SDGsの時代にD2Cブランドがすべきこと

近年、あらゆるメディアで話題となっている言葉にSDGsと言う言葉があります。

多くの企業やブランドも、このSDGsと言う言葉を利用し、消費者にメッセージを発信しています。

しかし、この言葉は、そのようなキャンペーンに利用されるべきものではありません。

消費者は、実際に、真剣にこのSDGsに取り組んでいる企業やブランドを求めているのです。

そこで今回の記事では、SDGsの時代にD2Cブランドがすべきことについて説明したいと思います。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

SDGsとは何か?

最近、様々なメディアで、SDGsと言う言葉をよく耳にするようになりました。

このSDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称で、持続可能な開発目標と言う意味があります。

2015年の国連サミットにおいて、国連加盟国が2016年から2030年までの15年間で達成すべき開発目標として制定されたもので、世界中でこの目標のための取り組みが行われているのです。

日本においても、国全体としてだけでなく、自治体や企業などの団体、個人に至るまで、様々な取り組みが実行されているのです。

このSDGsに対する意識は、世代によって大きな差があると言われています。

特に、世界的に現代の若い世代は、このような取り組みに対する関心が他の世代よりも高く、自身が何らかの取り組みを行うだけではなく、企業やメーカーにも何らかの取り組みを行うことを求めています。

例えば、何かを購入したいと考えたときに、その商品を作っている企業が、どのような取り組みをしているか、社会問題に対しどのような意識を持っているかで、購入するかどうかを判断するのです。

つまり、その企業のSDGsに対する考え方や取り組みに共感することができるかどうかが、現代の若い世代にとっては、商品そのものよりも重要なことなっているのです。

消費者はSDGsに本気で取り組むブランドを求めている!

現代の若い世代が、このような意識を強く持っている以上、これから企業やメーカーはそれに応えていくことが必要となります。

特に、D2Cビジネスのように、若い世代をターゲットとしている場合には、SDGsな取り組みは欠かせない要素となるのです。

しかし、この時に注意しなければならないのが、取り組みを行うのであれば、本気で取り組んでいかなければならないということです。

企業が一方的に、取り組みを行っていると伝えるだけでは、この世代を納得させることはできないのです。

現代の若い世代は、情報収集に長けており、自身が関心を持つ問題に関しては、徹底的に情報を集めます。

従来であれば、企業やメーカー、ブランドなどが表に出したくないと考えるような情報も、インターネットが普及した現代では、消費者に簡単に伝わってしまうのです。

このような状況の中では、具体的に、どのような取り組みを、どのような形で行い、どのような成果が得られているのかを伝えていかなければ、この若い世代に支持されることはあり得ないのです。

そして、そのためには、D2Cブランドも、消費者にアピールするためではなく、本気でSDGsに取り組んでいくことが必要となります。

実際に、アメリカのD2Cブランドのほとんどは、率先して何らかの取り組みを行っています。

アメリカは、そもそもボランティア活動に熱心な国であり、消費者一人一人の社会問題への関心も高く、企業やブランドなどが社会問題に取り組むのも一般的なことであるのです。

一方、日本はこれまでは、こういった問題に対し、関心を持たない消費者も多く、企業も資金に余裕があればそういった活動に使おうと言う程度の考えであったのです。

しかし、現代では、若い世代はアメリカのように社会問題に高い関心を持つようになっており、企業やブランドも意識を大きく変えていかなくてはならない時代となっているのです。

D2Cブランドが、これから行わなくてはならないのは、SDGsを自分事としてとらえ、本気で取り組んでいくことです。

そして、その活動内容のすべてをオープンにし、それを継続していくことが大切なのです。

現代の消費者は、企業やブランドに対し、厳しい目で審査をしています。

この消費者から関心を持ってもらうためには、まず信頼されるブランドになることが必要なのです。

信頼できないブランドに、消費者が共感することはありませんし、そのブランドの商品を購入することなどあり得ないのです。

まとめ

SDGsは、世界的に取り組みが行われ、日本でもこの重要性に気付いた企業やブランドが、様々な取り組みを始めています。

しかし、中には、取り組みを行っていることを過剰に訴求し、消費者を取り込もうとするケースもあるのです。

現代の消費者は、このような企業やブランドのまやかしに騙されるほど甘くはありません。

その企業やブランドが、本当に活動を行っているのか、あらゆる情報を集め、厳しく審査しているのです。

この中で、ブランドが行わなければならないのは、本気でSDGsな取り組みを行っていくことです。

それを継続して行っていけば、消費者からの信頼を得ることができ、それが結果として、ブランドの支持を得ることに繋がっていくのです。