SEOは、マーケティングにおいて最も重要視されている施策です。
SEOで成功すると、大きくユーザーの数を増やすことが可能となり、そのため、SEOだけに注力しているECサイトも多いようです。
しかし、SEOは必ずしも成功するわけではないですから、SEOだけに集客を頼り切ると言うのは問題があります。
そこで今回の記事では、SEOだけに頼らない集客施策について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
SEOとは、SearchEngineOptimizationの略称で、検索エンジン最適化と訳す、マーケティング施策の一つです。
検索エンジンの検索結果画面上で、自身のサイトを順位の上位に表示させるための対策のことを指します。
このSEOの対策は、検索エンジンを考慮しサイトを最適化していくことであり、具体的には、検索エンジンがサイトを評価する基準となる、検索アルゴリズムの要素を満たすように、サイトを最適化することです。
この検索アルゴリズムは200以上の要素から構成されているとされていますが、一般的に公開はされておらず、さらに日々進化を続けています。
そして、代表的な検索エンジンであるGoogleはユーザーの利便性を第一に考えることを公言していますので、検索エンジンを最適化すると言うことは、ユーザーの利便性を最優先に考えることが重要になると考えられます。
検索エンジンは、ECサイトを訪れる多くのユーザーが利用しており、このことから考えてもSEOは、ECサイトには欠かせない集客施策だと言えます。
実際にSEOで成功することができると、多くのユーザーがサイトを訪れてくれるようになる訳ですが、だからと言って、SEOだけに頼り切ってしまうと言うことにも問題があります。
SEOだけしか集客施策を行わないと言うことは、検索エンジンの自然検索からしか集客を行うことができないと言うことですから、これはリスクの大きな方法です。
SEOを実行しているからと言って、必ずしも成功するとは限りませんし、仮に、集客できたとしても、その数は常に一定しているわけではなく波があります。
また、Googleからペナルティを課せられるなど、何らかの原因によって検索エンジンからの集客が見込めなくなることも考えられることです。
こういった場合に困らないようにするには、SEO以外の他にも集客施策を試して、サイトの入り口を増やしておくことが大切なのです。
SEOの他に行うべき施策として、まず、広告が挙げられます。
広告は、マーケティングを行う上でまず考えられる集客施策ですが、費用が掛かることと、それに対する効果があまり見込めないことから、SEOに集客を頼っているECサイトが多いようです。
実際に、広告は出稿したからと言って、すぐに効果が得られると言うものではありませんが、中には広告を出して成功しているケースも多くあり、その代表的なものが健康食品ECです。
健康食品はもともと通信販売で購入することの多い商品であり、そのためネット広告も様々なものを多用しています。
この健康食品ECの集客方法の多くは、まずサンプル請求ページを作成、それに対し多額の費用を掛けて広告を出稿、ユーザーがそれを見てサンプルを請求したら、その後そのユーザーを定期購入へと導いていくと言うものです。
健康食品は長期間継続することを求められうケースが多いため定期購入するユーザーも多いですから、安定した売り上げを見込むことができると言うわけです。
そしてこの場合、広告で売り上げを見込めるのですから、SEOだけに頼る必要はないと言うことになります。
SEOがECサイトの集客に欠かせない施策であるとしても、このように、広告で売り上げを上げているECサイトも実際に存在しているのです。
この広告の中で、SEOと比較されることが多いのがリスティング広告です。
この広告は、検索エンジンの検索結果ページの広告枠に表示される広告で、検索結果に応じて表示されます。
SEOとの大きな違いは、SEOのように検索エンジンに対する施策を行わなくても上部に表示することができると言う点ですが、広告である以上表示されるには費用が掛かります。
しかし、リスティング広告は比較的低価格から始めることができますし、審査に通ればすぐに掲載可能で、いつでも自由に停止することができます。
また、効果を得るまでに時間のかかるSEOと異なり、比較的早く効果を得ることができると言うメリットもあります。
SEOを長期的な集客施策として行うのであれば、同じ検索エンジンから集客のできるリスティング広告の運用を、短期的な施策として導入するとバランスよくマーケティングを行うことが可能となります。
さらに、取り入れていきたい施策として、SNSの運用が挙げられます。
近年では、スマートフォンの普及などによりSNSを利用しているユーザーが増加しており、マーケティングにおけるSNSの影響は無視できないものになっています。
そして、年代によっては、マスメディアや検索エンジンから得る情報よりも、SNSから得る情報を元に商品を購入するようにもなっています。
このような状況から考えても、SEOと同様にSNSマーケティングもECサイトにとって重要だと言えます。
以上のように、リスティング広告などの広告運用や、SNSを活用したマーケティングは、SEOと同じように、ECサイトにとって重要な施策だと考えられます。
また、効果が分かりにくく手間がかかるものではありますが、メールマーケティングやDMと言った地道に行っていく施策もマーケティングには必要です。
ECサイトを運営していく上で、集客は必要不可欠であり、特に重要視されているのがSEOです。
しかし、SEOだけに頼り切るのは、万が一SEOでの集客が見込めない状態になった時にリスクが高いと言えます。
そのため、今回説明したような、広告運用やSNS運用などの他の施策を試みておくことが必要となります。
これは、SEOが重要でないと言うことではなく、ECサイトを成功させたいのであれば、1つの集客方法に偏らず、あらゆる施策を試し集客の入り口を増やしておくことが重要だと言うことです。