D2Cビジネスを成功させるためのリスク管理

企業と顧客の新しい関係性を創り出していると言われている、D2Cビジネス。

海外だけでなく、日本でもD2Cビジネスが注目されており、導入事例がどんどん多くなってきました。

D2Cとは、企業自らが商品を企画、製造し、自社独自の販売チャネルにて、顧客に直接商品を販売するビジネスモデルです。

D2Cビジネスは、企業内ですべてを担い、自由度が高く、変化することができるポイントが多いうえ、顧客からのフィードバックを得やすい環境にあるので、PDCAを素早く回すことができることが特徴です。

D2Cビジネスを行うことで、他社の事情に左右されることが少なく、商品やサービスに対し、柔軟に調整することができますので、自分たちのこだわりを反映させたプロダクトアウトなモノ作りをすることができます。

D2Cビジネスは、特にスタートアップ企業が多いので「リスク管理」をしっかり行わなければなりません。

時に従業員の不祥事により、企業に大きなダメージを与えることがあり、もし不祥事によって企業のブランドイメージを大きく損なってしまえば、ビジネスを存続させることも難しくなってくるのです。

そこで今回は、D2Cビジネスを成功させるためのリスク管理について、詳しくお話させて頂きたいと思います。

これから効率よくD2Cビジネスを行いたいと思われている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

ビジネスにおけるリスク管理の重要性

社会のグローバル化などにより、より一層将来の不確実性が高まってきています。

不確実性の高い社会では、企業はより複雑化したリスクに対応していかなければなりません。

リスク管理は大きく「純粋リスク」と「投機的リスク」の2つに分けることができます。

純粋リスクは、一般的な危険性の意味を持っています。

基本的に純粋リスクはマイナス面しか持たず、起こりうる事態を完全に予測することはできないものの、保険などによって対策をすることができます。

投機的リスクは、ただマイナスのみがあるわけではありません。

新規事業の場合は失敗のリスクを伴いますが、新しいビジネスとして成功する可能性もありますよね。

このように投機的リスクは、プラスとマイナスの両面を併せ持っているため、ビジネスリスクとも呼ばれています。

企業としては、ある程度のリスクを覚悟して利益を追求していかなければ、持続的な成長は望めないという考え方もありますので、投機的リスクは新商品の開発や、株式投資、景気や為替などの経済的な変動が挙げられます。

これら2つのリスクは複合的に存在していますので、ビジネスを長期的に成長させるためには、これら2つのリスクに対し、いかに対策を講じるか、ということを考えておかなければ、企業が危機的状況に陥ってからでは後戻りできな場合があるのです。

リスク管理

まだ発生していない危機的状況に対し、あらかじめ対策を打っておくことがリスク管理です。

日本企業はリスクに対し、どのような対策を立てているのでしょうか。

大企業の場合は、リスク管理を担当する専門部署が設けられていたり、総務や企画部門がリスク管理を兼務していることが多く、多くの大企業がリスク管理に何かしらの施策を講じていることが分かります。

中小企業に関しては、コストや人員が少ないので、リスク管理を専門的に担当する部署を作ることができないことがあります。

リスク管理に関しては、将来起こりうるリスクを組織的にマネジメントし、いかに損失を最小限に抑えることができるか、ということですので、ビジネスでの細分化が進み、より複雑になってきているのです。

その結果、業務のアウトソーシングも多くなり、連鎖的なリスクが起こることもあるのです。

ほぼリアルタイムで情報が伝達し、拡散してしまう今の時代は、企業にとってリスク管理は避けることができない業務なのです。

リスク対策を行う

リスク管理の大切さを理解していても、実際に何をすれば良いのか分からない、という企業も多いかと思います。

基本的なリスク管理の考え方としては、自社にどのようなビジネスリスクがあるのか、その要因を特定していきます。

そしてその特定したリスクの発生確率や自社への影響を考え、定量的に評価していきましょう。

リスクコントロールとリスクファイナンシングの考え方を持ち、リスクへの対応は定期的に更新していきましょう。

あらゆるリスクを想定しても、すべての対策を練ることは現実的に不可能ですので、どのリスクが自社に大きなダメージを与えるのかを見極め、集中的に対策を行っていきましょう。

まとめ

以上、D2Cビジネスを成功させるためのリスク管理についてお話させて頂きました。

ビジネスを行う上では、想定外の事態は必ず起きるものの、事前にしっかり対策を行っておくことで、企業へのダメージを最小限に抑えることができます、

より長くビジネスを行うためにも、企業へのリスクを出来るだけ抑え、効率よくビジネスを進めてくださいね。