D2Cビジネスの役に立つ「リクルーティング」のポイント

企業や個人が商品の企画や製造、販売までを一貫して行う、D2Cビジネスモデルが今、多くの企業やブランドから注目を集めていることでしょう。

D2Cビジネスは、ECサイトを中心とした通信販売のビジネスモデルであり、自社内で商品の企画や製造した商品を、自社チャネルを通して消費者に直接商品を販売するビジネスモデルです。

今現代のコロナ禍によって、通信販売の需要がさらに高まり、近年さらにD2Cビジネスは注目されているのです。

D2Cビジネスの特徴は、自社内で商品の企画と製造を行う段階で、企画者が消費者の意見に耳を傾け、それをすばやく反映させ、今までにない独自性の高い商品を作り上げるということでしょう。

D2Cビジネスを行う上では、マーケティングでリサーチを行うことは欠かすことができません。

マーケティングリサーチに関しては、大きく広く分けると、アンケートを行い数値化したデータを分析する「定量調査」と、数値などで表すことができない言動や感情を読み解く「定性調査」があります。

この「定性調査」に関しては、対象者のインタビューによって行われ、その際に重要になってくるのが「リクルーティング」なのです。

そこで今回は、D2Cビジネスの役に立つ「リクルーティング」のポイントについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

D2Cビジネスにリクルーティングを活用していきたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

リクルーティングとは

まず、リクルーティングとは何か、ということについてお話させていただきます。

マーケティングリサーチにおけるリクルーティングとは、自社調査対象となり、参加してもらう人を確定することを言います。

例えばインタビュー調査の場合、流れとしては、クライアントからの調査依頼、事前アンケートを作成しそれを配信、調査対象者候補を選定し電話やメールなどで確認、調査対象者を決め案内状を送る、案内前日の事前電話、インタビュー当日、KPIによる条件合致度の管理でしょう。

調査の目的や意図によって、それぞれ最適なインタビュー方法は異なってきますので、リクルーティングもそれに応じた人数を集めていきます。

当然のことながら、自社インタビューに協力する人であれば誰でも良い、というわけではありません。

条件によって相違がある場合がありますし、インタビューをしたとしても求めていた情報を得ることができないということもあります。

今は使っていない離反者や、こだわりを持って使っているエクストリームユーザーなど、難しいリクルーティングは当然あるものの、クライアントが求める生活像に合致する人、そして必要とする人数、確実に採用するためのネオマーケティングなど、丁寧なヒアリングとコミュニケーションを重視し、リクルーティングを行わなければなりません。

リクルーティングのノウハウ

事前アンケートの回答内容を再確認する場合、事前のアンケート内容をクライアントと共有し、その希望を踏まえた上でインタビュー候補を選ぶことで、専任のコールセンタースタッフから確認のための電話をします。

必ず答えてもらいたい重要項目については、回答に相違がないかを改めて直接聞き取りを行います。

この際、「はい」「いいえ」で答える質問ではなく、モニターの口から説明するような問いかけをしましょう

そしてもし事前アンケートとは異なる回答が出てきたり、即答できない場合、電話でのコミュニケーションで自身の思いを言葉にすることができる表現力はあるか、ということを確認し、それが出来ない場合は対象者の候補から外し、別の人を選定していきます。

案内前日のリマインド電話に関しては、まず参加者が決まればインタビューの日時や場所に関する、重要な内容を記載した案内を、メールで送りましょう。

そしてインタビュー前日に、すべての再度参加予定者に事前連絡として電話をし、予定時間と予定場所を再度お知らせし、参加者の不明点や不安を取り除いていきます。

その日の予定を忘れてしまっていた人や、予定が変わってしまった人などの突然のキャンセルも防ぐことができるでしょう。

インタビュー調査が行われれば、リクルーティングは終了なのですが、その後の条件合致率をKPIとして管理しなければなりません。

毎回調査終了後に、インタビューに何人参加し、そこから何人がクライアントが求めた条件を満たしているのか、どれくらい条件合致率を出しているのか、100%でない場合はなぜ100%ではないのか、ということをしっかり検証し、次に活かしましょう。

まとめ

以上、D2Cビジネスの役に立つリクルーティングのポイントについて、詳しくお話させていただきたいと思います。

最近ではインタビューに協力的なモニターさんも非常に多いので、D2Cビジネス成長のため、非常に重要な情報を得ることができるでしょう。

調査として必要なことは、消費者が感じる本当の思いでありリクルーティングの際には忖度の言葉は可能な限り排除しなければなりません

ぜひこのリクルーティングの記事を参考に、自社D2Cビジネスに活かしてくださいね。