2000年代後半頃から徐々にD2Cビジネスモデルが注目を集めています。
D2Cは、インターネットやスマートフォンの普及に伴い、ECコマースが拡大したために、今国内外で非常に需要が伸びているのです。
ブランドやメーカーが自社内で企画、製造した商品を直接消費者のもとに販売する仕組みであり、流通業者などの他の業者を介さずにビジネスを行うことが特徴です。
IT業界においては、すでに自社内で開発した商品やサービスなどをオンライン上で提供することが一般的となっているのですが、D2Cにおいては生活用品やアパレル用品、化粧品などの実体のある商品を取り扱っていることが特徴です。
企業にとってもメリットが多いビジネスモデルですので、注目度がどんどん高まっています。
ですが、実際にD2Cビジネスを立ち上げようとなると、当然さまざまな問題が待ち受けていることでしょう。
もちろん企業内で全てを内製することもできるのですが、ビジネスの成長スピードを考慮すると、適切な企業に支援を求める必要がある場合もありますよね。
そこで今回は、D2Cビジネス支援サービスを見極めるポイントについて、詳しくお話していきたいと思います。
今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
ポイント1:どれくらいの領域で支援してもらうことができるのか
まず第1のポイントとしては、どれくらいの領域で支援することができるのか、ということでしょう。
D2Cビジネスは「総合格闘技」と例えられるほど、ただモノを作って売るというだけではありません。
さまざまな要素で構成されているからこそ、より幅広い領域での支援を求めなければなりません。
ビジネス立ち上げ検討時から、いざビジネスを開始した際のスケール施策まで、いかに幅広い支援ができるか、ということが重要です。
ポイント2:経営目線、経験実績を踏まえたサービスの提供ができるか
当然経営目線が必要になってきますよね。
それと同時にD2Cはメーカー、ブランドでもありますので、メーカーやブランドとしての経験や実績も求められるでしょう。
支援サービスがビジネスに強いのは当然のことで、さらに経験や実績があったほうが、D2Cビジネス支援サービスとしてはより良いでしょう。
もちろんメーカーやブランドにはそれぞれの事情がありますので、フェーズごとに必要なデータも異なってきますよね。
企業、そして事業者の立場に立って、寄り添ってくれるサービスを選んでいきましょう。
ポイント3:プロの人材をアサインすることができるか
サービスに依頼後は、実際に自社を支援してくれる人がどのような人なのか、ということも重要なポイントになります。
D2Cビジネスにおける各業務に、幅広く柔軟に対応することが出来る人を採用したり教育することは、コストも時間もかかってしまいますので、なかなか容易ではありません。
ですが、支援サービスにプロの人材をアサインしてもらうことができれば、採用コストや教育コストをかけず、さらに働く場所やPC環境などを整える必要がなく、ビジネスを進めることができるでしょう。
D2Cビジネスの特性としては、急成長のスタートアップ企業が多いことがありますので、スピード感は非常に重要です。
ゆっくり自社のペースで、とビジネスを進めてしまうと、他のD2Cブランドに差をつけられてしまうでしょう。
いかにプロの人材をアサインしてくれるか、ということこそ、事業者の大きなメリットになるのです。
D2Cビジネス立ち上げ時は
「OEM選定と調整」
「コール・ロジ選定と立ち上げ支援」
「立ち上げ後のショップ運営代行」
「CRM施策設計と実行」
の4つがあります。
そして、より本格的にビジネスを行う際に求める領域としては、
「マーケティングプランの設計と実行」
「商品企画・戦略」
「KPIモニタリングおよびPLの管理と改善」
があるでしょう。
これらは一つでも欠けてしまえば、ビジネスとして成功する可能性は低くなってしまいます。
これら領域を総合的にしっかり判断し、より良いD2Cビジネス支援サービスを選定してくださいね。
以上、D2Cビジネス支援サービスを見極めるポイントについて、詳しくお話しさせていただきました。
今D2Cビジネスの市場拡大とともに、多くの支援サービスが登場しています。
支援サービスを用いることで、かなり効率よくビジネスを進めることができますし、自社に良い影響を与えることでしょう。
D2Cビジネスは、今後の日本のビジネスにおいての「カギ」となるビジネスモデルですので、ぜひこの機会にD2Cビジネスの知識を得て、しっかり学んでくださいね。