日々生活をしている中で、「こんな商品があれば良いな」というアイデアをもとに、実際にブランドを立ち上げ、商品を開発し販売する起業家が非常に多くなってきています。
特にその中でも、企業やブランド自らが商品を開発、製造し、販売までを行うD2Cビジネスが非常に大きな注目を集めていますね。
インターネットとスマートフォンの普及により、ユーザーは世界中の情報を瞬時に検索できるようになっていること、そしていつでもどこにいてもインターネットにアクセスすることができること、さらに同時にSNSも普及しているため動画や画像をベースとしたコミュニケーションを取ることができるようになったことが、D2Cを後押ししているのでしょう。
D2Cビジネスを成功させるためには、ブランディングが重要であり、集客方法としてはSNSを活用することが最適である時代です。
TwitterやFacebook、Instagramを活用するブランドが非常に多くなってきましたが、実際活用していたとしても、十分有効に活用できていると言えるでしょうか。
実際SNSを活用しても、運用を始めた後に、何を投稿すれば良いか分からない、フォロワーがなかなか増えない、集客ができないという課題を持たれている方も多いでしょう。
そこで今回は、D2Cビジネスで質の高い集客を行うためのインスタグラムマーケティングとは何か、詳しくお話させていただきたいと思います。
D2CビジネスにInstagramを活用したいと考えられている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
あるペットショップ向け健康食品のD2Cブランドを例に挙げてみましょう。
独自に配合したハーブを採用し、ペットがリフレッシュすることができるようなペット向けのクッキーを開発したのですが、商品販販売を開始後、薬機法の規制によりその商品の効果効能を全面的に訴求することが出来ないという課題を抱えてしまいました。
商品自体はまさに、現代社会を反映したかのようなリラクゼーション食品であるものの、実際に本当にペットがリラックスできているか、ということを測るための基準が存在しません。
つまり、治験に基づいた正確なデータが無い限り、薬事法規制により「ペットがリフレッシュできます」とは記載することができないのです。
ペット用のほかのお菓子とは何が違うのか、購入することでどんなメリットがあるのか、という根本的な訴求をすることができなかったことが、このD2Cブランドの課題になりました。
そこで、D2Cならではの「ブランド世界観の構築」に着目したのです。
「この商品をペットに食べさせることで、飼い主とより良好な関係を築き、飼い主自身の生活も明るくなる」というメッセージを発信することを考え、Instagramを活用したのです。
なぜ他のSNSではなく、Instagramを活用したのか、その答えはInstagramのコンセプトにあります。
Instagramは写真と動画投稿型のSNSであり、Instagramを活用するメリットとしては、URL投稿ができないため、スパム投稿が少なく、個人の趣味を主としたコアなユーザーがを獲得しやすいこと、そして写真と動画を全面に表示することができるので、直観的に世界観を伝えることができることです。
基本的にInstagramマーケティングと言えば、有名なインフルエンサーの協力を得て、商品の紹介をしてもらったり、口コミによる宣伝効果を狙うこと、そしてカルーセル広告やストーリーズ広告などを活用するのですが、このD2Cブランドは有償の広告ではなく一般と同様の投稿機能を用いて、他のD2Cブランドとは異なるアプローチ方法を用いたのです。
広告を大量に投稿するのではなく、長い時間をかけて「広告色」を一切出さず、本当にそのペットフードを求めているユーザーのみと繋がり、そしてそのユーザーを大切にし、より長く付き合いを続けることを考えたのです。
この結果、本来訴求したかった「ペットと飼い主との良好な関係を築く」ことに繋げることに成功し、D2Cブランドの世界観を伝えることができたのです。
コアなファンを獲得することができれば、もし集客力が弱くても定期購入が継続しますので、売上に関しても大きく期待することができるのです。
以上、D2Cビジネスで質の高い集客を行うためのInstagramマーケティングとは何か、ということについてお話させていただきました。
D2Cブランドが今急激に増加していますので、さまざまな形態のブランドがありますし、もちろん今回例に挙げたD2Cブランドも、今後はさらにInstagramのフォロワーを増やし、集客力強化を目指しているでしょう。
ですがInstagramの活用次第では、集客が難しいと考えられていた分野であっても、十分に可能性があると考えられるのです。
もし今、D2Cビジネスでの集客に課題を抱えているのであれば、ぜひこの事例を参考にInstagramを活用してくださいね。