D2Cビジネスにおいて、ワンクリックで購入完了させる重要性

実店舗を持っていない企業やスタートアップ企業であっても、消費者に自社ブランドのイメージを直接伝えることができ、さらに低コストで始めることができるD2Cビジネスが今、多くの企業から注目されています。

D2Cビジネスを展開すると、デジタルマーケティングとECのみで完結することができますので、従来までの実店舗型ビジネスよりも商圏が広くなり、手数料や中間マージンを介さない、分利益率の高いビジネスができますので、非常にメリットが多いのです。

D2Cビジネスにおいて、売り上げを増加させるための指標としてCVRが挙げられるでしょう。

CVRとはWebサイトのLPに訪れた顧客が購入完了に至った割合を示すものであり、CVRの数値が上がれば、それに伴い売り上げも増加します。

だからこそ、D2CビジネスではCVRが非常に重要な指標になりますので、改善を繰り返さなければならないので、さまざまな施策に取り組むかと思いますが、最低限の取り組みにさらにあるものを掛けるとさらにCVRを改善することができることをご存知でしょうか。

それこそ、ワンクリック決済機能なのです。

そこで今回は、D2Cビジネスにおいて、ワンクリックで購入完了させる重要性について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後さらにD2Cビジネスの業績を伸ばしていきたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ワンクリック決済機能とは

ワンクリック決済機能とは、その名の通りワンクリックで決済を完了させる機能です。

従来までのWebサイトでは、LP、購入確認ページ、そして購入完了ページが必要であったのですが、この機能を導入することで、LPと購入完了ページのみにすることができ、カゴ落ちの防止に非常に役に立つのです。

ここで省かれる購入確認ページで離脱してしまう顧客が存在し、この購入の意思確認こそCVRを落としてしまう原因になることがありました。

ですが、ワンクリック決済機能を導入することで、LPの詳細入力フォームの画面下部に商品の詳細として確認内容が表示されますので、購入の確認ページの離脱分を大きく削減できるので、CVRを直接上昇させることに効果的なのです。

カゴ落ち防止の効果

実際にワンクリック決済機能を導入することで、どれほどCVRが上昇するのでしょうか。

ある男性向けのD2Cサプリメントブランドを例に挙げてみましょう。

早くからLPを展開し、積極的に売り上げの向上に関する施策に取り組んでおり、その努力により、低い場合でもCVRを6~8%に押さえることができていました。

そしてさらに高いCVRを目標とし、導入したLPと、あえて導入しないLPを用意してテストを行ったのです。

そうすると、ワンクリック決済機能がついているページのCVRは8%であったのですが、ワンクリック決済機能を導入した方のCVRは10%台を保ち、実数値に帰ると2.1%の増加を叶えることができたのです。

そしてもう一つの例として、ある女性向けのD2C美容化粧品を挙げてみましょう。

このブランドも、LPのデザインを日々改善し、チャットボットを導入したりと、基本的な売れる施策を実施していましたが、実際のCVRは8%前後でした。

ですが、リスティング広告を中心としてCPAを向上させ、CVRを改善し、ワンクリック決済機能を継続して運用することで、11%までも改善することができました。

ただ1ページの購入確認ページを削減するだけで、これほどまでの改善をすることができたのです。

ワンクリック決済機能はAmazonを成功に導いた

ワンクリック決済機能は、CVRを直接改善するものであることはお分かりいただけたかと思います。

そしてAmazonの1-Click購入をご存知の方も多いのではないでしょうか。

1990年代後半のITバブルに湧く時期、巨大ECであるAmazonが初めてこのワンクリック決済機能の特許を申請いました。

当時は今と違い、非常にシンプルなロジックで購入を完了することができていたものの、1-Click購入こそ、Amazonを成功へと導いたモノであると言われており、これがAmazonの売り上げの増加に大きく影響したのです。

Amazonほどの巨大なECさえも影響されてしまうワンクリック決済機能は、自社D2Cビジネスにも導入は必須と考えられるのではないでしょうか。

まとめ

以上、D2Cビジネスにおいて、ワンクリックで購入完了させる重要性についてお話させていただきました。

D2Cビジネスとして売り上げを向上させる施策はさまざまあり、実際に実行されている場合も多いかと思いますが、それらとあわせてこのワンクリック決済を導入することで、CVRがみるみる改善されて良好な状態になった事例は少なくはありません。

まだワンクリック決済機能を導入していないという方は、ぜひこの機会にD2Cビジネスでのワンクリック決済機能の導入を検討してくださいね。