D2C市場は、ここ数年で急激に拡大化し、ブランド間のせめぎあいも激しくなっています。
そのため、成功するブランドもありますが、苦戦しているブランドも増えてきているのです。
実際に、D2Cが誕生したアメリカでは、日本よりも一足早くブランド間の競争が激化し、価格競争の様相を呈しているのです。
このような状況の中で成功するためには、他のブランドとの差別化が重要となります。
そして、その差別化に必要となるのが、適切なフォローアップなのです。
そこで今回の記事では、D2Cにおけるフォローアップの重要性について説明したいと思います。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
D2Cビジネスは、ここ数年の間に小売業界に広く浸透し、続々とブランドを増やし続けています。
このD2Cビジネスがこれほど短期間に成長することができたのは、SNSを効果的に活用していることが一つの要因です。
SNSは、今や消費者の日常に欠かせないツールであり、ユーザー間のコミュニケーションだけではなく、あらゆる情報の収集にも利用されています。
現在、消費者の支持を得るためには、このSNSを活用することは必須となっているのです。
しかし、ただSNSで一方的に情報を発信するだけでは、SNSを利用する意味がありません。
SNSを利用するのであれば、SNSの特性を十分に活かすことが重要であり、それによって消費者を取り込むことが可能となるのです。
実際に、成功しているD2Cブランドのほとんどは、SNSをうまく活用し、消費者からの支持を得ています。
例えば、Instaglamを利用したD2Cブランドのプロモーションは、従来のビジネスで行われている大々的なマーケティングに劣らない集客力があるといわれているのです。
このInstaglamはヴィジュアルに特化した、女性ユーザーから人気の高いSNSです。
画像だけでなく、動画配信を行うことも可能であるため、ブランドの世界観を伝えるのに最適な媒体といえます。
成功しているD2Cブランドは、このInstaglamの特性を理解したうえで、最大限に活用しているのです。
そして、Instaglamは画像や動画などのヴィジュアルを通じたコミュニケーションを得意とするコミュニケーションツールでもあります。
投稿した画像や動画のコメント欄を介して、消費者と密なコミュニケーションをとることが可能なのです。
Instaglamを効果的に利用するD2Cブランドは、このInstaglamのコミュニケーションツールとしても役割も最大限に活かしています。
常にコミュニケーションをとり続けて消費者のニーズを探り出し、それを商品の開発やサービスの改善に役立てているのです。
また、D2Cにおいて、消費者とのコミュニケーションはSNSだけに限られているわけではありません。
D2Cでは、あらゆる接点において消費者とコミュニケーションをとることを重視しており、それは商品を購入した後も続きます。
そして、そのコミュニケーションに重要となるキーワードが、顧客データです。
消費者がECにおいて商品を購入すれば、その消費者の詳細な情報が入手できます。
これが顧客データであり、このデータはその後接点を持つたびに蓄積していきます。
D2Cでは、この顧客データを一元管理し、有効に活用することが重要なのです。
顧客データを活用する利点は、顧客それぞれに最適なアプローチができるということです。
顧客が必要としているタイミングで、顧客に有益な情報を提供できるのです。
例えば、化粧品であれば、購入した商品がなくなるタイミングでアプローチが可能となり、リピート購入へスムーズに誘導することができます。
また、関連商品やランクアップ商品の提案もできますので、クロスセルやアップセルの可能性も高くなるのです。
ただし、この場合に注意しなければならないのは、露骨な商品の勧誘になってはいけないということです。
あくまでも、目的は顧客とのコミュニケーションであり、商品購入後のフォローアップです。
商品を購入させることだけを目的としたアプローチは、顧客に不快感を与える恐れもありますので、この商品の訴求は、コミュニケーションをとる中で、自然に行うことが大切なのです。
実際に、成功しているD2Cブランドは、顧客データを活用した適切なフォローアップで顧客を囲い込むことに成功しています。
誰でも、自分の事を気にかけてくれるというの嬉しいものであり、それが商品を購入した後まで続くことでブランドに対し信頼感や愛着感を持つようになるのです。
そして、それが結果として、リピート購入やクロスセル、アップセルに繋がっていくのです。
D2Cビジネスが成長するにつれ、D2Cブランドは増加し、競争も激しくなっていきます。
そもそも、D2Cで成功するのは簡単なことではないですが、競争が激しくなれば、その成功はさらに難しくなってしまうのです。
その厳しい状況の中で成功するためには、他のブランドにはないもので顧客を惹きつけることが需要なのです。
そして、それに必要なのが、今回説明したデータを活用した適切なフォローアップなのです。
顧客それぞれに最適なフォローアップをすることで、顧客のブランドへの愛着感を強くし、その結果として売り上げを上げていくことが可能となるのです。