今、メーカーやブランドが自社商品を直接消費者に商品を販売するD2Cビジネスモデルが多くの注目を集めています。
従来までのようなビジネスモデルのように、問屋や小売店などの流通ルートを通るのではなく、自社内で企画し製造した商品を、自社ECサイトなどを用いて直接消費者へ商品を販売します。
なぜここまでD2Cビジネスが注目されているのか、それにはデジタルマーケティングがインフラ化され、ブランドや企業が消費者に直接アプローチをしやすくなったことが挙げられるでしょう。
Web上で販売活動を行いますので、さまざまなツールを手軽に利用することができるようになり、高いコストを費やして流通経路を確保しなくても、消費者の手元に商品を届けることができるようになったのです。
また、ビッグデータの解析やAIの技術が発達したことにより、マーケティングにおけるデータ化も日々高度化しています。
D2Cビジネスでは消費者に関するデータは非常に重要でありますので、D2Cビジネスに関心が集まるのは必然であるとも考えられるでしょう。
D2Cビジネスを立ち上げる際、まずは自社ブランドをどんな名前にしようか、と悩むことでしょう。
ブランド名は今後長く呼ばれることを期待して、より魅力的な名前を付けたいと思いますよね。
そこで今回は、D2Cブランドの適切な名前の付け方をお教えしたいと思います。
これからD2Cビジネスを立ち上げようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
D2Cビジネスを始めると、どうすればもっと売り上げを向上させることができるのか、という課題が生まれます。
この課題が生まれるブランドに共通して言えることは、「そもそもブランド名が読めない、読み方がわからない」ということをご存知でしょうか。
ブランド名に英語やイタリア語、などの外国語やオリジナルの造語など、事業者がさまざまな思いを持って名付けたとしても、そもそもそれがどう読めば良いのだろう、と思わせてしまっては、さまざまな問題を引き起こしてしまうのです。
一見おしゃれな名前であっても、ブランド名がそもそも読めなかったり、正しい読み方が1つに特定できない、読み仮名が1つに定まらない場合、ユーザーからの検索の際に使われるSEOでのターゲットワードとして特定されることも難しくなってしまうのです。
つまり、SEO施策の視点から見ても、複数のワードを考慮しなければならず、難易度が高くなってしまいSEO効果が分散してしまい、将来的なSEO施策にも直結しますので、それらを含めてブランド名を考えなければなりません。
上記と同様の理由になるのですが、外国語のブランド名にし、せっかくユーザーに覚えてもらったとしても、それが別のスペルで覚えてしまい、検索しても上位に表示されず、自社Webサイトまで辿り着かなかった場合はどうなるでしょうか。
せっかく自社に興味を持ってもらえたとしても、正しくスペルを入力することができずに結局自社Webサイトにたどり着けない、ということもあるでしょう。
これと同様に、InstagramなどのSNS施策を行うことも重要ですが、そこでのハッシュタグに関しても複数のブランド名に別れてハッシュタグの検索結果が分散してしまう可能性があるなど、同様の問題が起きますので注意が必要です。
もしブランド名を外国語にするのであれば、ユーザーがパット見て覚えやすくシンプルなブランド名にしましょう。
ブランド名が読みにくく、文字としても覚えにくいとなると、当然記憶にも残りにくくなりますし、購入したいと思った際にでも、そのブランドを思い出すことができない、ということが起こります。
もしそのブランドの世界観が魅力的で、商品も気に入ったとなっても、ブランド名が凝っていて覚えにくいとなると、覚えようという気持ちや誰かに紹介したいと思う気持ちが無くなります。
「想起率」という言葉があるように、ユーザーが「あれを購入するならあのブランドにしよう」とすぐに思い浮かんでもらわなければ、当然売り上げにもマイナスの影響があります。
記号や直接記述できない文字を用いてしまうと、ブランド名をそのままドメイン名に使うことができませんし、SNSでのハッシュタグに使えないこともあります。
よく「&」を交えたブランド名を見かけますが、これもできるだけ避けたほうが無難でしょう。
文字実体参照は、SEOの視点から考えてみても、マイナスの可能性はあったとしてもプラスの可能性は考えにくいのです。
以上、D2Cブランドの適切な名前の付け方についてお話させていただきました。
文字としてのインパクトやビジネス開始時の思いなど、ブランド名の由来は非常に重要ですが、これらのポイントを無くして名前を付けてしまってはいけません。
これからD2Cブランド名を考えるという方は、ぜひこれらを参考に素敵な名前を付けてくださいね。