企業が一般消費者に対し、直接取引を行う、D2Cというビジネスモデルが多くの企業から注目を集めています。
D2Cは、自社内で企画し、製造した商品やサービスを、仲介業者を介すことなく、エンドユーザーである一般消費者に直接商品を販売する仕組みです。
D2Cビジネスを行うことで、仲介業者によるマージンが不要になりますし、顧客に対しブランドコンセプトを一貫して伝えることができます。
また、顧客と一緒に商品やマーケティングを改良していくことができますので、より顧客ニーズに合った商品の開発に繋げることができます。
D2Cビジネスを効率よく行うためには、自社Webサイトを運営する上で、いかに効率よく集客を行うか、ということでしょう。
集客を行うには、GoogleやFacebookなどの大手プラットフォームの最新機能を把握し、使いこなせるかどうか、ということが重要です。
自社Webサイトへの集客は非常に難易度が高いからこそ、それぞれのプラットフォームの思想と方向性をしっかり理解し、提供される機能を最大限活用し、効率よく集客を行っていかなければなりません。
そこで今回は、D2Cビジネスに活用すべき「Google掲載」について、詳しくお話させていただきたいと思います。
今後効率よくD2Cビジネスを行いたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。
なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。
Google掲載とは、Googleが提供しているサービスで、Google検索やGoogle画像検索、Googleショッピングタブなどに販売している商品を、無料で掲載することができるというプログラムです。
多くの事業者の方は自社WebサイトをGoogle Search Consoleを通じて検索結果上で無料で表示することができるように設定しているかと思いますが、Google検索結果のうち、ショッピングタブで無料の商品掲載枠が追加されるようになっており、検索結果上に商品を表示させることができるようになっているのです。
従来までのGoogle検索結果では、商品掲載の際は、有料のGoogleショッピング広告を使用しなければならなかったのですが、消費者がオンライン上で商品を検索することが一般的になった今、Googleでの検索数は非常に多くなっています。
Googleは常に、Google上で商品を探すユーザーと、商品を提供するユーザーをマッチングする機会を増やすことを考えているからこそ、このようなプログラムが無料で提供されているのです。
Google掲載が登場したことにより、既存のGoogleショッピング広告は今後不要になるのか、気になりますよね。
Googleショッピング広告は今後無くなることはありませんし、より戦略的な活用が重要になると考えられます。
たとえば、Google検索結果上の「すべて」のタブに商品を掲載することは、Googleショッピング広告でしか行うことはできませんし、「ショッピング」のタブであっても、無料の枠よりも優先して広告が表示される状態になるのです。
そのため、どのような形であったとしても、Google上に商品を掲載するかどうかは、自社の予算や規模に合わせて選択する必要があるのです。
Google掲載は4つの作業で始めることができます。
まずは、Google Merchant Centerのアカウントを開設し、Google Site Verificationタグを設置して、Google Merchant CenterでWebサイトを認証します。
そして、Google Merchant CenterにGoogleが求める商品データを送信し、審査を行い、Google Merchant Center上でGoogle掲載のプログラムを有効にし、審査を通過させます。
ただWebサイトを運営するだけでは、Googleに商品が掲載されないことが、通常のSEO対策と異なるところでしょう。
Google Merchant Centerの管理が必須であり、定期的に商品データの更新を行い、商品の審査状況を確認し、その都度必要な商品データの修正を行わなければなりません。
このように、難易度は高いものではありますので、今の現状で、自社は対応することができるのか、という管理方法をしっかり選ぶ必要があるでしょう。
以上、D2Cビジネスに活用すべき「Google掲載」について詳しくお話させていただきました。
Google掲載は、知識を付けた上で活用すれば、ビジネスに非常に良い影響を与えるツールになるでしょう。
活用次第では、商品データ改善や売り上げ拡大にも大きく貢献しますので、まだGoogle掲載を使っていないという方は、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。