新規D2Cブランドが直面する障壁とは

日本国内でも、D2Cというビジネスモデルが大きな盛り上がりを見せています。

D2Cとは、Direct to Consumerの略称であり、製造者が消費者と直接取引を行うビジネスモデルです。

2000年代後半にD2Cの原型がアメリカで出来て以降、日本でも急速に市場が拡大しつつあります。

従来までのビジネスモデルでは、ブランドやメーカーが企画、製造した商品を、卸売業者が仕入れ、そして小売店が消費者に販売する、という流れが一般的でした。

ですが、D2Cビジネスを行うことで、販売者と顧客との距離がグッと縮まること、そしてブランディングをしやすいこと、自社内で顧客データを管理することができるなど、非常に多くのメリットを得ることができますので、今D2Cビジネスをスタートさせるブランドが多くなっています。

だからこそ、今新規事業としてD2Cビジネスを始める事業主が多くなっているのですが、新規事業だからこそ、直面してしまう障壁があるでしょう。

そこで今回は、新規D2Cブランドが直面する障壁とは何か、詳しくお話させて頂きたいと思います。

これから新規D2Cブランドを立ち上げようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

新規D2Cビジネスが直面する障壁

今、新規事業としてD2Cブランドを立ち上げ、注力する企業は多くなっているのですが、事業の立ち上げや展開のタイミングで失敗や撤退を余儀なくされてしまう、というケースも多いのです。

D2Cブランドを立ち上げる際には、誰のどのような課題を解決したいのか、その課題を持っている顧客はどれくらいいるのか、そこにマーケット的ポテンシャルはどれくらいあるのか、これらをどれだけ見つけることができるか、ということが重要です。

成功確率を高めるためには、出来るだけ失敗する可能性を減らすことが大切ですので、事実仮説の設計と、事実仮説の検証、MVPには特に注視しましょう。

事業仮設の設計は、誰のどのような課題を解決するか、ということです。

事業主の体験や想い込みが強すぎて、顧客の考えをほとんど無視してシステムやサービスの仕様を検討してしまうと、奇跡的にその仮説が合う以外は市場に顧客やニーズがなかったり、想定した結果を得ることができなかったちよ、失敗に終わってしまうのです。

だからこそ、新規事業をより成功に近づけるためには、まずは対象顧客の声を聞くことが非常に重要なのです。

そして、事業仮設の検証は、立てた仮説が必ずしも正しいと思わないように検証することが大切です。

全員がモノを作ることにばかり意識を傾けてしまい、その立てた仮説が本当に正しいのか、ということを疑うことをまったく誰も考えていない、という状態です。

このような思い込みに対し投資を行ったとしても、期待された回収を得ることは難しいので、検証することを徹底的に意識しなければならないのです。

また、MVPは、ソリューションを小さく早く作ることです。

顧客が求める必要最低限の機能を実装させ、世の中に出していくという上で、このサイクルをいかに小さく、そして早く作るか、ということがポイントです。

今すべきことを事業主としてしっかりオーナーが見極め、サイクルを小さく、そして早く回し、最短距離で検証を行うということが重要なのです。

新規D2Cビジネスを成功させる組織体制

・組織を見極める

新規D2Cビジネスをより確実に成功に導くには、組織体制を整える必要があります。

そのためにまずは組織を見極め、事業主が今やるべきことに対し、現実的に見て現状の組織ではどこまでが可能で、その一方で何が不足しているのか、ということを正しく把握する必要があります。

・人材を調達する

新規事業は難易度が高いので、一定のスキルや経験を持った人材が必要不可欠です。

ですが売り手市場な今の時代、働き方も多様化しており、業務委託などで副業人材などがプロジェクトに参加し、高いパフォーマンスを発揮していますので、自社専任の優秀な人材を確保することは難しいと言われています。

だからこそ、業務委託で外部人材を活用することは、リソースを補充する意味でも非常に重要な打ち手となるのです。

また外部人材の活用は、収支上でもメリットがあります。

外部人材は、期間限定で、必要な経験や知見を得ることができますので、リスクを極小化したした状態で、リソースを強化させることができます。

ですが、実際に外部人材を活用する場合には、セキュリティや規約面をクリアにすること、外部人材も社員と変わらないパフォーマンスを発揮することができるよう、環境を整えなければなりません。

まとめ

以上、新規D2Cブランドが直面する障壁について、詳しくお話させて頂きました。

新規事業としてD2Cビジネスを行う場合、取り扱う商材によって、必要とされるものは変わりますので、今何が必要とされているのか、ということを見極めること、そして適切なポイントで、適切な人材を活用しなければならないということです。

ビジネスを成功へ導くことは容易ではありませんが、成功に近づくためにチャレンジすることができる組織をしっかり整え、本当に必要な要素や人材を見極め、効率良く取り入れていくことが重要なポイントです。

これからD2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひこの記事を参考に、ビジネスの役に立ててくださいね。