単品リピート通販のマーケティングで有効な2つの「アイデア」とは?

いま、マーケティングを行っている方は、どうしても「オリジナルのアイデア」を生み出さなければならない、と思ってはいませんか?

そういった「オリジナル」という言葉にとらわれてしまうと、プレッシャーが重くかかってしまうこともあるでしょう。

ですが、オリジナルのアイデアというものは、そう簡単にひらめくものではなく、非常に困難なことですよね。

そもそもマーケティングの「アイデア」とは、独自性と便益で成り立ち、その二つを兼ね備えた「アイデア」があるかどうか、ということがマーケティングにおいて非常に重要な要素となるのです。

独自性とは、他にはない唯一無二の特有の個性という特徴があり、便益とは、顧客にとって都合が良く、利益のあることを意味しています。

これを組み合わせてマーケティングに有効な「アイデア」を発想していくものであるので、この独自性と便益の両方がなければ「アイデア」ではないと言えるでしょう。

こういったことを踏まえた上で、アイデアの定義とは何なのか、考えてみましょう。

そこで今回は、マーケティングで有効な2つの「アイデア」についてお話したいと思います。

マーケティングを行ううえで、アイデアの定義に不明点がある場合は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考にしてみてくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

1:プロダクトアイデア

プロダクトアイデアとは、商品やサービスそのものとなるものです。

対象となる顧客に対して商品やサービスそのものに独自の機能や特徴があり、さらにそこに具体的な利益があることです。

たとえば、独自性のある波型のポテトチップスで考えてみた場合、便益としては「食べごたえがあって美味しい」ということに繋がりますが、星形のポテトチップスは見た目で判断するものの、その見た目と味には繋がりません。

ですので、独自のオリジナリティである見た目で一度は購買されたとしても、継続して購買することには繋がりにくいと考えるのです。

短期的な売上を作りたい場合であれば、意図的にこういった商品を発売することもあるのですが、継続的な購買に繋げようと考える場合であれば、この時点で「プロダクトアイデア」として検証するべきでしょう。

別例として、風邪薬を考えてみると、「独自の有効成分〇〇が入っているから風邪に効く」という場合、「〇〇」という独自性が、「風邪が治る」という顧客に対する便益を支えていますよね。

理想的であるものは、「独自性=便益」となっているものです。

もちろん、こういった「プロダクトアイデア」を生み出すことは、簡単ではありませんが、独自性と便益を両立する「アイデア」を生み出すことを心がけてみましょう。

2:コミュニケーションアイデア

コミュニケーションアイデアとは、商品やサービスを対象の顧客に認知してもらうための手段であり、前述した「プロダクトアイデア」を補強するものになります。

売上の向上やブランド育成をすることができ、顧客に購買行動を起こしてもらうためにコミュニケーションのアイデアということを意味し、この「コミュニケーションアイデア」も、独自性と便益の組み合わせで成り立たせるものです。

コミュニケーションアイデアの独自性とは、広告やリアルイベント、またキャンペーンの仕組みといった、クリエイティブの独自性を意味するものであり、そこで使用されるビジュアル、タレント、映像、ドラマ、ストーリーなどに既視感がないか、独自性があるかどうか、
ということが判断されます。

また、便益とは、顧客が広告自体に接触することが楽しい、面白い、心地良いというようなプラスの要素をもたらすことができているか、ということです。

コミュニケーション自体に独自性があり、またそれに接すると便益が得られる、ということを重要視して考えられるものが、「コミュニケーションアイデア」なのです。

さまざまな媒体で話題になりやすいものには独自性があり、その広告自体の面白さは、便益として伝わりますよね。

そういった広告は、顧客によって自然と拡散され、評価されるものです。

ですが、それ自体がすべて購買に結び付くとは限りません。

そういった広告が購買に結び付いていないという点が、問題にもなっていて、「コミュニケーションアイデア」で独自性を伝え、注目を集めたとしても、その便益がプロダクト自体の便益に結び繋がっていないと、購買には繋がりません。

まとめ

以上、マーケティングで有効な2つの「アイデア」についてお話させていただきました。

今回ご紹介した、「プロダクトアイデア」と「コミュニケーションアイデア」には主従があり、「プロダクトアイデア」があってこその話になります。

「コミュニケーションアイデア」自体が独自性と便益に優れていても、「プロダクトアイデア」が弱ければ、事業成績にインパクトを与えることは難しく、購買に結び付けることも難しいと言えるでしょう。

まずはこの2つのアイデアをしっかり理解して、独自性と便益を有効的に意識したマーケティングを行うようにしてくださいね。