ベネフィットを想像できないD2Cは成功しない!

D2Cは、現在最も勢いのあるビジネスモデルとして注目を集めています。

このD2Cが重要と考えるのが、顧客との繋がりであり、それを商品に活かし、顧客が求めるものを提供することです。

そしてそのために必要となるのが、顧客のベネフィットを考えることです。

ベネフィットとは、顧客が商品から得られる利益のことを指す言葉であり、これを知り、伝えることがD2Cにとって大切なことなのです。

そこで今回の記事では、D2Cにおけるベネフィットについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ベネフィットとは?

ベネフィットとは、利益や為になること言う意味を持つ言葉で、マーケティングにおいては、顧客が商品から得られるメリット、利益と言う意味合いで使用されます。

つまり、商品そのものではなく、商品を使用することで顧客が商品からどのような恩恵を受けることができるかと言う意味があるのです。

そして、その恩恵と言うのは多くの場合、顧客の抱えている悩みや問題についての解決策のことを指しています。

顧客は、商品を購入する際に、その商品を利用する理由を考えます。

例えば、掃除機を購入したいと考えた場合であれば、その掃除機を使用すれば楽に掃除をすることができる、以前よりも奇麗に掃除することができると言うような事を考えて購入を決断します。

つまり、顧客は商品購入するときに、その商品を使用することによってどんな良いことがあるのかと言う、自身にもたらされる利益を想像するのです。

そして、この自身にもたらされる利益と言うのがベネフィットなのです。

D2Cにおけるベネフィットの重要性

D2Cビジネスでは、顧客とつながり、顧客の視点に立つことが求められます。

これにより、顧客が本当に求めていることやモノを理解し、それを提供していくのです。

そして、商品を提供した後もその関係は保たれます。

提供した商品によって顧客がどのような体験をするのかを共有し、それによって得られた顧客の意見を商品やサービスの改善に役立て、さらに顧客が満足する商品を提供していくのです。

このようなビジネスにおいて、重要となるのが、先ほど説明したベネフィットです。

顧客は、このベネフィットが想像できない商品を購入することはありません。

自身の利益にならないモノを、お金を支払って購入するような消費者はいないのです。

自身にとって、何らかの利益があるからこそ、顧客はその商品を購入するのです。

そのため、D2Cマーケティングにおいては、その商品の機能や品質と言った機能的、表面的な価値ではなく、その商品から顧客がどのようなベネフィットを想像するのかを考え、それを強く訴求していくことが重要となるのです。

D2Cは、前述のように顧客とのつながりを重視はしますが、結局のところ、従来と同様に商品を売ることで成り立つビジネスであることに変わりはありません。

しかし、その商品の買い手となる顧客はただ商品を買っているわけではないと考えるのが、D2Cが従来のビジネスと異なる点なのです。

先ほどの例で言えば、売り手は単に掃除機を売っているだけですが、買い手は、楽して奇麗に掃除できることにお金を支払うのです。

多くのビジネスでは、これを理解せず、顧客はただ掃除機を買ってくれるに過ぎないと考えているのです。

具体的に言えば、売り手は掃除機を売るために、その掃除機の性能や価格などを訴求します。

しかし、買い手は楽ができると言うベネフィットを購入するのですから、ここで売り手と買い手には、ずれが生じてしまいます。

そして、そのずれは買い手である顧客を不安にさせ、この不安のある状態で、顧客が商品を購入することはないのです。

顧客に商品を買ってもらいたいのならば、このずれを修正しなくてはなりません。

顧客がベネフィットを買うのであれば、売り手は、商品の機能と言った表面的な価値を訴求するのではなく、自社の商品が顧客にどのような利益をもたらすのかと言う、顧客にとってのベネフィットを訴求していかなくてはならないのです。

自社の商品がいくら品質良く、優れた商品であっても、顧客はその商品が自身に利益をもたらすものと思うことができなければ、商品を購入してくれることはないのです。

D2Cビジネスを成功させたいのであれば、自社の商品によって顧客はどのようなベネフィットを想像するのかを徹底して追求することが必要なのです。

まとめ

D2Cビジネスにおいて、商品のベネフィットを考えることは非常に重要なことです。

商品のベネフィットと言うのは、顧客に利益をもたらす、顧客の希望であり、顧客とのつながりを重視するD2Cビジネスにおいて、これを考えることは最も重要と言ってもいいことなのです。

現在では、D2Cビジネスは広く普及しており、あらゆる業界から多くのD2Cブランドが立ち上げられています。

その多くのブランド中から顧客に選んでもらうためには、このベネフィットを深く掘り下げて考え、それを顧客に伝えていくことが必要なのです。