D2Cビジネスにおける、売り上げを伸ばす施策とは

今、ブランドや企業が商品を製造し、仲介業者や店頭に商品を並べることなくEC上で直接消費者に商品を販売するD2Cビジネスモデルが大きな注目を集めています。

特にアメリカのスタートアップ企業が、SNSなどでアピールをし、大成功を収めたビジネスモデルでありますので、今日本企業からの注目も集めているのです。

特に今、コロナ禍において店舗ビジネスでの売り上げが大きく減少してしまっているからこそ、企業としてはD2Cビジネスに取り組むべきだと考えることも多いのではないでしょうか。

D2Cビジネスでは、ブランド力が重要なポイントになる上、従来からのビジネスモデルとは大きく異なっているため、ブランド力が弱い中小企業などでは、D2Cビジネスは少し難しいかもしれません。

ですが、D2Cビジネスの需要が増している今だからこそ、確実に売り上げを伸ばすための施策を検討しなければなりませんよね。

そこで今回は、D2Cビジネスにおける、売り上げを伸ばす施策について、詳しくお話させていただきたいと思います。

D2Cビジネスにおいて、売り上げに伸び悩んでいるという方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

D2Cビジネスは「総合格闘技」

D2Cビジネスを開始し、ブランドを立ち上げるまでもかなりの労力がいるのですが、そこから売り上げを伸ばし、ビジネスを軌道に乗せることもそう簡単ではありません。

D2Cビジネスは総合格闘技とも例えられるように、様々な要素が複雑に絡み合った後に売り上げが作られます。

これはただ、マーケティングだけにとどまっているのはなく、ブランディングやPR等の要素も加わっていますし、魅力的な商品開発も忘れてはいけません。

売り上げを伸ばすための考え方

世の中には、売り上げを伸ばすための施策は非常に多くあり、特にマーケティングにおいては「素早くPDCAを回す」ということが重要だと言われています。

ですが、だからといって闇雲に施策を打ち、効果を試していくよりも重要なことがあるのです。

それは、いかに自社が参入している市場と競合化を図ることができるか、そしていかに顧客に選ばれるブランドになることができるか、ということに対し、どれだけ真摯に考えることができるかということなのです。

つまり、まず第一に「差別化」という考えがなければ、どんな戦略を立て施策を打ったとしても、独自性がなくなってしまい、顧客に選ばれるブランドになることはありません。

このように聞くと、「それだけのこと?」と思う方も多いかと思いますが、意外とこの考え方を最優先しているD2Cブランドは少なく、D2Cビジネスの成功には欠かせない考え方なのです。

売り上げを伸ばす施策とは

D2Cビジネスにおいて、売り上げを伸ばす施策とはどのようなものでしょうか。

どんな施策であっても、費用対効果さえ合えば、単純に売り上げを伸ばすことができるでしょう。

ですがそこからさらに「販促」と「マーケティング」に分けて深く考えてみましょう。

そこで考えられる施策は2つあります。

  • どんな商材やブランドでも、一定のパフォーマンスを発揮し、手堅く確実に売り上げを伸ばすことができる施策
  • 自社商材やブランドだからこそ、高いパフォーマンスを生み出す施策

1つ目の場合、必ず行うべき一定の効果を見込むことができるものです。

そして2つ目の場合は、他社の商材や他社ブランドでは実現することができない、もしくは実現したとしても高いパフォーマンスを期待することができないものです。

もちろん、適切な施策を掛け合わせることで、高い費用対効果を見込むことができるものもありますが、上記で説明した通り、「いかに他社との差別化を図ることができるか」という点から考えると、2つ目の施策が重要なのです。

1つ目の施策と2つ目の施策では、2つ目の施策のほうが難易度が高いのですが、自社のみが行うことができる施策こそ強みになるのです。

他のブランドでも行うことができる施策は、一定の費用対効果は期待できるものの、競合が増え競争が激しくなるにつれて、将来的にも新規参入ブランドが多くなる可能性が高いので、長期的な視野を見ると、思ったよりも売り上げを伸ばすことができない場合があるのです。

また、他のブランドが真似できないような施策を継続して行うことで、自社ブランドのみができるブレないアイデンティティを磨くこともできますので、難易度が高くともチャレンジすることが大切なのです。

まとめ

以上、D2Cビジネスにおける、売り上げを伸ばす施策について、詳しくお話させていただきました。

年々需要が高まり、採用件数が多くなっているD2Cビジネスモデルであるからこそ、自社が確実に売り上げに繋げることができる施策は何なのか、ということをしっかり考えておかなければなりません。

まずは第一に「差別化」を念頭に置いて、自社に合った施策を考案してくださいね。