D2Cでセグメンテーションが重要視される理由

D2C 2021年7月12日

マーケティングを行う上でよく耳にする言葉に、セグメンテーションと言う言葉があります。

これは、何らかのまとまりを区分すると言う意味を持つ言葉で、マーケティングにおいては、消費者を細かく分類わけすることを表しています。

このセグメンテーションは、現代ビジネスには欠かせない要素とされており、D2Cビジネスにおいても非常に重要となっているのです。

そこで今回の記事では、D2Cでセグメンテーションが重要視される理由について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Contents

セグメンテーションとは何か？

セグメンテーションは、区分と言う意味を持つセグメントと言う言葉から派生した言葉であり、何らかのまとまりを区分する際に用いられます。

特に、マーケティングの分野において使用されることが多く、その場合の意味は、市場に存在する不特定多数の消費者を、様々な切り口で区分し、その属性ごとにグループ分けすることとなります。

マーケティングにおいてこの言葉が良く使用されるのは、この手法が施策を打ち出すうえで欠かせない要素の一つであるからです。

マーケティングにおいて重要となるのは、数多くの消費者の中から自社のターゲットを的確に特定することです。

自社のブランドに商品に関心の薄い消費者に、いくらアプローチを行っても結果に結びつく可能性は低くなります。

効果的にアプローチを行うためには、まず、自社のブランドや商品に関心が高い消費者を探り出すことが必要なのです。

そして、そのターゲットとなる消費者の特定に、以前から用いられているのがSTP分析という手法です。

このSTP分析のSTPとは、Segmentation・セグメンテーション、Targeting・ターゲティング、Positioning・ポジショニングの頭文字をとったものです。

セグメンテーションは、この重要な手法の中の一つであり、現在のマーケティングにおいても欠かすことのできない要素なのです。

上記のように、セグメンテーションは、簡単に言えば、消費者を属性ごとにグループ分けすることです。

消費者を分類することで、自社のブランドや商品が、どのような層の消費者にとって必要とされるものであるのかをということを見極めていく、その手法がセグメンテーションなのです。

これを行うことで、市場を細かく区分して分類することが可能となり、その中のどの層の消費者に、どのようにアプローチするのが最も効果的であるかを導き出すことができるのです。

この手法が現在のマーケティングに重要とされるのは、現代の消費者のニーズが多様化していることが大きな理由です。

以前のような商品を大量に生産し、大量に販売するビジネスでは、ターゲットを絞りこむ必要はなく、大多数の消費者に向けて大々的に広告を打つといったマーケティングを行うのが一般的となっていました。

しかし、現代の消費者は、このような大量生産、大量販売の商品に関心を示さなくなっており、大多数に向けての広告やプロモーションなどで興味を引くこともできなくなっているのです。

このような状況の中で、消費者の関心を引き、商品を売るためには、この手法によって自社に適したセグメントを探り出し、それに対し、最も効果的な戦略を立ててアプローチを行う必要があるのです。

この手法は、現代ではどのようなビジネスにおいても欠かせない要素となっており、これはD2Cビジネスにおいても同様です。

D2Cビジネスでは、従来のビジネスのようなマーケティング手法は用いられていませんが、自社のターゲットを的確に特定すると言うことはどのようなビジネスにおいても必要不可欠な事であるのです。

D2Cビジネスは、スタートアップ企業が多く、商品数を絞りこみ、あえて需要の少ない市場を狙うと言う特徴があります。

大企業が見過ごしているような市場を狙い、大企業がターゲットとしない消費者層をターゲットと定めてマーケティングを行っていくのです。

限られた特定の消費者層に狙いを定めてアプローチをすることが必要であり、まず、その層を見つけることが重要となるのです。

さらに、D2Cビジネスでは、従来よりもターゲットを深く理解することが求められます。

ブランドの世界観やストーリーをターゲットに伝えることで、そのターゲットをブランドのファンとすることを目的とするのです。

そのためには、ターゲットが何を求めているのか、何に関心あるのかと言うことまで、深く理解していく必要があります。

ターゲットを深く理解することができれば、どのようにメッセージを伝えていけば良いかということが分かります。

つまり、ターゲットの心を掴むことのできる、効果的なアプローチが可能となるのです。

そして、そのためには、ターゲットを的確に設定することが必要であり、ターゲットを的確に設定するためには、まず、セグメンテーションが必要なのです。

セグメンテーションとは、今回説明したように、ターゲットを設定するために欠かせない要素の一つであり、消費者のニーズが多様化した現代においては、どのようなビジネスにおいても重要となるのです。

そして、従来のビジネスよりもターゲットを詳細に設定し、より深く理解する必要があるD2Cビジネスにおいては、さらに欠かすことのできない要素となるのです。