D2Cに求められる柔軟性とは?

現代は、社会情勢も消費者の心理も移ろいやすくなっており、何事においても、変わらずにいることは難しい状況となっています。

その中では、無理に変わらずにいることに捉われるよりも、変化に柔軟に対応する力が求められます。

これはビジネスでも同じであり、D2Cブランドも同じように変化に対応していく柔軟性が必要とされているのです。

そこで今回の記事では、D2Cブランドに求められる柔軟性について説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ブランドの構築には柔軟性が必要!

これまでは、一般に広く知られた有名ブランドと言うのは、作り上げたブランドイメージが変わらないように守り続けていると思われていました。

実際に、長い歴史のある有名ブランドは、古くから変わらないことをそのブランドの誇りとしている印象が強くあります。

しかし、このような有名ブランドは、長い時間をかけてブランドのイメージを培ってきてはいますが、その長い間に全く変化がなかったわけではないのです。

どのブランドも、長い期間に様々な紆余曲折を経て、ブランドを構築し、発展させて来ているのです。

もちろん、ブランドの軸となるものに変わりはありませんが、その時代の求めるニーズに合わせて柔軟に変化をしてきたからこそ、現在も多くの消費者からの支持を得ることができているのです。

D2Cブランドは、新しく立ち上げられたブランドであるため、認知度もなければ、これらの有名ブランドのような歴史もありません。

これらの有名ブランドのように、これから長い時間をかけてブランドを構築していくことが必要なのです。

つまり、現代の消費者のニーズに合わせて、柔軟な対応をしながら、ブランドを築いていかなければならないのです。

これまでのブランドは、そのブランドが訴求したいイメージを作り上げ、そこを起点にブランドが売り出したい商品を作ってきました。

そして、消費者側もそれを受け入れ、ブランドから一方的に提供される商品を購入していたのです。

しかし、現在消費の中心となっている若い世代は、そのようなブランドや商品に関心を示さなくなっています。

この世代が求めるのは、商品そのものではありません。

商品そのものにどんな価値があるかということではなく、そのブランドからどのような体験を得ることができるか、その商品を使用することでどのような体験を得られるかを求めているのです。

この体験とは、消費者がブランドに関心を持った時点から、商品を実際に利用するところまでの一連の体験を指しています。

現代の若い世代は、この一連の流れの中で、どのような質の高い体験ができるかとということに重きを置いており、体験こそに価値があると考えるようになっているのです。

D2Cも含め、現代のブランドは、この体験を求める現代の若い世代を理解し、そのニーズに応えていかなくてはなりません。

既にブランドが構築されている場合であっても、この現代の消費者のニーズに合わせて変化することが求められているのです。

D2Cにも求められる柔軟性

現代の若い世代のニーズが、このようにこれまでとは大きく変化しているのは、デジタルの進化が大きく影響しています。

現在は、スマートフォンが広く普及したことにより、既に、日常的にデジタルを使用するのは当たり前のこととなっています。

ブランドにおいても、この世代をターゲットとするのであれば、デジタルの活用は欠かせません。

デジタルを上手く活用することで、ブランドは消費者との接点を大幅に増やすことができるのです。

そして、この接点を活かすことで、消費者にブランドのストーリーを訴求し、密接にコミュニケーションをとり、その繋がりを強固なものとすることができるのです。

この繋がりが強固なものとなれば、消費者は顧客となり、さらにはブランドのファンとなります。

現代の消費者がデジタルを重用しているのですから、そのデジタルを上手く利用することが、今のD2Cブランドには欠かせない事であるのです。

また、最近では、デジタルを活用するのは当然のこととして、D2Cブランドは次の段階に進みつつあります。

さらなる顧客との接点を求め、実店舗などのオフラインに進出するブランドが増えているのです。

オフラインでは、実際に顧客と顔を合わせることが可能であり、ブランドの世界観を体感し、商品を実際に体験してもらうことができます。

そして、デジタルとオフラインを融合させることで、より質の高い体験を消費者に提供していくことができるようになるのです。

まとめ

このように、いつの時代であっても、ターゲットとなる消費者が何を求めているかによって、ブランドは変化していくことが必要とされてきたのです。

この柔軟性がなければ、時代による変化の中を、生き抜いていくことはできません。

これは、D2Cビジネスにおいても同様であり、現代の消費者が質の高い体験を求めているのであれば、徹底してその体験を追求し、提供していくことが、現代のブランドであるD2Cブランドに求められていることなのです。