D2Cブランドには他にはない個性が必要!

D2Cビジネスは、今やその言葉を見かけない日はないと言っても良いほど盛り上がりを見せているビジネスです。

あらゆる業界から様々なブランドが誕生しており、消費者の注目度も日に日に高くなっています。

その中で存在感を示すためには、他のブランドとの明確な違いが必要であり、ブランドの個性が必要となるのです。

そこで今回の記事では、D2Cブランドに必要な個性について説明したいと思います。

D2Cにおけるコミュニティの重要性

D2Cとは、Direct to Consumerの略称で、名前の通り企業やメーカーが直接消費者に商品を販売するビジネスモデルです。

SNSやECなどのデジタルを活用し、消費者とコミュニケーションをとることを重視するというのが大きな特徴です。

現在このD2Cビジネスは多くの業界から注目を集めており、新たなブランドも続々と登場しています。

このD2Cが新たなビジネスとして注目されるのは、前述のようにデジタルテクノロジーを最大限に活用し、消費者との関係性を構築していくという従来のブランドビジネスとは異なる特徴があるからです。

これは、D2Cが扱う商品にも関わることです。

D2Cは従来のような、商品ありきのビジネスではありません。

消費者はどのような商品を求めているのか、それに対しどのような価値を提供することができるのかを考え、商品を作り上げていかなくてはならないのです。

従来のように機能的な価値だけを重視するのではなく、情緒的な価値も考え、さらに消費者とのコミュニケーションの中で得られた消費者の声を反映させていくことも必要となるのです。

そして、この消費者とのコミュニケーションはD2Cには欠かせない重要な要素となります。

数多くのブランドが存在している中で、選んでもらうためには、SNSだけでなくあらゆる場面でコミュニケーションをとり、消費者を取り込むことが大切なのです。

つまりブランドとして、消費者が集まるコミュニティを作り上げることが必要となるのです。

このコミュニティは成長すればするほど、消費者のブランドに対する愛着度は高まっていきます。

さらに、コミュニティの中で情報を共有しあうようになるため、情報が自然に広く拡散されていくのです。

D2Cブランドには他にはない個性が必要!

D2Cを成功させるためには、このように消費者とのコミュニケーションがとれるコミュニティを作ることが大切ですが、そのためには、まず消費者の関心を惹きつけなければなりません。

関心を持たなければ消費者が近づいてきてくれることはないですし、いくらコミュニティを形成しても参加してくれることはないのです。

そして関心を持ってもらうために重要となるのが、他にはない独自の個性をアピールするということです。

一つでも個性的な何かがあれば、消費者はそれに興味を持ち、近づいてきてくれるのです。

その個性とは、今までにないような商品というのも一つです。

例えば、日本の食品D2Cブランド「BASE FOOD」は、今までになかった完全栄養食の主食を生み出し話題となっています。

昨今の健康ブームもあり、このBASEFOODの商品は幅広い層の支持を集めています。

このような、誰も挑戦しなかったことに挑戦するのがD2Cであり、多くの消費者を惹きつけることができるのです。

また、これまでにないようなマーケティングというのも、D2Cに求められる個性の一つです。

この個性的なマーケティングで有名なのが、アメリカのD2Cブランド「Away」です。

このブランドが取り扱っている商材はスーツケースですが、この商材そのものは特に個性的というわけではないのです。

個性的であるのはマーケティングの手法であり、このブランドはマーケティングにおいて、あえて商品の宣伝を行っていないのです。

Awayが重視しているのは、旅をする仲間を増やすことであり、マーケティングにおいても、旅の魅力について強く訴求しています。

雑誌の出版も行っていますが、この中でも自社の商材であるスーツケースの宣伝は特に行われていません。

あくまでもこの雑誌は、旅の魅力を伝えるものであり、その旅を形成する要素の一つとして、スーツケースがあるに過ぎないのです。

このAwayのマーケティングは、旅好きな消費者の心を掴み、支持を広げています。

このように、ブランドのイメージを徹底的に追求することにより、それに共感した消費者の熱狂的な支持を得ることが可能となるのです。

さらに、特定の消費者の悩みに寄り添うということも、個性の一つと言えます。

例として挙げる、日本のアパレルD2Cブランド「COHINA」は、小柄な女性に特化してブランドを展開しています。

このブランドは一般的なサイズ展開ではサイズが合わない体の小さな女性の悩みにフォーカスし、小さなサイズを豊富に揃えることで高い支持を得ることに成功しているのです。

このように、特定のコンプレックスに対し、寄り添い、その悩みを解決できるような商品を提供するということも十分に個性の一つであり、消費者を惹きつけることができるのです。

まとめ

成功してるD2Cブランドは、上記の例のように、どこかに強い個性を持っています。

それは今回説明したように、商品そのものの場合もマーケティングの場合もあり、特定の消費者の悩みに寄り添うという事でもあるのです。

これから、D2Cブランドを立ち上げるのであれば、これらのブランドのような今までにない強烈な個性が必要であり、それが他のブランドとの差別化となるのです。