D2Cにおける新規顧客獲得の重要性

昨今D2Cブランドの快進撃が続き、多くの企業がD2Cビジネスに進出し始めています。

しかし、D2Cブランドが増えれば、当然顧客を獲得するための競争は激しくなります。

現在のD2C市場はこのような状況となっており、集客に苦労するブランドが増えているのです。

この問題は、従来のビジネスでも同様に問題となっていますが、ある程度顧客を持っている従来のブランドよりも、深刻な問題となるのが新しいビジネスであるD2Cなのです。

ゼロから顧客を獲得していかなければならないD2Cビジネスにおいて、新規に顧客を獲得できなければビジネスが成立しないのです。

そこで今回の記事では、D2Cにおける新規顧客獲得の重要性について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

現在のビジネスは既存の顧客の維持が重要!

D2Cに限らず、現在ビジネスにおいて既存の顧客の維持が重要視されることが多くなっています。

これは、現在の市場の状況から、新しい顧客を獲得することが難しくなってきているからであり、そのために現在持っている顧客を繋ぎ止めることが重要とされているのです。

これは、新しいビジネスであるD2Cビジネスでも同様です。

近年D2Cビジネスの成長は著しく、市場は急速に拡大しています。

D2Cが日本に普及し始めた当初であれば、目新しいビジネスとして注目を集めることもできましたが、D2Cブランドが急速に増加している現在では、顧客を獲得するブランド間の競争も激しくなっているのです。

そのため、多くの企業が既存の顧客の維持を重要視し、顧客満足度を上げるために、サービスの内容を改善したり、アフターフォローを充実させたりと様々な施策を行っているのです。

しかし、新規顧客の獲得が困難だからと言って、新規の顧客獲得に対する施策を軽視するのは問題があります。

企業がいくら既存の顧客の維持に注力したからと言って、顧客の離脱を完全に防ぐことはできません。

顧客も一人の人間であり、生活があります。

結婚や離婚、出産、転職、、転勤、引越しなどでライフスタイルが大きく変化することは良くあることですし、それに伴い経済的な事情も変化することがあるのです。

顧客には顧客の事情があり、顧客自身にも、企業にもどうすることもできない事情もあるのです。

企業側がいくら解約を阻止するため努力をしても、このような理由から、必ず一定の数の顧客は離脱してしまいます。

つまり、既存の顧客の維持ばかりに気を取られ、新しい顧客を獲得していくことを怠れば、顧客は減る一方となってしまうのです。

これは、D2Cビジネスでも同様ですが、特に新しいビジネスであるD2Cは、既存の顧客の数が少なく、顧客を増やすことを優先させる必要があるのです。

D2Cビジネスでは新規顧客獲得を優先すべき!

D2Cブランドはその多くがスタートアップ企業が立ち上げたブランドです。

つまり、ブランドのスタート時に認知度は全くなく、ゼロから顧客を集めていかなくてはならないのです。

そのため、前述のような理由で、新規の顧客の獲得が難しい状況であろうとなかろうと、まずは顧客を増やすことが必要となるのです。

顧客を維持して行くと言うのは、顧客を獲得したその次の段階の問題です。

もちろん、たった一人であっても、顧客となってくれた消費者は企業として大切にしていかなければならない存在です。

しかし、それ以前に、新規の顧客を獲得し、顧客を増やさなくてはビジネスとして成り立っていかないのです。

そもそも、ビジネスにおいて、新しい顧客を獲得すると言うのは最重要事項でした。

売り上げと言うのは、一人の顧客が購入した回数とその購入額によって積み上げられていくものであり、顧客の数を増やすか、顧客一人当たりの購入単価を上げるかの2つしかありません。

しかし、顧客の数をいくら増やしても、購入単価が低ければ売り上げは上がっていきませんし、購入単価を上げる施策を行っても、顧客の数が増えなければ売り上げは伸びてはいかないのです。

つまり、売り上げを伸ばしていくためには、顧客の数も購入単価も上げていかなくてはならないのです。

そして、この売り上げを支える顧客とは、既存の顧客と新たに獲得した顧客で構成されています。

しかし前述のように、既存の顧客は減少してしまうものと考えなくてはならないのです。

既存の顧客の売り上げが減れば、もちろん売り上げも減少してしまうわけですから、売り上げを上げるには、それを補う以上の数の新たな顧客を獲得する必要が生じるのです。

そして、この新たな顧客は、次の月には既存の顧客とカウントされ、当然一定数は減少してしまいます。

よって、さらにそれを補う以上の顧客を獲得し、次に繋げていくのです。

ビジネスはこの繰り返しで成長していくものであり、それ故に、新規顧客の獲得はビジネスには欠かせないものであるのです。

D2Cではこの貯金となる既存の顧客の数が少ない状態である場合が多く、そのために新規の顧客を積み上げていく必要があるのです。

まとめ

D2Cビジネスが広く普及するのは悪いことではありませんが、市場が拡大化すればするほど、ブランド間の競争が激しくなると言うのも事実です。

従来のビジネスにおいても、新規の顧客の獲得は難しくなっており、そのために多くのブランドが既存の顧客の維持に注力しています。

しかし、立ち上げたばかりのブランドが多いD2Cでは、既存の顧客と言う貯金がありません。

まず、顧客を増やすことが先決であり、そのための施策を優先させることが重要なのです。