D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略称であり、ブランドやメーカー自らが商品を企画、製造し、広告代理店や小売業者を介すことなく、消費者と直接取引を行うビジネスモデルです。
SNSやECサイトを活用し、消費者と直接コミュニケーションを取り、生産した商品を販売するということが特徴であり、アパレルブランドや美容品ブランドが採用する事例が多くなってきました。
D2Cビジネス自体、日本ではまだ新しいビジネスモデルでありますので、まだまだ確実なノウハウを得ていない方も多いのではないでしょうか。
D2C市場がどんどん拡大し、今後もさらに拡大をすることが予想されているビジネスだからこそ、常に最新の情報と知識を得ておくことは必要不可欠です。
そこで今回は、D2Cビジネスを行う上で知っておくべき「データサイエンティスト」について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後D2Cビジネスを行おうと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
データサイエンティストとは、データサイエンス力やデータエンジニアリングをベースとし、そのデータから価値を創出し、ビジネスの課題に答えを出すプロフェッショナルだと定義されています。
データサイエンティストは、AI開発において非常に重要な役割を果たしていると言われているのですが、日本ではデータサイエンティストやAI人材が不足しているため、非常に稀有な人材なのです。
知識や技術面から言うと、システムを構築することができ、さらに基礎的な統計学やアルゴリズムの理解を持ち、ビジネスの課題を理解する、というITスキルだけでなく、ビジネス面でのスキル要素を兼ね備えています。
D2Cを含め、さまざまなビジネスには、AIやデータの活用がついてまわるようになるからこそ、今後データサイエンティストの需要は伸び続けていくと予想されています。
D2Cビジネスを行う上でも、今後はさらにデータサイエンティストの存在は欠かせなくなってくることでしょう。
そもそもデータサイエンスとは、多くの学問の領域にわたる科学的手法やプロセス、淳吾リズム、システムを活用し、様々なデータから知見や洞察を引き出そうとする研究分野です。
たとえば、Webサイトなどではレコメンド機能が代表的な例でしょう。
膨大な消費者のデータから、「〇〇を買った人は△△を購入しやすい」というような、仮想の消費者の行動が、データにより具現化される、というイメージです。
このほかにも、私たちが生活する上での多くがデータサイエンスによって成り立っているので、もう既に深く根付いていると考えて良いでしょう。
データサイエンティストの業務は、企業の課題を抽出し、その課題を決定するためにはどのようなデータやモデルが必要なのか、ということを検討し、設計していきます。
そして、より多くのデータを集め、そのデータを統一させ整理し、適切な分析を行います。
また、蓄積されたデータを目に見えるように、BIツールなどを活用し、可視化していきます。
得られた情報と過去のデータなどを比較しながら、何が適正なのか、ということを評価し、適正なデータをもとに戦略を組み立てていきます。
そしてその戦略を業務ベースに落とし込み、担当者に実行を依頼しましょう。
この際、データサイエンティストだけでなく、実際に業務を行う担当者と共同で行うと良いでしょう。
データサイエンティストに必要なスキルは、「データサイエンススキル」「データエンジニアリングスキル」「ビジネススキル」です。
データサイエンススキルは、基礎数学や統計学、データの理解と検証、機械学習技法などであり、これらの知識はデータとしてビジネスに応用させるための重要なスキルになります。
データエンジニアリングスキルは、環境構築やプログラミング、IT、セキュリティ、データ加工などであり、データを分析するための環境を整えるために必要なスキルです。
これらの知識によって、ビジネスに活かすことができるデータ環境やモデルを構築することができるのです。
ビジネススキルは、一般社会人が持っているビジネスの知識です。
ビジネスの問題を解決するためには、得意なITやデータベースだけでなく、ロジカルシンキングやビジネス戦略にも目を向けなければなりません。
以上、D2Cビジネスを行う上で知っておくべき「データサイエンティスト」についてお話させていただきました。
これからD2Cビジネスを展開していく上では、データサイエンティストの存在が重要になりますので、データサイエンティストを雇用する場合、もしくは育成する場合には、しっかり理解しておかなければなりません。
今後さらに激化するであろうD2C市場で勝ち残るためにも、ビジネスのリーダーとしてしっかり組織を構築してくださいね。