アパレルD2Cビジネスに役に立つ、デジタルトランスフォーメーション

2000年代後半より、D2Cというビジネスモデルが非常に多くの注目を集めていることでしょう。

D2Cは、インターネットとスマートフォンの普及に伴ってECコマースが拡大したことによって、国内外でどんどん需要が伸びているビジネスモデルです。

自社内で商品を企画し、製造した商品を、ECサイトなどを活用して消費者に対し直接販売しますので、流通業者を介さない、ということが特徴です。

このような直販型のビジネスモデルは、IT企業などでは一般的になっているのですが、D2Cでは生活用品やファッションアイテム、美容品など、実体のある商品を取り扱っている、ということも大きな特徴でしょう。

特にアパレル業界では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、実店舗の来店数が極端に落ち込んでいるため、販売チャネルのデジタル化ということで、D2Cビジネスを展開するブランドがどんどん多くなっています。

D2Cビジネスとしてアパレル商材を取り扱うことで、オンラインでコーディネイト提案したり、SNSなどを活用してライブ配信形式で顧客と直接コミュニケーションを取りながら、商品の販売に繋げている事例も非常に多く、コロナ禍でも売り上げを伸ばして成果を上げているのです。

アパレルD2Cビジネスにおいて、「デジタルトランスフォーメーション」の知識が非常に役に立つことをご存知でしょうか。

そこで今回は、アパレルD2Cビジネスに役に立つ、デジタルトランスフォーメーションについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後アパレルD2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

デジタルトランスフォーメーション

コロナ禍において、販売チャネルのデジタル化の重要度が高まっており、デジタル化を行っているブランドとそうでないブランドでは明確な差が生じています。

実店舗でのスタッフの接客、そして商品販売デジタル化するためには、専用のツールやシステムを導入し、活用するだけでは上手くいくことはありません。

ターゲットユーザーの基盤を作り、そして実店舗とECでの顧客情報を一元化するという、デジタルトランスフォーメーションを推進していくことが求められているのです。

デジタルトランスフォーメーションにおいて重要なことは、スタッフ個人の力を引き出すことにあるでしょう。

スタッフ自身がコンテンツの発信や、オンラインでの接客を行いやすいような環境を整えることが必要でであり、もうすでに実際にもスタッフ自身のSNSを活用し、顧客とコミュニケーションを取っている人も多いですよね。

デジタルトランスフォーメーションの大前提として、デジタル上での接客が得意なスタッフが活動しやすい環境を作り、チャネルを問わず、ショッピングを楽しんでもらう仕組み作りなのです。

ECサイトにInstagramコンテンツを掲載する

ECの販売促進に活用する手段として、Instagramに投稿されたファッションコーディネートコンテンツを自社ECサイトに表示し、商品ページへリンクさせると良いでしょう。

もちろん、スタッフのコーディネート掲載も良いですが、実際にそのブランドのアイテムを投稿しているユーザーに掲載許可を得て、ECサイトのコンテンツとして埋め込むとより良いでしょう。

自社販売促進のために、UGCをを活用するためのツールも豊富にありますので、これらを活用するD2Cアパレルブランドも多くなっています。

チャット接客を行う

スタッフがLINEやSNSを活用し、顧客にチャット接客を行う動きも多くなっています。

従来までであれば、ECサイトに備わっているチャット機能にて、顧客からの問い合わせに対し、カスタマーサポート担当者が対応することが一般的だったのですが、D2Cビジネスでは接客専用のLINEアカウントやSNSアカウントを作り、スタッフがチャット接客を行う事例も多いのです。

チャット接客を行うことで、通常よりもCVRが高くなったという事例もありますので、挑戦してみる価値は十分にあるでしょう。

接客にライブコマースを活用する

今改めて注目されているのが、Instagramなどのライブ配信機能を活用したライブコマースです。

カスタマージャーニーの過程における「接客」を強化することを目的としていることが特徴で、新商品の販売時やセールの告知のためにライブコマースを活用するアパレルブランドも多くなっています。

ライブコマースを活用することで、コアなブランドファンがそれを視聴し、発信される情報を認知し、拡散してくれますし、その場で質問などを受け、コミュニケーションを取ることで、商品への理解を深めてもらうことができるので、購買意欲を高めることができるのです。

エンタメ要素を取り入れてイベント感を演出するなど、定期的にライブコマースを実施することで、ブランドと顧客に交流を生み出すことができるのです。

まとめ

以上、アパレルD2Cビジネスに役に立つ、デジタルトランスフォーメーションについて、詳しくお話させていただきました。

今の時代だからこそ、消費者の消費形態が根本的に変化していますので、今後もショッピングのデジタル化は急速に進むことが予想されています。

SNSのフォロワー数を増やす取り組みを積極的に行い、顧客と強い信頼関係を作ることに注力し、顧客基盤をしっかり整えましょう。

アパレル業界でのデジタルトランスフォーメーションの成功は、D2Cビジネスの成功にも繋がりますので、ぜひこの機会にデジタルトランスフォーメーションの知識を深めてくださいね。