D2CビジネスにおけるSEOとSNSの運用戦略

ECビジネスに携わる人にとっては、今はD2Cビジネスという言葉を耳にしない日はないのではないでしょうか。

D2Cとは、Direct to Consumerの頭文字を取った略称であり、卸業者や仲介業者を介さず、自社ECサイトやSNSなど、Web上のさまざまなチャネルを用いて消費者に商品や情報を直接届けるビジネスモデルです。

まだ歴史は浅いビジネスモデルであるものの、アパレルブランドやコスメブランドを筆頭にどんどん市場が拡大しており、成功事例も多くなっています。

従来までであれば、卸業者や小売業者が仲介し、消費者のもとへ商品を届けることが一般的であったのですが、インターネット上で自社Webサイトから直接商品を販売することができる、新たな手法としてD2Cビジネスは注目されているのです。

時代の変化によって現れた新たなビジネスモデルであるからこそ、ビジネスを成功へ導くためには新しい戦略が重要であり、そこでSEOとSNSの運用知識が必須になってくるのです。

そこで今回は、D2CビジネスにおけるSEOとSNSの運用戦略について、詳しくお話させていただきたいと思います。

今後D2CビジネスでSEOやSNSを活用していきたいと思割れている方は、ぜひこの記事を最後までお読みになって、今後の参考になさってくださいね。

なお、単品リピート通販についての基礎知識等はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ読んでみて下さい。

大手ECモールを超えるメリットを提供する

もちろんのことながら、楽天市場やAmazonなどの大手ECモールは、SEOなどの集客施策だけでなく、購入意欲を刺激するような多くの施策を行っています。

大手ECモールに出店している企業ではなく、自社ECサイトを選んでもらうためには、自社ECサイトで購入するメリットをすべきであり、大手ECモールを超えるメリットを提供することは必要不可欠なのです。

これができなければ、自社Webサイトは選ばれることはないでしょう。

SEOやリスティング広告によって自社ECサイトに集客したとしても、もし大手ECサイトから魅力的なサービスを提供されてしまうと、自社ECサイトの顧客は流れてしまいます。

だからこそ、D2Cビジネスとして自社ECサイトに求められることは、

販売価格はECモールと同等か安いこと

送料や配送スピードもモールと同等、もしくは同等以上

モールにはない販売方法やサービスがあること

自社独自ポイントやクーポンの発行

決済手段の選択肢が多いこと

SNSを活用して積極的に顧客とコミュニケーションを取ることが求められるでしょう。

SEOを成功させるためにまずは自力で運用する

ここ数年で、ECに関連するキーワードのSEOの競争が激化しており、ビッグワードの検索結果、そして広告枠の上位は大手モールが独占してしまっているので、自社でのSEOを低コストで集客を行うためには、まず自らがSEO運用のコツを学ぶことが必要不可欠です。

SEOの運用のコツがを学べば、自身で費用対効果の高い施策と低い施策判断することができますので、無駄な集客コストを削減することができます。

つまり、運用のコツを理解していなければ、高いコストを払い続けてしまう場合があるのです。

SEOを運用するポイントとしては、Googleマイビジネスの需要性が高まっており、プレスリリースを活用し指名検索を増やすこと、そしてオウンドメディアのコンテンツに関しては文字数や滞在時間が重要です。

SNSでファンを獲得する

今はSNS社会であり、ユーザーの多くは日常的にSNSを利用しています。

SNSから情報を得ることも非常に多くなっていますので、自社ECサイトの集客のために、InstagramやTwitter、Facebook、LINEなどを活用することがほとんどでしょう。

SNS運用の最大の目的は、自社のファンを増やすことです。

だからこそ、自社のSNSを見てくれているフォロワーに対し、有益な情報を積極的に発信していくことが需要なのです。

もし今、SNSを運用していて商品の情報やお得な情報ばかりを発信しているのであれば、それはただCMのみを流しているテレビ番組に過ぎません。

フォロワーをファンにするためには、その商品の開発ストーリーやスタッフのこだわりなど、その商品に付帯する情報を発信し、継続的に見たいと感じるコンテンツを作ることが重要なのです。

SNSは情報発信のためのツールではなく、ユーザーとコミュニケーションを取るためのツールとして考え、発信する情報に一貫性を持たせ、継続的に見てもらえるように意識しましょう。

ユーザーが商品の購入を検討した際に、第一候補に挙がる店になることが重要です。

まとめ

以上、D2CビジネスにおけるSEOとSNSの運用戦略についてお話させていただきました。

どれだけ小さなD2Cブランドであっても、まず考えなければならないことが、ユーザーが買い物をしようと思った際に、数ある競合ショップの中でいかに最初に思い出してもらうことができるショップであるか、ということを考えなければなりません。

ファンを増やし、指名買いをしてもらえるよう、即効性のあるSEO施策に加え、長期的な視点を持って商品やサービスをしっかり磨き、さらにSNSを活用してファンを増やすことが重要です。

D2Cビジネスの成功には、地道な努力が欠かせませんので、ぜひこの戦略を参考にしてくださいね。