネット通販事業を展開するなら宣伝はなるべく行った方が効果はあります。
ですので、いくら低コストで始めることが出来たとしても結果的には費用が掛かってしまったということはザラにあるので、変動費に関しては予めいくらの予算内で組むかを慎重に決めておいた方が良いでしょう。
ここでは、さらにリアルの十店舗とネット上の店舗で事業を行う際にどのくらい予算が変わってくるかを比較したいと思います。
費用項目 | 実店舗 | ネット通販 |
家賃(サーバー代・ドメイン) | 5万円~100万円/月 | 1,000円/月~ |
光熱費(通信費) | 数十万円/月 | 2,000円/月~ |
仕入れ | 10万円/月~ | 5万円/月~ |
広告宣伝費 | 30万円/月~ | 5万円/月~ |
と表を用いて比較してみただけでも、ネット通販事業の方が圧倒的に低コストなのが分かります。
つまり、万が一事業に失敗したとしても、元々のコストがあまり掛かっていないネット通販は何度でもやり直しが出来るというのもメリットの一つだと思います。
このように説明すると、ネット通販の方が魅力的に見えますが、やはりより大きな利益を求めるなら、まだまだ実店舗型の商売の方が利益は出しやすい面もあります。
というのも、ネット通販はどうしてもネット上という匿名で使用出来る環境の中でのビジネスなので、身元がはっきりしていなければ中々売上を伸ばすことは難しいからです。
それに比べて、実店舗の場合はきちんと事業所登録も行っており、営業許可も頂いているため、ある程度の信頼性があります。
ですので、ネット通販事業の場合は、いかにしてお客様を「集客」するか・そしてどのように「販売」を行っていくかの戦略を立てないと利益を出すことは難しいのが現実だと思います。
今回は、ネット通販事業において必要な予算をご紹介してきました。
ネット通販事業は、実店舗で運営するよりも遥かに低コストでビジネスを行うことが出来ます。
しかし、その分実店舗と異なりネット上での事業になるため、よりお客様にアクセスして頂くための集客力や利益を上げ続ける販売力などが重要になってきます。
予算ばかりに気を取られるよりは、いかに利益を出すか・お客様を集めるかの方を重点的に戦略を練らないと無数にある競合に埋もれてしまうと思います。
正直な話、ネット通販事業は低コストで始めることが出来るビジネスなのだから、利益さえ出せれば固定費や変動費など元々の予算はすぐに回収できると思います。
ですので、予算を考えることも大切ですが、いかにお客様を集客するか・どのように販売を行いリピーターを増やすかといった営業やマーケティングの方が大切なのではないかと思います。