D2Cブランドの第一印象はパッケージで決まる!

ブランドの印象やイメージと言うのは、ブランドのショップを利用した際に決まることが多いものです。

しかし、D2Cビジネスの場合、実店舗を持たないブランドもあります。

そのため、ECサイトが実店舗の役割を担うことになりますが、実はその場合、ブランドの印象を決定づける機会はもう一つあるのです。

それが、商品の梱包を開ける瞬間です。

この梱包を開ける瞬間こそが、ECサイトでの販売を軸とするブランドの印象が決まる時なのです。

そこで今回の記事では、D2Cブランドの第一印象が決まるパッケージについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cブランドの第一印象は梱包で決まる!

人と人との付き合いにおいても、第一印象は最初の数秒で決まると言います。

そして、これは、人同士に限ったことではなく、対象がブランドや企業であっても同様であるのです。

例えば、実店舗を持つブランドであれば、ブランドショップに足を踏み入れた瞬間にそのブランドに対する印象は決まります。

これが、実店舗を持たないD2Cビジネスの場合では、ECサイトを訪れた瞬間に第一印象が決まるのです。

しかし、実は、D2Cのようなオンラインビジネスの場合、もう一度重要なポイントが訪れるのです。

そのポイントと言うのが、届けられた商品の梱包を開ける瞬間なのです。

もちろん、D2Cビジネスに限らず、オンラインビジネスにおいてECサイトでの第一印象は重要ですが、ECサイトを訪れた消費者とブランドはその時に直接繋がるわけではありません。

始めて直接繋がるのは、先ほど述べた届けられた商品の梱包を開ける瞬間なのです。

そのため、ECサイトの多くは、商品の梱包にも配慮をしていますが、中でも、この梱包に注力しているのがD2Cビジネスなのです。

ECサイトの中には、梱包に使用する段ボール箱などは捨てられてしまうものであるからと考えるところもあるようですが、その段ボール箱一つで、そのECサイトへの印象は大きく変わります。

例えば、食品を扱っているECサイトから届けられた商品が、何度も使用されたような薄汚れた段ボール箱に入って届けられた場合、消費者の多くは不快感を持ちます。

そして、この時に持った印象は簡単に消えることはなく、再度そのECサイトを利用したいとは考えないのです。

また、段ボール箱に問題がなくても、商品が雑に包まれている、新聞紙などを緩衝材として利用しているなど、その中の包装に問題があるケースもあります。

使用済みの段ボール箱や新聞紙がいけないと言うわけではありません。

ごみを減らすと言った環境への配慮のために、そのような梱包をしているケースもありますし、その梱包で問題がないケースもあります。

しかし、D2Cビジネスのように、ブランドの世界観やイメージを重視している場合、その梱包では、ブランドの価値が棄損されてしまう恐れがあるのです。

実際に、アメリカで行われたECサイトの梱包に関する調査結果では、4割の消費者が丁寧な梱包に対して、ブランドのイメージが良くなる、再度利用したくなると答えています。

また、この4割の中の半数以上が、そのブランドを第三者に薦めると答えているのです。

このように、商品がどのように梱包されているかは、考えているよりも、ブランドビジネスに大きな影響があるのです。

この調査結果では、4割の消費者となってはいますが、自身が購入した商品が丁寧に梱包されていることに悪い印象を持つ消費者などいないのです。

梱包で世界観を表現するD2Cブランド!

このような理由から、D2Cビジネスでは、段ボール箱を含む梱包に関わる全てに十分な配慮を徹底しています。

そして、その梱包自体をブランドの世界観やイメージの訴求に利用しているのです。

例えば、アメリカのシューズD2Cブランドは、シューズを入れる箱をそのまま配送用の箱に代用していますが、その箱にブランドの世界観を表現し、そのまま収納ボックスとしても利用できるようにしているのです。

この箱の内側には、ブランドの紹介、シューズキーパーには商品の特徴が記載されており、細部まで無駄なくブランディングに活用しています。

このような細部にまで配慮の行き届いた梱包をされた商品を受け取った利用者の多くは、商品だけでなく、ブランド自体に良い印象を持ちます。

そして、さらに、その体験をSNSに投稿し、多くの消費者と共有しようと考えるのです。

これにより、ブランドは、コストをかけた宣伝を行わなくとも、商品を届けるだけで、ブランドや商品を広めることができるのです。

まとめ

実店舗で商品を購入するのとは異なり、ECサイトで商品を購入した際には、必ず商品は梱包されて届けられます。

そして、その中には、使い古した段ボール箱や緩衝材などを利用しているケースもあるのです。

現代は、地球の環境保護の観点から、ごみを減らす活動やリサイクル活動などに関心を持つ消費者も多く、そのために、梱包材を再利用するケースも増えています。

しかし、扱っている商品によっては、そのような梱包が不向きであることもあり、不快感を持つ消費者も多くいるのです。

その代表ともいえるのが、ブランドの世界観を大切にするD2Cブランドなのです。

もちろん、D2Cブランドも、社会問題に積極的に取り組んでいるため、梱包にもリサイクル材を使用しますが、今回説明したように、そこにも抜かりなく世界観を表現するのです。