ミレニア世代から人気のD2C企業

今、日本のビジネスにおいて「D2C」のビジネスモデルが非常に大きな注目を集めています。

D2Cとは、ブランドやメーカーが自社内で商品開発や製造を行い、仲介業者を介すことなく自社ECサイトで直接消費者に販売するという仕組みを持つビジネスモデルです。

近年のインターネット環境とスマートフォンの普及により、いつでもどこにいてもインターネットにアクセスすることができ、世界中の情報を瞬時に検索できるようになったこと、そしてSNSの普及により画像や動画をベースとしてコミュニケーションを取ることができたことこそ、D2Cビジネスが注目されている理由でしょう。

アメリカは2年先の日本と言ますが、アメリカではこのD2Cビジネスモデルは2010年以降主流になっています。

日本ではアパレル業界やコスメ業界を中心に、D2Cの流れがありますが、アメリカではアパレルだけでなく、ライフスタイルや健康、フィットネス、飲食、美容などの幅広いジャンルでD2Cが支持されているのです。

日本国内でも同様に、特にミレニアル世代からの支持が多いD2Cなのですが、どのような企業が注目をされているのでしょうか。

そこで今回は、アメリカミレニアル世代から人気のD2C企業をご紹介していきたいと思います。

今後D2Cビジネスの展開を検討されている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

「Glossier.(グロシエ)」

アメリカのコスメとビューティー業界においての成功事例の代表格といえば、2013年にスタートアップした「Glossier.」でしょう。

創業以降、わずか4年で売上高1億ドルを突破するほど、ミレニアム世代から絶大の人気を集めたコスメブランドです。

創業者のエミリー・ワイズは、消費者とより近いビジネスを展開するべく、創業前よりビューティー系のブログで情報を発信し、さらにInstagramやFacebookなども併せて顧客とのコミュニケーションを取り続け、商品開発に繋げています。

「ROCKETS OF AWESOME(ロケッツ・オブ・オーサム)」

「ROCKETS OF AWESOME」は子供服をサブスクリプションサービスとして提供しています。

創業者であるレイチェル・ブルメンタルは、2人の子を持つ親であり、自身が子供福をじっくり買う時間がないことから、このサービスを発案したのです。

季節ごとに8スタイルの子供服のセットが自宅に届き、気に入った服を選定し購入するシステムであり、商品価格は16~38ドル前後で、もし使用しなかった服があれば、送料無料で返送することができます。

「Dollar Shave Club(ダラーシェイブクラブ)」

「Dollar Shave Club」は月額1ドルで髭剃りの替え刃が安価に提供されているサービスです。

アメリカの男性から圧倒的支持されているサービスであり、Dollar Shave Clubの髭剃り場の動画がYouTubeに公開されると、瞬く間に多くの人からの共感を集め、2日で1万2000権以上もの注文が殺到したのです。

月額4ドル、月額7ドル、月額10ドルの3つのコースから選定できるようになっており、毎日髭を剃る男性からしてみると、かなりお得なプランが提案されているのです。

大手ブランドの替刃カートリッジの主力商品は、1個で焼く4~6ドル必要ですので、かなり割安感があるでしょう。

アメリカD2C企業の特徴

上記の事例のように、今アメリカミレニアル世代から人気を集めているD2C企業の特徴と共通点は、「スタートアップ企業であること」「デジタルマーケティングを駆使していること」でしょう。

アメリカD2C企業によく見られるのが、サブスクリプションサービスなどの仕組みを取り入れた新しいビジネス形態でしょう。

スタートアップ企業として投資家から注目され、資金調達に成功しているのですね。

そして、デジタルマーケティングを駆使することで、見込み客や顧客情報の獲得二も成功しています。

顧客体験においても、InstagramなどのSNS、そしてYouTubeなどのオンラインコミュニケーションを最大限に活用し、デジタル上で展開していますよね。

さらにブランド認知拡大においても、自社Web上でのコンテンツを発信することで展開していることも特徴です。

まとめ

以上、アメリカミレニア世代から人気のD2C企業についてお話させていただきました。

このように、人気の高いアメリカD2Cからは、デジタルマーケティングを徹底して行っていること、どんな顧客体験を提供するのか、そして見込み客からリピート客にするにはどのような戦略を考えなければならないのか、ということを学ぶことができますね。

もちろん日本国内においてもD2Cビジネスの成功事例は多くなってきているのですが、D2Cが主流になっているアメリカの参考事例は非常に学ぶべきことが多いので、ぜひ今後の発展のために参考にしてみてはいかがでしょうか。