D2Cビジネスにおける販路開拓の基本的な手法

今注目を集めているビジネスモデル「D2C」は、Direct to Consumerの頭文字を取った略称であり、ブランドやメーカー自らが企画し、生産した商品を、広告代理店や小売店を介すことなく、消費者に直接商品を販売するビジネスモデルであり、SNSやECサイトで消費者と直接コミュニケーションを取り、消費者に直接自社商品を販売していきます。

特にアパレル業界や美容品業界が採用する事例が多くなってきました。

スタートアップ企業も取り組みやすいビジネスモデルですので、今後もさらにD2C市場の拡大が予想されています。

より効率よくD2Cビジネスを行おうと思えば、販路開拓は非常に重要な業務です。

販路は多ければ多いほど良いのですが、ただ単に販路を増やせば良いというわけではありません。

販路先を増やすために、自社にどのようなリソースがあるのか、そのほかに何を利用することができるのか、ということをしっかり考慮していかなければなりません。

そこで今回は、D2Cビジネスにおける販路開拓の基本的な手法をお教えしたいと思います。

D2Cビジネスを効率よく成長させていきたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

販路開拓

販路開拓は、自社商品の新しい売り込み先を見つけることです。

新規D2Cビジネスの場合は特に、手探りで販路開拓を行うことが多いのですが、この販路開拓は資金調達と同じくらい苦労することがあります。

また、既存ビジネスがある企業が販路開拓する場合、従来までとは異なる独創性も必要になってきます。

販路開拓を行うにはさまざまな挑戦が必要ですので、基本的な手法をしっかり理解し、自社に合う手法を検討しなければなりません。

D2Cビジネスの販路開拓に必要なチャネルは、テレビやラジオ、インターネットなどのメディアや広告などの「コミュニケーションチャネル」と、ネットショップなどの「販売チャネル」でしょう。

D2Cビジネス販売開拓の基本的な手法

・自社Webサイト

自社Webサイトで商品やサービスを積極的にアピールしていきます。

もしすでにアピールをしていても、なかなか販路開拓に繋がらない、という場合は、商品画像や商品紹介文に問題がある場合がありますので、その場合は再度見直し、自社商品やサービスの魅力や特徴がより伝わるように工夫しましょう。

・動画共有サイト

D2Cビジネスは、アパレルや美容品を取り扱っていることが多いので、これらは動きを表すことでより商品を魅力的にアピールすることができます。

動画共有サイトを利用することで、動きを伴う商品を紹介することができますので、文字や写真とは異なり、よりリアルに伝えやすくなります。

・展示会

展示会などに出店することも、販路開拓の方法として多用されています。

それぞれのチャネルのバイヤーなどが、仕入れのために訪れることもありますので、商談の準備も必要になるでしょう。

非常に効果的な新規販路開拓方法ですが、競合他社が多いことが挙げられますので、自社ならではの強みを積極的にアピールしていきましょう。

・販路開拓支援サービス

行政サービスの中で、中小企業向けの販路開拓支援サービスがありますので、活用することもひとつの手法です。

営業や商品開発の経験者により、商社に自社商品を紹介してもらったり、販売方法を伝授してもらうことができ、さらに展示会への出店のための助成金制度もありますので、活用してみてはいかがでしょうか。

販路開拓のコツ

販路開拓をうまく進めるためには、顧客ニーズや商品の使い方をしっかり分析すること、自社商品の品質や価格、販売方法などを再度分析すること、さまざまな媒体で自社商品を積極的にアピールすること、コンサルティングサービスを利用すること、補助金や助成金を利用すること、マッチングサービスを利用すること、SNSやブログを活用することなどが有効なコツです。

すべてを行うのではなく、自社にはどれが合っていて、適切な進め方はどれなのか、ということをしっかり分析し、販路開拓を行ってください。

そうすることでより効率よく販路を拡大させていくことができますし、自然と認知度も高くなり、ビジネスに大きな効果をもたらす可能性が高いのです。

まとめ

以上、D2Cビジネスにおける販路開拓の基本的な手法についてお話させて頂きました。

新規として販路開拓を行う手法はさまざまありますので、それぞれの手法のメリットとデメリット、そして自社と相性が合うかどうか、コストや市場はどうか、ということをしっかり考慮して自社に最適な手法を選定しましょう。

必要に応じて外部サービスを活用することで、より効率よく進めることができますので、D2Cビジネスの販路開拓に取り組みたいと思われている方は、基本的な手法をしっかり理解して、コツを参考にしてみてくださいね。