D2C商品を売れる商品にするための、商品画像撮影のポイント

昨今、D2Cというビジネスモデルを目にする機会が多くなってきましたね。

D2Cとは、Direct to Consumerの略称であり、ブランドやメーカーが代理店や小売店を介すことなく、消費者と直接コミュニケーションを取りながら、商品の企画や製造、販売、販売後のフォローまでを一貫して行う仕組みです。

D2Cビジネスにおいては、ブランドやメーカーは実店舗にとどまることなく、SNSやECサイトなど、幅広いチャネルにより、消費者と直接コミュニケーションを取りながら、自社ブランドの商品を販売していきます。

D2Cビジネスの売り上げを上げるためには、顧客に対しいかに魅力的に商品の情報を伝えることができるか、ということが重要です。

そのための一番最初のポイントは、ECサイトに掲載する商品画像です。

ECサイトは特に、実際に商品を手に取ることができないので、消費者にとっての商品画像は重要な情報源となり、商品画像が魅力的であるか否かによって、売り上げが大きく変わってしまいます。

そこで今回は、D2C商品を売れる商品にするための、商品画像撮影のポイントについてお話させていただきたいと思います。

D2Cビジネスを効率良く進めたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

自社ECであってもECモールのガイドラインを守る

楽天市場やAmazonなどの大手ECモールでは、商品画像に関するガイドラインが定められており「販売対象のみをメイン画像とする」「メイン画像の背景は基本的に白を使用」「画像の長編は1600ピクセル以上」「画像内テキストの占有率は全体の20%以下」「画像に枠線をつけない」などがあります。

ECモールを利用する以上は、このように定められたガイドラインは守らなければならないのですが、D2Cビジネスのように自社ECとして展開する場合、ガイドラインは全く関係のない話か、と思われますが、そうではありません。

どのECサイトであっても、今後もしかするとECモールを利用する可能性がありますので、予備知識としてこのようなガイドラインを確認することをおすすめします。

写真撮影前にどのような写真が必要かを考える

いきなり写真撮影を行うのではなく、ユーザーはどのような情報を知りたいのか、どのような写真が顧客の心を惹くのか、ということを事前に考えましょう。

最終的なゴールは「商品を販売する」ということですので、逆算して商品画像を用意しなければ、目的達成から遠のいてしまいます。

さらに準備不足や、手間取ってしまう撮影により、取り忘れが起きてしまう場合がありますので、このようなことを避けるためにも、事前に撮影したい商品画像のイメージを持っておくことが大切です。

競合他社や人気のECサイトを調査し、どのような写真を掲載しているのか、ということを分析することもおすすめです。

また、商品画像には「イメージ写真」と「ディテール写真」を用いるかと思います。

イメージ写真は、実際にその商品を使用しているシーンを撮影した写真であり、購入後の姿を見せることで、購買意欲を刺激し、商品の訴求力を高めることができます。

ディテール写真は、商品の全体像や細かい部分を撮影した写真であり、商品の魅力をより的確に伝えることができるので、購入に対する不安を取り除くことができるのです。

アパレルD2Cで言えば、全身のコーディネイト姿がイメージ写真生地の質感やサイズ感がディテール写真です。

イメージ写真だけでは詳細情報は分からず、ディテール写真だけでは顧客の心を掴むことができませんが、どちらかが一方にもならないようにしましょう。

売れる商品画像を撮影するポイント

顧客にとって魅力的な商品となるための撮影時のポイントを覚えておきましょう。

まず1つ目のポイントは、光を調整し印象を正確に伝えることです。

光の強さや色、方向によって、商品のイメージは大きく変わりますので、光は商品撮影時には最重要と言っても過言ではありません。

撮影に慣れていないうちは、自然光をメインに使い、いつでも安定して写真撮影を行いたい場合は、専用のライトを購入しましょう。

一番注意しなければならないことは、画像加工を前提に撮影することです。

実際の商品の色や雰囲気などが伝わりにくくなっていますので、できるだけ画像加工に頼らないようにしましょう。

そして2つ目のポイントは、背景や小物を使って演出することです。

ECモールのガイドラインでは、基本的に商品画像の背景は白であると定められているのですが、白のみでは商品の魅力が十分ではないこともありますので、背景を少しアレンジしたり、商品の邪魔にならないような小物を添えたりすると良いでしょう。

3つ目は魅力的に見える構図やアングルを探すことです。

商品撮影時には、アングルや構図、距離感をひと工夫するだけでも、全然違う雰囲気の商品画像になりますので、色々な角度から撮影をして、より魅力的に映るのはどの角度なのか、ということを探してみましょう。

まとめ

以上、D2C商品を売れる商品にするための、商品画像撮影のポイントについてお話させていただきました。

実店舗を持っていないD2Cブランドは特に、商品画像によってより正確な情報を伝えなければなりません。

商品画像はD2Cブランドならではの世界観を作るためにも重要なことですので、ぜひこのようなポイントを参考に、魅力的な商品画像を撮影してくださいね。