D2Cで重要視されるセールスプロモーションとは？

商品を販売していくビジネスでは、できるだけ多くの消費者に商品やブランドを知ってもらう必要があります。

これは、D2Cビジネスにおいても同様です。

特に、現在のD2C市場は、急速に成長しているために、競争も激しくなっており、多くのブランドが集客に苦戦してます。

その中で、競合よりも多くの消費者を集めるためには、効果的にアプローチをする必要があり、そこで、注目を集めているのがセールスプロモーションなのです。

そこで今回の記事では、D2Cで重要視されるセールスプロモーションについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

セールスプロモーションとは何か？

セールスプロモーションとは、セールスとプロモーションと言う言葉を合わせた複合語であり、商品やサービスの認知度を向上させ、さらに消費者の購買意欲を促進させるために行われる販売促進活動です。

広告やPR活動と混同されることがありますが、これらはそれぞれ目的が異なります。

広告は、企業やブランドの宣伝やブランディング、またその店舗への集客率を高めるために用いる手法です。

そして、その広告によって、それらを高めたうえで、見込み客に対し、購買意欲を高めるために行われるのがセールスプロモーションとなります。

また、PR活動は、企業やブランド、商品などを宣伝する活動ではなく、消費者や株主、投資家、取引先など、企業のあらゆる利害関係者と、双方に利益のある関係性を構築することを目指す活動のことです。

セールスプロモーションや広告とは目的が大きく異なるため、明確に使い分けられています。

このセールスプロモーションが重要とされるのは、これを行うことで、売上やリピート率、集客率などを向上させることが可能となるからです。

しかし、ただ行えば良いと言うものではありません。

内容によっては、例え集客ができたとしても、かかったコストを回収できないと言うリスクもあるのです。

そのため、実際に、このセールスプロモーションを行うためには、まず、最も効果的である方法を考える必要があります。

最大限に効果を得るためには、適切なターゲットを設定し、そのターゲットに対し、最も効果的なセールスプロモーションを行うことが重要なのです。

セールスプロモーションの種類

セールスプロモーションには、以下のようにいくつかの種類があります。

先ほども述べたように、効果を得るためには、その中から、自社のターゲットに最も適した方法を選択することが重要です。

イベントプロモーション

イベントプロモーションとは、オフラインでイベントを開催することで、消費者にアプローチする手法です。

具体的には、ショッピングセンターや百貨店などの商業施設での催事、企業向けの展示会などへの出展、コンサートやライブ会場などでの出店などがあります。

この手法は、開催期間に限りがあるため、短期間で効果を出すことが求められます。

行う場所によって、集客できる層が異なるため、事前に、ターゲット層を明確にしておくことが必要です。

また、イベントの効果を最大限にするために、チラシやDM、SNSなどを活用して事前告知の取り組みを行うことも重要となります。

キャンペーンプロモーション

キャンペーンプロモーションとは、値引きや特典の付与などで、消費者に特別感を与えるアプローチ手法です。

具体的には、セールやバーゲンなどと称して、一定の期間値引きを行う、期間を限定してポイントを増やす、一定の金額以上購入した場合に特典を付けるなどがあります。

これは、以前から良く行われている手法ではありますが、お得感を演出できれば、高い効果が期待できます。

ただし、ブランドビジネスの場合、商品の値引きはブランドのイメージに大きな影響を与える可能性があるため注意が必要です。

ダイレクトマーケティング

ダイレクトマーケティングとは、言葉の通り、消費者に直接アプローチする手法です。

具体的には、個別のメールの配信、DMの発送、電話でのアプローチ、SNSでのコミュニケーションなどがあります。

中でも、SNSを活用してのコミュニケーションは、他のユーザーも閲覧が可能であるため、第三者に対しても効果的なアピールができます。

インストアプロモーション

インストアプロモーションとは、商品を販売している店舗の中で行うアプローチ手法です。

具体的には、店内の商品を値引きするタイムセールや実演販売、店内のポップ広告などがあります。

ただし、タイムセールなどの価格を操作する手法は、一時的な効果は期待できますが、値引きが状態化する恐れがあるため、実施する場合には注意が必要です。

D2Cに適したセールスプロモーションとは？

このように、セールスプロモーションには種類があり、適切な手法を選択する必要があります。

特に、D2Cビジネスでは、ブランドの世界観やイメージを最も重要と考えるため、商品の値引きやタイムセールなどの価格を操作する方法は、ブランドの価値を棄損する恐れがあり、適切な手法とは言えません。

先ほども述べたように、商品の値引きは、一時的に集客をすることができますが、そのような消費者は価格の安さやお得感だけに惹かれて集まっているため、継続して利用してくれる可能性は低いのです。

D2Cのようなビジネスでは、商品そのものや商品の価格よりも、ブランドに魅力を感じ集まってくれる消費者を大切にしなくてはなりません。

D2Cにおいても、セールスプロモーションは重要ではありますが、その中でも、ブランドのイメージにふさわしい方法を選択する必要があるのです。

まとめ

セールスプロモーションは、商品やサービスを取り扱うビジネスであれば、どのようなビジネスであっても、重要視しなければならない手法です。

いくつかの種類があるため、それぞれが適した手法を選択する必要があります。

D2Cのようなブランドイメージを大切にするビジネスにおいては、価格を操作する手法ではなく、ブランドの価値を下げないような手法を選ぶことが重要となります。