D2Cビジネスに導入すべき「PLG」とは

今、企業と顧客が新しい関係性を創り出していると言われている「D2C」というビジネスモデルです。

最近では海外のみならず、日本でもD2Cが注目されており、どんどん事例も多くなってきました。

D2Cビジネスは、Direct to Consumerの略称であり、企業自らが商品の企画や製造を行い、自社独自の販売チャネルにて直接顧客に商品を販売しますので、ビジネスのすべてを担うことができますし、自由度が高く、変化することができるポイントが多いことが挙げられるでしょう。

また、顧客からのフィードバックを得やすい環境にあるので、素早くPDCAを回すことができることも特徴でしょう。

アメリカで生まれたD2Cビジネスビジネスなのですが、アメリカD2Cビジネスでは「PLG」という成長戦略を導入し、大きな成果を挙げており、今は日本でも注目されていることをご存知でしょうか。

そこで今回は、D2Cビジネスに導入すべき「PLG」について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後より効率よくD2Cビジネスを行いたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

「PLG」とは

PLGとは、Product-Led Growth(プロダクトレッドグロース)の略称であり、アメリカのベンチャーキャピタルが提唱した考え方です。

従来までであれば、営業担当者やマーケティング担当者が顧客に対するアプローチやプロモーション活動を主導することが当たり前だったのですが、PLGは端的に言うと、マーケティングや営業活動をプロダクト内に取り込むことで、ビジネスを拡大させることです。

PLGにより、プロダクト自身が商品であると同時に営業担当者である、という状況を作ることで、商品主導でセールスを進める戦略を実施することができます。

具体的に言うと、商品が顧客の手に触れるだけで、顧客自身で契約の追加や拡大を行うことができるようになりますので、人手を割かずに売上を増加させることができるのです。

「PLG」メリット

・すぐにプロダクトに触れてもらうことができる

企業側が何度も営業活動を行わなくても、すぐにプロダクトの特徴や使い心地を体験してもらうことができますので、プロダクトの魅力をより適切に伝えることができます。

顧客は商品を購入する前は「この商品を本当に使いこなすことができるのか」「本当に自分に合っているのか」という不安な気持ちを抱えていますので、このような不安要素を早い段階で払拭することができますので、購入や契約をしてもらいやすくなるのです。

・顧客に合わせた提案を行うことができる

顧客が商品を使用した際に、「〇〇の機能を使ってみませんか?」と、プロダクト内で訴求したり、顧客の利用傾向から必要であろう機能を予測し、その存在を認知させるためのメッセージを表示させることで、更なる追加機能の利用を促進することができるでしょう。

プロダクトの価値を実際に実感し、さらにメリットを受けることができるとなると、自然と追加販売促進に繋げることができるのです。

・リソースを開発に割くことができる

営業主導の場合、多くのコストを費やして、営業やマーケティングを行い、契約を獲得していたのですが、プロダクト内に組み込むことで、これらのコストが不要になります。

そしてそのコストを更なるプロダクト開発にかける機能だけでなく、アップセルに繋がる導線などを増やすことで、さらにPLGがより良くなるでしょう。

「PLG」を導入すべきプロダクト

PLGを導入すべきプロダクトの特徴は、顧客自身いつでも自由に契約や解約をすることができる仕組みがあること、そして顧客の利用方法にマッチさせることができるオプションがあること、使用方法に困ったときのために、FAQやアドバイス内容のポップアップ、メール、SNS機能があること、今現在の顧客が他の人に利用を促す仕組みを持っていること、サービスのバック側で各種データを計測することができ、顧客の動きを把握することで、今現状以上のプロダクトの状態を目指し、完成度を高めることができることです。

もし、これらの特徴がある場合、特徴を見出すことができる場合には、ぜひPLGの導入を検討してみてください。

まとめ

以上、D2Cビジネスに導入すべき「PLG」とは何か、詳しくお話させていただきました。

海外ではD2Cビジネスをはじめ、多くの企業がPLGに取り組む事例が多くなっており、日本国内でも注目度が高まってきています。

自社プロダクトによって、いかに顧客体験や利用促進、利用拡散の仕組みを作り、それに対応する対策を組織に持つか、ということが重要です。

ビジネスの自動化が進む今は、PLGは非常に有効な戦略でありますので、まだ導入しておらず、PLGを導入すべきプロダクトを取り扱っている場合は、ぜひこの機会に検討してみてくださいね。