今後のEC市場で、アパレルD2Cビジネスを成長させるための方法

製造者が消費者に対して直接商品を販売する「D2C」というビジネスモデルが大きな注目を集めています。

D2Cでは、既存の流通網に商品を乗せるというだけでなく、製造者がECサイトや自社チャネルから、消費者に直接商品を届けるという仕組みです。

基本的には店舗を所有せず、デジタルな販売網のみを利用することが多いことも特徴です。

海外の市場調査によれば、今後5年で、ほぼ全員の消費者が何らかのD2Cブランドの商品を購入することになりそうで、今後の市場規模の拡大にも大きな期待が集まっているのです。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、店舗を持つアパレルブランドなどでは来店数が落ち込み、販売チャネルのデジタル化を進めています。

D2Cビジネスとアパレル業界も、相性が非常に良いので、アパレルD2Cビジネスをスタートさせるブランドがどんどん多くなっているのです。

アパレルD2C市場がどんどん拡大する中で、いかにして自社ブランドを成長させ、競合ブランドに勝ち抜いていくか、ということが重要なのです。

そこで今回は、今後のEC市場でアパレルD2Cビジネスを成長させるための方法について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後アパレルD2Cブランドの立ち上げを検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

スタッフ個人の力を引き出す

アパレルD2Cビジネスを行う上で重要なことは、スタッフ個人の力を引き出すことです。

企業としては、スタッフ個人がSNSでのコンテンツの発信や、オンライン接客を行いやすい環境を整えることが重要であり、ブランドのファンを増やすためには、個々スタッフのファンを増やすことが大切だという考えを持たなければなりません。

ブランドの売上に大きく貢献しているスタッフの多くは、InstagramやSNSを積極的に活用し、顧客とコミュニケーションを取っていることが多いでしょう。

オンライン接客を得意とするスタッフが活動しやすいような環境を作り、チャネルを問わず買い物を楽しむ仕組みを整えることが重要です。

スタッフが商品を身に付けて写真を撮り、そのコーディネートコンテンツをWebサイトやSNSに投稿していきましょう。

そのコーディネートコンテンツに商品ページへのリンクを貼り付けることで、売上向上にも期待できます。

Instagramに投稿されたコンテンツをWebサイトに掲載する

商品購買促進に、コーディネートコンテンツを活用する方法としては、Instagramに投稿された写真や動画を自社Webサイトに表示し、商品ページにリンクさせましょう。

これにより、Instagramをみたユーザーを自然とWebサイトに誘導することができ、そして購入意欲が高まっている状態でスムーズに商品購入へと進めることができます。

専用の販促ツールも増えており、活用するアパレルブランドも多くなっています。

チャット接客を行う

スタッフがLINEやSNSのメッセンジャーを活用し、顧客にチャット接客を行うということも多くなってきました。

従来までであれば、Webサイトに実装されているチャット機能を用いて、カスタマーサポート担当者が顧客からの問い合わせに対応することが一般的でした。

ですが最近ではLINEやFacebookなど、接客専用のアプリを活用し、スタッフがチャット接客を行うことも多くなっています。

スタッフがチャット接客を行うことで、通常よりもコンバージョン率が向上した、という事例もありますので、ぜひ行ってみてください。

ライブコマースを活用する

Instagramなどに搭載されているライブ配信機能を活用した、ライブコマースにも注目が集まっています。

カスタマージャーニーの過程で、ライブコマースにより接客を強化することを目的とするブランドが多くなっています。

新商品の紹介やセール、キャンペーンの告知にライブ配信を活用することで、ブランドのコアなファンがインスタライブを視聴し、それらの情報を拡散してくれます。

また、視聴者からの質問に答え、コミュニケーションを取ることで、より商品に対する理解を深めることができ、購買意欲を高めることができます。

またライブ配信直後に、Instagramでのストーリーズや投稿に、再度情報を投稿することで、さらに盛り上げることができるでしょう。

まとめ

今後のEC市場で、アパレルD2Cビジネスを成長させるための方法についてお話させていただきました。

D2Cビジネスとアパレル業界は非常に相性が良いと考えられていますので、今後さらにブランドの数が多くなっていくでしょう。

競合ブランドが多くなる中で、確実に自社ブランドを成長させるためにも、ぜひこれらの方法を参考にして、ビジネスを進めてくださいね。