D2Cビジネスを成立させるために必要な「Z世代」の知識

企業と顧客が新しい関係性を作り出していると言われている、D2Cビジネスが今、多くの企業から注目を集めていますね。

D2Cとは、Direct to Consumerの略称であり、企業やブランド自らが商品の企画や製造をし、そして自社ECチャネルで顧客に直接商品を販売するビジネスモデルです。

このような直販型のビジネスモデルは実際にも過去に存在していたのですが、D2Cでは実体のあるものとして、アパレル業界や美容業界を中心にD2Cビジネスをスタートさせるブランドが多くなってきています。

D2Cビジネスを展開する上で、無視することが出来ない世代、「Z世代」をご存知でしょうか。

今まさにD2Cビジネスの展開を検討されている方にとっては、Z世代とは何か、どのような考えを持っているのか、ということをしっかり理解しておきたいですよね。

そこで今回は、D2Cビジネスを成立させるために必要な「Z世代」の知識について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2Cビジネスを始めようと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

Z世代とミレニアル世代

Z世代を理解するためには、まずミレニアル世代について知っておかなければなりません。

ミレニアル世代とは、1980年代後半から1995年頃の間に生まれ、2000年代に成人になったユーザー層です。

ミレニアル世代が生まれ育った時代を象徴するものは、
「インターネットの一般家庭普及」「経済への期待値が低い」「グローバリゼーション」「シェアリングサービス」「ソーシャルグッド」でしょう。

特にインターネットの一般家庭普及に関しては大きな影響を受けており、インターネットが普及しているからこそ、国境を越えて人と繋がることに対する抵抗が無くなった、最初の世代なのです。

ミレニアル世代ユーザー自らの体験や感情をSNSなどでシェアし、そして他の同様のユーザーの体験を日常的に見ているので、D2Cブランドが発信する世界観が自然と心に響きやすいのです。

また、ここ数年ほどで経済的格差が広がっていますので、経済に対する期待値が低くなっており、所有よりも「共有」することを選ぶようになったため、ソーシャルグッドな社会的活動に意欲的な傾向があるのです。

Z世代を理解する3つのポイント

デジタルネイティブ

Z世代とは、上記で説明したミレニアル世代よりもさらに若い、1995年頃から2010年頃に生まれたユーザー層を指します。

特に先進国のZ世代は、物心がついたころから身の回りに最新のデジタル機器があったため、ミレニアル世代以上にデジタルネイティブであることが特徴でしょう。

さらに、若い世代、もしくは物心がつく頃からSNSの普及を経験しており、InstagramやTwitter、Tik Tokなどの複数のSNSを使いこなすことにも抵抗がありうません。

だからこそ複数のSNSを用いて、会ったことも見たこともない人とオープンコミュニケーションを取ることに対しても抵抗がないのです。

消費するよりも体験のシェア

今多くの企業が顧客の詳細なニーズを分析し、新商品の開発を行っていますが、そうとは言っても、必ずしもすべてが必要であるかというとそうではありません。

なぜならば、Z世代が生まれた今の時代は、もうすでに多くのモノで溢れているので、ただモノを購入して消費することに対し、大きな価値を見出せないのです。

ただモノを消費するよりも、イベントや旅行などの体験を、SNSでシェアするほうが価値があると感じているのです。

ユニークネス

Z世代が消費する特徴として、「ユニークネス」ということが挙げられます。

今の時代は、従来まで高価値があったものであっても、市場価値が低下し、一般的な商品になるという、コモディティ化が進んでいますので、
商品の特性だけでは競合企業の商品との差別化をすることができなくなっているのです。

だからこそZ世代のユーザーは、独自でおもしろいユニークな体験を求めており、そのユニークな体験をシェアすることで自己表現をすることに価値を感じているのです。

だからこそ、Z世代に合うD2Cブランドは、ユニークな体験を提供することが求められ、特に「パーソナライズD2C」は見逃せないキーワードになっていることでしょう。

パーソナライズD2Cサービスを提供することで、顧客一人一人の特性に合わせたサービスが提供され、それが何よりものユニークな体験となるからです。

まとめ

以上、D2Cビジネスを成立させるために必要な「Z世代」の知識について、詳しくお話させていただきました。

今の時代に現れたD2Cビジネスであるからこそ、今を生きるZ世代の理解は欠かせません。

複数のプラットフォームを駆使し、Z世代に対してオープンコミュニケーションを展開し、企業と顧客ではなく、まるで友だち同士が話をするかのような心理的距離が近いコミュニケーションを取ることこそ、D2Cビジネス成功の第一歩なのです。

「オープンコミュニケーション」と「体験の提供」のキーワードをしっかり理解し、D2Cビジネスをスタートさせてくださいね。