D2Cビジネスにおいて注意すべきフィッシングメールの対策方法

今デジタル技術を用いて、従来の企業と消費者の関係性、そして商品の販売方法を大きく変えている、D2Cというビジネスモデルが大きな注目を集めています。

D2Cビジネスの本質は、デジタルの力を使って顧客の購買プロセスや、購買体験を変革することであり、テクノロジーにも深くかかわっていますので、D2C事業者はこの本質をしっかり理解しておかなければなりません。

EC市場が拡大し、D2Cビジネスが盛んになる中で、どうしてもオンラインビジネスならではの被害に悩まされることがあるでしょう。

特に最近では、サービス事業者を装ってメールを送り、IDやパスワードなどの情報をだまし取る「フィッシングメール」の被害にあうEC事業者が多くなっています。

D2Cビジネスでも事業者は、多くの顧客の氏名や住所、電話番号やメールアドレスなどの情報を管理しますので、厳重なセキュリティ対策が求められるでしょう。

そこで今回は、D2Cビジネスにおいて注意すべきフィッシングメールの対策方法をお教えしたいと思います。

オンラインビジネスでのセキュリティ対策をしっかり行うためにも、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

フィッシングメール

フィッシングメールとは、インターネット上での詐欺メールのことです。

ネットバンク事業者やクレジットカード事業者など、ユーザーが利用するサービスの事業者になりすまし、メールで巧妙にユーザーを誘導し、個人情報やログインID、パスワードなどが盗まれてしまうのです。

フィッシングメールの本文には、ユーザーを上手く誘導するような文章とURLが記載されており、このURLを開いてしまうと、正規のサービス事業者を装った詐欺サイトへ繋がってしまい、そこでログインIDやパスワード、クレジットカード情報を入力してしまうと、その情報が相手に渡ってしまい、悪用される被害に遭うのです。

また、もしそのメールにファイルが添付されている場合であると、そのファイルを開いてしまうとコンピューターウイルスに感染してしまう可能性があるので、メール本文だけでなく、添付ファイルにも十分注意しなければなりません。

フィッシングメールの対策方法

URLを確認する

実際に、本物のサービス事業者からメールが送られてくることもありますので、なりすましのフィッシングメールとではどのように見分ければ良いのでしょうか。

フィッシングメールでは、本物のサービス事業者のメールをコポー&ペーストして送ることも多いので、現実的に考えるとメール本文で見分けることは難しいでしょう。

そんな場合はURLに注目し、本物と比較することがポイントです。

ですが、URLも本物と非常に酷似して作られていることが多いので、「重要なお知らせ」「注意喚起」などが記載されているメール内のURLでも、基本的には開かないように注意しましょう

メールからアクセスせずに、自分が知っているURLからアクセスをするようにしましょう。

ユーザーごとに管理者アカウントを発行する

アカウントを複数人で使うのではなく、管理画面にログインするユーザーごとに、管理者アカウントを発行することもおすすめです。

ひとつのアカウントを数人で共有すると、ログインIDやパスワードが漏洩し、不正アクセス被害に遭っていた時でも気付きにくくなってしまうのです。

同じアカウントに重複ログインするのではなく、もし同じアカウントで同時にログインされる時は、先にログインしていたユーザーが強制的にログアウトされるなどの対策を行うことで、不正ログインに素早く対応することができ、アカウントの廃棄やログイン設定の変更などの対策を打つことができるでしょう。

ログイン記録は管理画面にも残りますので、不正ログインを発見しやすいため、被害を抑えることができるのです。

管理者アカウントごとに利用設定をする

すべてのアカウントがすべての機能を利用できるようにしていると、もし企業スタッフの誰かのログインIDとパスワードが流出してしまったとき、被害は非常に大きくなる可能性が高いのです。

だからこそ、アカウント一つに対しログインページを制限し、リスクを最小限に抑えることが重要です。

それぞれの機能に細かく閲覧を制限することで、フィッシングメールの被害を抑え、ECサイトの情報を守ることに繋がるのです。

IPアドレスを制限する

管理画面へと接続することができるIPアドレスを制限することも、フィッシングメールの対策に繋がります。

事前にIPアドレスを登録しておくことで、もし登録されていないIPアドレスからログインがあった場合、もしそのログインIDとパスワードが合っていたとしても、管理画面にログインできなくなるのです。

まとめ

以上、D2Cビジネスにおいて注意すべきフィッシングメールの対策方法について、お話させていただきました。

オンラインビジネスを行う上では、フィッシングメールは決して他人事ではありません

D2C事業者がフィッシングメールを開いてしまうと、顧客の個人情報が流出してしまい、ビジネスの存続に関わる問題に発展しますので、まだ対策が不十分だという方は、ぜひこの機会にフィッシングメールの対策を見直してくださいね。