D2Cで増えているカゴ落ち!防ぐ方法は?

D2Cで増えているカゴ落ち!防ぐ方法は?

カゴ落ちとは、オンライン上で商品を購入しようと考えている消費者が、商品をカートに入れ、入力フォームまで到達したにもかかわらず、商品を購入することなく離脱してしまう行為を指しています。

このカゴ落ちは、どこのECサイトにおいても以前から大きな問題となっていますが、D2Cビジネスにおいても重要な問題となってきているのです。

そこで今回の記事では、D2Cにおけるカゴ落ち防止の方法について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

なぜカゴ落ちが起こるのか?

ECサイトにおけるカゴ落ちの大きな要因は、入力フォームにおいての個人情報の入力の問題です。

単純に、入力が面倒になったと言うケースも多いですし、入力方法が分からないと言ったケースや、入力をミスして面倒になったと言うケースもあります。

とにかく、多くの消費者が商品を選んでカートに入れ、入力フォームに到着しているにもかかわらず、これらの理由によって商品の購入を諦めているのです。

とある調査では、この入力フォームでの離脱率は8割にも及ぶと言う結果が出ています

つまり、8割の消費者を商品の購入までもう少しのところで、逃してしまっていることになるのです。

また、この入力フォームでの離脱率はスマートフォンの場合、さらに上がり、9割以上がカゴ落ちによって離脱していると言われているのです。

これは、どのようなECサイトにおいても問題とされており、ECサイトを販売の軸とするD2Cビジネスにおいても同様に大きな問題となっているのです。

そのため、多くのD2Cブランドがカゴ落ちを防止することに注力しているのです。

カゴ落ちを防ぐ方法

カゴ落ちを防ぐためには、カゴ落ちの原因を改善することが必要です。

つまり、先ほど説明した入力フォームにおける個人情報の入力の問題を解決しなくてはならないと言うことであり、入力フォームを消費者が離脱しないよう改善することが必要となるのです。

具体的な改善方法としては、まず、入力フォーム画面上の必要のないリンクを削除するという方法が有効です。

多くのECサイトの入力フォームの画面上には、カートへ戻るマイページトップページに戻る会社概要プライバシーポリシーと言った多くのリンクが提示されています。

これらは、入力情報を入力する際には、無くても困らないリンクであり、これらがあることが離脱の原因ともなるのです。

画面上に、個人情報の入力に関係のない情報があれば、消費者の多くは混乱してしまいますし、そのリンクを間違ってクリックしてしまい、別のページの飛ばされることで購入意欲がそがれてしまうこともあるのです。

画面上から余計なリンクを削除するだけで、何をすべきかが分かりやすくなり、離脱を防ぐことができるのです。

次に、既存の顧客よりも新規顧客にとって分かりやすい事を優先することも大切です。

既存の顧客の利便性を上げることは、現在のビジネスにおいて最も重要な事と考えられています。

しかし、何度もサイトを利用し、商品を購入してくれている既存の顧客は、強く誘導をしなくても商品を購入してくれますし、過剰に説明をしなくてもスムーズに購入まで辿り着くことができます。

そのため、離脱率の高い入力フォームは、新規の顧客が使いやすい事を優先して改善することが重要です。

例えば、既存顧客には専用の別ページを用意し、専用のシンプルなリンクを設置して誘導し、新規顧客が既存の顧客の入力欄と間違わないようにするのです。

これを設置するだけで、どちらの顧客もスムーズに入力することが可能となり、離脱を防ぐことが可能となるのです。

また、入力がすべて終わり、残すは注文を確定するだけと言う段階においても離脱は起こります。

この場合は、上記のような理由ではなく、確定ボタンの押し忘れと言う単純なミスが原因のことが多く、このミスを防ぐことが重要となります。

押し忘れの原因は、入力が終わり、入力情報の確認画面に切り替わったことで注文が確定したと勘違いしてしまうケースや、確定ボタンに気付かなかったと言うケースが考えられます。

ここまで来て注文が確定されず離脱されてしまうのは、非常に大きな機会損失です。

このミスを防ぐには、入力情報の確認画面において、分かりやすい位置に大きくまだ注文が確定していない事を伝える文言と、注文確定ボタンを設置することです。

この単純なミスは、ECサイトでの購入に慣れていない方や高齢層に多くみられ、確定ボタンを大きく分かりやすくするだけで、離脱率を下げることが可能となるのです。

まとめ

カゴ落ちと言う現象は、以前から多くのECサイトが頭を悩ませている問題です。

これは、ECサイトでの販売を主とするD2Cブランドも例外ではありません。

多くのD2Cブランドが同様にこの問題に悩まされているのです。

このカゴ落ちの原因は、個人情報の入力が面倒、入力フォームが分かりにくいと言ったことです。

これらは、今回説明したように、簡単に改善ができます。

難しく考えるのではなく、利用する消費者の立場に立って、分かりやすい入力フォームにすることが大切なことなのです。