D2Cビジネスを成功させるため、DXプロジェクトに必要な人材

近年、D2Cという用語をよく耳にするようになりました。

D2Cビジネスは、主にアパレル業界や化粧品業界で導入されることが多く、顧客として利用している方も多いのではないでしょうか。

D2Cビジネスは、ブランドやメーカーが商品の企画から製造、販売までを一貫して行っていること、そして製造者が直接消費者と販売取引を行っていること、自社独自のブランドの世界観を伝えやすいこと、コストの削減に繋がること、顧客データを蓄積しやすいことが特徴として挙げられるでしょう。

仲介業者を介さないので、ブランドやメーカー自らが商品企画から顧客に対するアフターフォローまでのすべての工程を担っています。

顧客と直接コミュニケーションを取りながらビジネスを進めていきますので、消費者の「ファン化」にも繋がりやすいことが魅力です。

今の日本は少子高齢化が大きな問題となっており、国内の労働人口は減少の一途を辿っています。

だからこそ、激化するグローバル競争に対応するには、DXの推進が非常に重要なのです。

そこで今回は、D2Cビジネスを成功させるため、DXプロジェクトに必要な人材について、詳しくお話させて頂きたいと思います。

今後D2Cビジネスで、DXプロジェクトを進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

DXプロジェクトに必要な人材

・プロデューサー

DXやデジタルビジネスを実現するために主導する、リーダーポジションの人材であり、顧客やパートナー、事業部門と良好な関係を構築、維持し、イノベーションの創出から事業化までのすべてのプロセスを一貫して統括します。

・ビジネスデザイナー

DXやデジタルビジネスの企画や立案、推進などを担う人材であり、マーケットや顧客の課題、顧客ニーズをしっかり汲み取り、ビジネスやサービスを発想し、能動的に提案や企画を行っていきます。

・アーキテクト

DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計することができる人材であり、ビジネス及びIT上の課題を分析し、ソリューションを構成する情報システム化の要件として再構成していきます。

・データサイエンティスト/AIエンジニア

DXに関するデジタル技術やデータ解析に精通している人材であり、ビジネスモデルへのAIの活用や、ビッグデータなどを扱います。

技術的なスキルや専門知識はもちろんですが、事業部と共同して進めるには、ビジネスへの理解度も求められます。

・UXデザイナー

DXやデジタルビジネスに関するシステムのユーザー向けのデザインを担当する人材です。

この場合のデザインとは、ただ単純に見た目が美しいだけでなく、使い心地などを含めたユーザー体験を意味します。

優れたユーザー体験を提供することで、顧客満足度に大きく影響を与え、利用率や継続率の向上に繋がります。

・エンジニア/プログラマー

実際にシステムの実装やインフラの構築を行う人材であり、一般的なエンジニアやプログラマーとの違いは、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアも含めた幅広い知識が求められます。

DX人材に必要なスキル

DXプロジェクトには、IT関連の基礎知識、AIなどの先進技術の知見と探求心、データの蓄積と分析能力、UI/UX思考、プロジェクトマネジメント思考の5つのスキルが必要です。

DXプロジェクトで活躍する人材には、デジタル技術やデータなどのIT技術を駆使するスキル、そして実際に提供価値を作るビジネススキルの両方が必要です。

デジタル技術やデータなどのIT技術を駆使するスキルは、ITやデジタル技術の基礎知識だけではなく、AIなどの先進技術などの知識もしっかり吸収し、常に新しい技術を探求し続ける姿勢が重要です。

実施に提供価値を作るビジネススキルに関しては、UIやUXなどのユーザー目線で物事を考える思考力が求められます。

ですので実際にDXを推進する際は、納期や予算、人材の配置などを管理する、マネージャー的資質も必要になってくるでしょう。

このようなスキルを十分に持ち、ディスラプティブな発想や思考を持ち、常に新しいことへのチャレンジができる挑戦力こそ、DXプロジェクトを成功させるのです。

まとめ

以上、D2Cビジネスを成功させるため、DXプロジェクトに必要な人材について、詳しくお話させて頂きました。

ユーザーや消費者ニーズは常に複雑化しており、また激化するグローバル競争をD2Cビジネスで勝ち抜いていくためには、DXの推進は必要不可欠です。

ですがその一方でDXの人材が不足しており、なかなか思うようにDXを進められないという問題があることも現状です。

まずは社外からDXの人材を確保し、プロジェクトの推進を通して社内で人材を育成し、自社D2Cビジネスに良い影響を与えることを意識して、DXプロジェクトを成功させてくださいね。