2022年D2C市場はどうなる?成功させるためのポイント

誰でもインターネットで気軽にショッピングを楽しむことができるようになり、ECサイトがどんどん発展しています。

さまざまなECビジネスの中でも特にD2Cは、非常に注目を集めるマーケティング手法となりました。

コスト削減や独自のマーケティングを展開することができますので、ECサイトを行っている多くの企業が、続々とD2Cの導入を始めています。

D2Cビジネスを成功させるためには、顧客が思わず購入したくなるような魅力的な商品の開発や、それらを広く認知させるための適切なマーケティンは欠かすことができません。

コロナ禍において、D2Cビジネスのブームが来て、どんどんデジタル化が進み、企業を取り巻く環境が大きく変わっている今の時代だからこそ、しっかり将来を見通し、ビジネスのトレンドの変化に備えなければなりません。

そこで今回は、2022年D2C市場はどうなるのか、今後のD2Cビジネスを成功させるためのポイントについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

これからD2Cビジネスを始めようと思われている方も、もう既にD2Cビジネスを始められている方も、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

2022年を見通すポイント

・ネットショップが急増している

2022年、D2Cビジネスを含むEC市場を見通す上で、まず最初のポイントはネットショップが急激に増えていることが影響していることでしょう。

2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大により、実店舗の運用や対面販売を行うことが難しくなり、ECビジネスに参入するブランド、ECビジネスを拡大させる企業が多くなりました。

この影響は、2022年にも顕在化することが予想されています。

大手企業であっても、今後のECビジネスに備え、人材採用や投資を大幅に強化する動きもありますので、2022年は今まで以上に成長することが考えられます。

D2Cブランドも同様に急増しているため、競争が激しくなっていますので、特に中堅や小規模ネットショップにも影響が出てくるでしょう。

また、大手企業はSEOやリスティング広告、SNSに莫大なコストを投下しているので、中小企業のブログなどを活用したSEOでの検索結果上位化がさらに難しくなりますし、主要キーワードのリスティング広告の単価はさらに上昇するでしょう。

大手企業のECビジネスの投資が本格化することで、パワーゲームが加速してしまいます。

ですので、中小企業が行うD2Cビジネスは、SNSを得意として絞って勝負するなど、よりオリジナル性を追求していかなければ、ビジネスの存続が難しくなってしまうのです。

・消費者の価格志向が強まっている

二つ目のポイントは、生活必需品や、日用品などの値上がりにより、消費者の価格志向が強まっていることです。

さまざまなものがグローバル規模で高騰しており、日本でも値上げが顕在化しています。

これが、2022年には小売価格にも波及する可能性があるのです。

消費者の収入が伸び悩む今の時代、生活必需品や日用品が値上がりすることで、商品購入価格を細かく比較されますので、消費者の価格志向が強まり、D2Cビジネスにおいてもいかに価格競争を回避するか、という対策が求められるでしょう。

価格でどこまで勝負するのか、それとも価格では勝負しないのか、という確実な戦略を考えるべきでしょう。

・推し消費による消費の偏り

「推し」というと、自分のお気に入りをサス造語なのですが、2022年の消費者の価格志向が強くなる一方でも、推しているショップが値上がりしても、そのショップの商品を購入するという「推し消費」が広がる可能性が高いのです。

このブランドが好きだから」という理由で消費者にブランドが選ばれる時代に変わりつつあり、今後もさらにその傾向は進むでしょう。

特にアパレルD2Cブランドの場合、人気のスタッフがSNSにアップした商品が売れるなど、人を起点として売上を伸ばすブランドが多くなっています。

また、論理的や道徳などが重視され、「エシカル消費」や「応援消費」も多くなっており、理念や行動などへの共感を起点とした新しい消費行動も広がっているのです。

アパレルD2Cブランドでも、社内でインフルエンサーを育成しようとする働きも多くなっており、この推し消費の広がりが影響していることが考えられるでしょう。

2022年に求められるものとは

2020年の春に新型コロナウイルスの感染拡大以降、EC販売のトレンドにも大きな変化があり、「おうち時間を充実させる商品」の売れ行きが大きく伸びました。

そして2022年で予想されているトレンドは、おうち時間を充実させる商品のような「コロナ禍だからこそ売れていたもの」の売上は落ち着き、「コロナで売れなかったもの」の売上が伸びる可能性が非常に高くなっています。

さまざまなニーズが高まるはずですので、良くも悪くも新型コロナウイルスの反動はしっかり見据えておかなければなりません。

まとめ

以上、2022年D2C市場はどうなるのか、今後のD2Cビジネスを成功させるためのポイントについてお話させていただきました。

今後もさらに拡大が予想されているD2C市場だからこそ、参入する場合はしっかりとした戦略を持っておかなければなりません。

特に中小企業やスタートアップブランドの場合は、大手企業に圧倒的な差をつけられてしまうこともありますので、ぜひこの記事を参考に、確実なビジネス戦略を考案してくださいね。